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Vレーザー治療

Vレーザー治療

赤み治療に特化した、レーザー治療器 Vレーザー(VLaser)

Vレーザー(VLaser)は、赤み治療に特化した色素レーザーです。ニキビ、日焼け、怪我、肌荒れなどの肌のトラブルの際必ず生じるのが赤みと色素沈着です。

赤みの正体は、毛細血管増殖に伴う血液の赤みが見えている状態であり、通常のスキンケア、塗り薬、内服では、シミと違い治療が行えません。Vレーザー(VLaser)は、シミ治療には使えませんが、赤み治療に特化したレーザーです。肌の赤みが気になる方は、ご相談ください。

色素レーザーとも呼ばれるVLASERが赤みに効果を発揮する仕組み

Vレーザー(VLaser)は、ロングパルスYAGレーザーと呼ばれています。通常のシミ治療に効果のあるレーザーと違い、メラニンなどの黒色にはあまり反応せず、血液中の赤血球、ヘモグロビンによく吸収される波長を出しています。 ヘモグロビンにレーザーエネルギーが吸収されることで熱に代わり、細い毛細血管を閉塞させることで赤みを改善します。

Vレーザーは動脈、静脈に悪影響は出ない?

Vlaserの主な治療対象は毛細血管の中の赤血球ですが、動脈や静脈に照射した場合、どうなるのでしょうか?
結論から言うとほとんど影響はありません。毛細血管と違い、静脈、動脈は、体の深い層を走行しているため、レーザーのパワーがまず届きません。また、静脈や動脈にレーザーが当たった場合でも、血流がはるかに豊富なため血管内の温度は上がらないため、ほとんど反応しないといわれています。一つ例外があり、静脈治療として、目元の青くま治療には効果を発揮します。

VLASERは、このようなお悩みがある方におすすめします

  • 鼻や頬の赤み、赤ら顔が気になる方
  • ニキビ跡の赤みを改善したい
  • 首や体にある、赤い小さなほくろ(いちご状血管腫)を治したい
  • ケロイド、傷跡の赤みを改善したい

Vレーザーの作用原理

Vレーザーは、1064nmと532nm2つの波長を持つロングパルス Nd:YAGレーザーシステムです。
血管拡張、赤ら顔、肝斑、そばかす、色素沈着、その他複合的な肌トラブルなど、様々な症状に効果的です。

1、血管の治療

赤血球のヘモグロビンが吸収しやすい532nm波長のレーザーを使用して、毛細血管のみを破壊する際に用いられます。レーザーのエネルギーを吸収したヘモグロビンの温度が上昇し、肌の赤身の原因となる毛細血管を熱破壊します。

2、肌のリジュビネーション効果

Vレーザーには赤み治療だけではなく、肌の若返り効果、リジュビネーション(Rejuvenation)作用があります。その際には、1064nmの波長を使用します。
顔の赤みを改善するときは比較的高出力でVビームを照射していきますが、肌の生まれ変わりを促すときには低出力で全体的にレーザーを当てていきます。
Vレーザーの熱エネルギーは毛細血管だけではなく、その周りの組織にも伝わります。
熱が真皮層にある線維芽細胞を活性化させて、肌のハリや弾力、しなやかさを生むコラーゲンやエラスチンの産生を促します。

Vレーザーの特徴

532nm、1064nmのロングパルス、様々なパルス波長で、表皮、真皮の血管病変、良性色素性病変などあらゆる肌質の治療に有効です。

3つのモード(532nm、1064nmまたはジェネシスモード)は、ハンドピースを変更することなく、治療が可能です。

施術の流れ

カウンセリング 
赤みの状態をお伺いし、適切なレーザー治療を行います。 色素沈着を併発している場合や、ケロイドの場合、レーザートーニングやステロイド注射との併用を、お勧めすることがあります。
施術
レーザー照射部位は、ほんのりと熱くなりますが、局所麻酔や、痛み止めクリームは必要ありません。クーリングを行いながられ―ザー照射をします。
アフターケア
レーザー照射後、炎症を抑えるクリームを塗布します。レーザー照射部位は、紫外線に敏感なので、日焼け止めクリームをご使用ください。

Vレーザーの効果、効能

Vレーザーは、血液中のヘモグロビンに反応しやすく、異常に増殖した血管を熱破壊します。
また、Vレーザーはパルス幅を調整できるため、肌のハリ・ツヤに関与する線維芽細胞にはたらきかけ、コラーゲンの生成を促進します。
ニキビ跡や赤ら顔、肌のくすみ、肌のハリ・ツヤ感アップなど、さまざまな肌トラブルに対応しています。

1、毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は毛細血管が拡張してしまったために赤い線状の血管がみてわかるようになってしまった状態です。
Vレーザーの照射により、ヘモグロビンの温度が上昇し、毛細血管を選択的に破壊し症状を改善します。

  • Vレーザー照射前

  • Vレーザー照射後

2、赤ら顔

赤ら顔は、頬周囲の毛細血管が増殖し、血流の増加により広い範囲で顔が赤みを帯びている状態ですが、一つ一つの血管が確認できるわけではありません。

飲酒や、急な温度差などで顔全体が赤くなるなどの症状があり、酒さなどもふくまれます。
強い出力で血管の破壊を狙うのではなく、優しい出力で複数回の施術を経て徐々に改善を狙います。施術回数の目安は5回程度です。

3、ニキビ跡、ケロイド

ケロイドやニキビ跡の赤みは、炎症による皮膚内の毛細血管の異常が原因とされています。
Vレーザーの照射によって赤みを改善できるうえ、皮脂分泌抑制の効果も期待できます。

ケロイドの治療には、ふくらみ改善目的に、ケナコルト注射を同時に行うこともあります。
ニキビやニキビ跡は4週間以上の間隔をあけて3回程度の施術を推奨しています。

4、肌の張り

Vレーザーの照射によって、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリ・ツヤ感アップなどの効果が期待できます。ジェネシスモードとも呼ばれます。
肌質改善を目的とした照射の場合、4週間以上の間隔をあけて5回程度の照射を推奨しています。

Vレーザー施術の副作用、ダウンタイム

腫れ 数日から1週間ほど腫れることがあります。
赤みや痛み 数時間から2日は照射部分が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じる場合があります。
内出血 出力を上げた場合や目の周りにレーザーを当てた時に、内出血(紫斑)ができる可能性があります。
水疱・かさぶた 通常はほとんど生じませんが、強く照射したり、赤みがもともと強いとできる可能性があります。
炎症後色素沈着 体質により発生する場合があります。

施術費用

項目 費用
顔全体 1回 11,000円
顔全体 5回コース 49,500円
顔全体 10回コース 93,500円

治療回数の目安

治療回数目安です。実際の回数は医師の診断となります。
疾患名 治療回数(目安)
単純性血管腫(赤あざ) 5回以上
苺状血管腫(赤あざ) 5回以上
毛細血管拡張症(あから顔) 2~3回
尋常性疣贅 2~3回
赤ニキビ、ニキビ跡の赤み 5回以上
赤色瘢痕、ケロイドの赤み 5回以上
老人性血管腫(さくらんぼ状血管腫) 基本1回。サイズにより2回
肌の若返り(小じわ、しみ、くすみ) 3~4週間ごとに5回以上(定期的)