従来の二重整形では、脂肪取りは切開法と組み合わせて行われることが一般的でした。しかし、当院の「マイクロカット法」は、メスを使わない埋没法に、目尻のわずかな針穴から極小のピンセットを使用して眼窩脂肪を抜き取るという革新的なアプローチを組み合わせた手術です。
脂肪取りのための針穴は非常に小さく、縫合の必要がないため、切開法に比べて腫れが少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。脂肪を取り除くことで、まぶたの腫れぼったさを改善するだけでなく、埋没法のラインが緩みにくくなるという大きなメリットがあります。

埋没法の糸は、感染を防ぐためにまぶたの表裏ともに露出しないように埋没させます。マイクロカット法では、糸による癖付けに加え、目尻側の上眼瞼にある眼窩脂肪を、埋没法の針穴から取り除きます。この手術では約3mmの針穴から細かいピンセットを使って脂肪を引き出し、切除します。
二重を作成せず「脂肪取りのみ」をご希望の場合は、上まぶたの脂肪取りをご覧ください。上まぶたの脂肪取りについて詳しくはこちら

まぶたの厚みの原因は2種類。「眼窩脂肪」と「ROOF」の違い

まぶたの厚みを作る脂肪には、主に「眼窩脂肪（がんかしぼう）」と「ROOF（ルーフ）」の2種類があります。マイクロカット法で除去できるのは、このうち眼窩脂肪のみです。

• 眼窩脂肪（取れる脂肪）：眼球のすぐ近くにある、柔らかい流動状の脂肪です。ここが多いと、まぶたが膨らんで腫れぼったく見えたり、朝方にむくみやすくなったりします。マイクロカット法（埋没法＋脂肪取り）の小さな針穴から除去可能です。

• ROOF（取れない脂肪）：皮膚のすぐ下（眼輪筋の下）にある、硬く厚い皮下脂肪のような層です。眉下からまぶた上部に広がっており、ここが分厚い場合は「眉下切開」や「全切開」でないと切除できません。
  
  

結論：マイクロカット法は、眼窩脂肪によるふくらみは除去できますが、「ROOFによる皮膚自体の厚み」がある場合は、全切開法や眉下切開が必要です。

※1：装着時に違和感がある場合は手術後2～3日避けてください。