二重小切開法(ミニマムカット法)
小切開法(ミニマムカット法)とはどんな方法?
小切開法(ミニマムカット法)とは、二重のライン中央部あたりに10mm程度の切開を行い、取れにくい二重のくせ付けを行う二重整形です。
まぶたが厚い方は皮下組織、特に脂肪の割合が高くなります。瞼に脂肪が多いと埋没法では二重の癒着ができず、早期に二重がとれてしまう可能性が高いのです。
部分切開法を含めた切開法では、二重の癖付け目的に二重ライン周囲の皮下脂肪を切除することで、挙筋腱膜と皮膚との間に癒着が起こりやすくします。
二重埋没法+脱脂(マイクロカット法)と同様に眼窩脂肪の切除が可能であり、他にも眼瞼下垂の修正が可能です。
小切開法(ミニマムカット法)はこういった方に向いています。
- 埋没法で二重が緩んでしまった方
- 取れにくい二重手術をしたいが腫れを抑えたい方
- 眼瞼下垂症状があったり、眼窩脂肪が多い方
小切開法(ミニマムカット法)の仕組み
埋没法、マイクロカット法は糸で挙筋と皮膚を結ぶことで二重の癒着をつくりますが、小切開法(ミニマムカット法)を含めた切開法は、癒着の邪魔になる皮下脂肪を切除することで皮膚と挙筋腱膜の間に癒着をつくり、強力な二重の癖をつくります。
また二重ラインからまつ毛側の瞼の厚みが薄くなることで、開瞼時に二重の折り込みができるようになります。埋没法では難しかった幅広二重も可能です。全切開法に比べ腫れが少なく、ダウンタイムが短くなります。
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切開線のデザイン
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施術
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縫合
小切開法(ミニマムカット法)と全切開法について
どちらもメスを使って行う切開の方法ですが、できること、特徴には違いがあります。
小切開法(ミニマムカット法)で出来る事は以下の通りです。
- 切開ライン周囲(ライン中央)の皮下脂肪を切除することで取れにくい二重が可能
- 眼窩脂肪を切除可能
- 眼瞼下垂修正が可能
全切開で出来る事は以下の通りです。
- 目頭から目じりまで皮下脂肪をとるので半永久的な癖付けが可能
- 眼窩脂肪の切除が可能
- たるみ切除、逆さまつ毛修正が可能
- 上眼瞼中央の腫れぼったさの原因となるROOF脂肪の切除が可能
- 眼瞼下垂修正が可能
小切開法(ミニマムカット法)のデメリット
当院では、腫れの少なさから埋没法が症例数的には一番多いのですが、2番目の多いのは、小切開法ではなく、全切開法になります。
理由に関しては、そもそも小切開法(ミニマムカット法)が合っている患者が限られるという点が挙げられます。
小切開法が向いている方は大きく分けて2パターンに別れます。
1.瞼の厚みが分厚くない
2.あまり広い二重を希望されていない。
上記の方は、埋没法でも癖がとれやすいわけではない、瞼の厚みがある方に小切開法(ミニマムカット法)を行うと、切開をしていない部分との間に段差を生じます。
また、切開部分から目じり側のラインが出にくく不安定になります。
目頭側から切開部分まではしっかりとラインが出ますが、それよりも目尻側ははっきりとライン出ない場合があります。
目尻側の瞼の厚みがある、瞼のかぶれなどが原因で元々複数ラインが出ている場合、術後に意図していないラインが出る可能性があります。
全切開法は、小切開法(ミニマムカット法)と比べてはダウンタイムが長いですが、小切開法(ミニマムカット法)の欠点はすべてクリアで可能です。
カウンセリングで患者様に最適な手術をおすすめします。
小切開法(ミニマムカット法)の症例写真
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Before
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After
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概要
20代女性の小切開法(ミニマムカット法)+脱脂症例になります。以前に埋没法をされていましたが、緩んで幅が狭くなってきたため、切開での修正を行うことになりました。
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Before
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After
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概要
40代女性の小切開法(ミニマムカット法)+脱脂の症例になります。埋没法を以前に行われていましたが、癖が緩んできたため、取れにくい二重にするために手術を行いました。
小切開法(ミニマムカット法)の手術費用
手術時間 | 50分程度、日帰りでの手術です |
手術費用 | 165,000円 |
備考 | 局所麻酔 お痛みに弱い方は、吸入麻酔や笑気麻酔の併用がおすすめです。 |
小切開法(ミニマムカット法)の手術の流れ
- 1. カウンセリング
- まずカウンセリングにて、患者様の希望をお聞きして最適な手術方法をご提案します。
- 2.デザイン
- ブジーを瞼に当てて二重のシミュレーションを行います。末広型、平行型などの二重の形をリクエストしていただくことは可能ですが、できるだけまつ毛が跳ね上がる、欲張らない二重幅がおすすめです。
続いてたるみ切除の有無、たるみ切除幅をデザインします。若い方でも、皮膚のかぶれなどでたるみがあれば、切除を行います。
二重幅が広いと平行型に近づきますが、瞼が腫れぼったくなり、狭いと末広型になる代わりに、まつ毛が跳ね上がり、ぱっちり二重になります。 - 3.麻酔
- 消毒のあと、瞼の表側に局所麻酔を行います。麻酔が効いている間、手術中の痛みは基本的にありません。静脈麻酔等も可能ですが、眼瞼下垂修正を一緒に行う場合、術中にミラーチェックが必要なため、使える麻酔は局所麻酔のみとなります。
- 4.手術
- デザインにそって、二重ラインの中央あたりを1㎝程度切開します。二重の癒着をつくるため、切開線からまつ毛側の皮下組織を切除します。デザインの通り二重のラインが出るか目を開閉してもらい、ラインがしっかりつくか確認します。
必要に応じて切開線を目尻方向に延長して皮下組織を追加切除します。
眼瞼下垂の修正、脱脂も必要に応じて行います。吸収性の糸で中縫いを行い、無色透明なナイロン糸で傷を縫合します。 - 5.術後説明とクーリング
- 術後のアフターケアを看護師から説明します。腫れを抑えるためにリカバリールームにて、瞼をクーリングしてから帰宅していただきます。抜糸は5日から7日後、1か月検診、3か月検診をおこないます。
小切開法(ミニマムカット法)の留意点
所要時間 | 50分程度 |
腫れ | 7~14日間程度 |
傷跡 | 二重のライン中央部に1㎝程度の傷を作成します |
施術の痛み | 局所麻酔で手術を行いますので痛みは基本的にありません |
通院 | 4から5日後に抜糸を行います。1か月検診 3か月検診 |
麻酔 | 局所麻酔 静脈麻酔も可能です。*静脈麻酔は別途費用が掛かります |
洗顔 | 翌日から可 |
飲酒 | 腫れがある程度引くまでお控えください |
シャワー・入浴 | 施術部位以外は当日可能。入浴は抜糸後から。 |