ピアス(耳・ボディ)
耳・おへそなどのボディピアスはファッションの一部となり、男女問わず人気ですが、 市販のピアッサーや安全ピンでの自己ピアッシングは衛生面で問題となり、感染症の原因となることがあります。
特にファーストピアスは、素材がしっかりしたものを選ばないと、金属アレルギーの原因となってしまいます。
ピアッシングは医療行為です。
安心してピアスを楽しむ為に医療機関でのピアッシングをおすすめします。
医療ピアスの特徴
- ・医師、看護師にて施術を行います。
- ・完全滅菌・かぶれにくい医療ピアスを使用しています
- ・複数あるピアスから、希望のデザインのタイプを選べます。
- ・無出血・無痛にてピアス処置が行えます。
- ・感染や金属アレルギーがおこった場合の治療をうけることができます。
- ・ボディピアスの穴がふさがった場合、開けなおしができます。(別途費用はかかります。)
ピアッシングの施術方法と、所要時間(耳)ピアス
- 1.ピアスを選び、位置を決めます。医療マーカーで希望の位置に印を付けます。
- 2.消毒し、専用の器具にて一瞬でピアッシングします。瞬間的な処置の為、出血もなく 痛みもほとんど感じません。施術時間は数分です。
ピアッシングの施術方法と、所要時間 ボディ(へそ)ピアス
- 1.ピアスを選び、位置を決めます。医療マーカーで希望の位置に印を付けます。
- 2.消毒後、局所麻酔します。
- 3.針を使って、ピアスを通します。局所麻酔をしているので、痛みはなく、出血もほとんどありません。
- 4.ボディピアスのアフターケア
- ・術後4~6週間は、ピアスを外さずにピアスを前後に動かして消毒を行ってください。
- ・ピアスホールが完成するのはおよそ1ヶ月ですが、場合によっては長期間ピアスを外す事で、完成したピアスホールが閉じてしまう事もあります。
- ・ピアス処置当日はシャワー浴にし、入浴はお控え下さい。
- ・衣服の着脱の際、ピアスが引っかからないように注意して下さい。
- ・発赤・腫脹・痛みなど、異常を感じた時はご使用を中止し、当院までご連絡下さい。
金属アレルギーについて
金属アレルギーとは
金属アレルギーは、その金属に含まれる金属イオンが汗などで溶け出し、体内に入り身体が異物と判断した時の拒否反応として、皮膚のかぶれ・炎症など引き起こす症状です。
金属アレルギーを持っていない人でも金属イオンが蓄積されると実際アレルギーを起こしたりします。
金属アレルギーの症状
- ・ピアスホール付近に皮膚のかぶれやかゆみを起こします。
- ・リンパ液が出つづけジクジクとした状態となります。
* 医療用ピアスの場合、金属アレルギーを起こしにくい素材でできていますが、市販でピアスを求める際は、そのピアスがどんな素材なのか調べた上で購入する事をおすすめします。
ファーストピアス
ピアッシングの部位によっては、当院で数種類のデザインが用意してあります。その中からご自身が好きなものを選んでいただくことができます。

耳ピアス開けるまでの流れをご紹介
1:マーキング
ピアスを開けたい場所にマーキングをします。2:ピアスの穴あけ
専用器具にて穴あけを行います。3:ピアスの挿入
一瞬で終了するので痛みもほとんどございません。
アフターケアのご説明をお受け頂きましたら終了となります。
耳ピアスの例をご紹介

コムロ美容外科なら、豊富な種類からファーストピアスをお選びいただけます。
医療ピアス料金
耳ピアス | 5,500円(ファーストピアス+専用消毒ジェル代込) 3,850円(ファーストピアス+専用消毒ジェル代込) |
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軟骨ピアス | 13,200円(麻酔+ファーストピアス+専用消毒ジェル+内服薬代込) |
ボディーピアス | 13,200円(麻酔+ファーストピアス+口腔内消毒液+内服薬代込) |
その他(鼻・乳首など可能) | 箇所によっては施行出来ない場合もございます。直接クリニックまでお尋ねください |
※ファーストピアスからセカンドピアスへの付け替えは¥1,100でさせて頂きます。
2年前に開けたピアスホールが化膿してしまったため、 シリコンチューブ挿入して穴が塞がることの無いように処置をしております。
万が一トラブルが生じた場合(感染など)当院で治療の上、一旦ピアスを取り外しお預かりの上、症状が落ち着いた後、再度ピアッシング致します。
ピアス穴あけトラブル対処:外傷性耳垂裂 耳たぶ裂傷について
ピアス穴あけ後のよくあるトラブル:
耳たぶピアスの位置が悪かったり、就寝時に枕にひっかかったりしていると、ピアスホールが拡大し、最終的には裂けてしまいます。こうなってしまったら、外科的治療が必要になりますが、20分程度で終わる日帰り手術が可能です。
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手術前 Z法にてデザイン -
手術終了時
無色透明なナイロン糸で縫合 -
7日後 抜糸直後
ピアストラブル対処後のリスク
手術後の経過ですが、傷の離開、感染、肥厚性瘢痕を生じる可能性があり、その場合には修正が必要な場合がります。
ピアスを付けていて起こる金属アレルギーとは?
金属アレルギーとは、身に着けている金属製のアクセサリーに対するアレルギー反応です。ピアスを開けた際の針穴などから、汗に反応して溶け出した金属イオンが体内に入り込み、タンパク質と反応することでアレルギー症状が出ます。
一度金属アレルギーが出てしまうと、薬で症状を抑えるのは困難なため、予防が重要です。
ピアスの金属アレルギーの症状とは?
ピアスの金属アレルギーの症状は、ピアスの周囲の皮膚が赤くただれ、痛みや、かゆみがでてきます。透明や薄黄色いリンパ液の滲出を伴うことがあります。この状態で、我慢してピアスをつけっぱなしにしていると、全身にアレルギー症状が出る場合があります。
処置や投薬が必要になる可能性がありますので、その場合には皮膚科やピアスの施術を受けたクリニックにご相談ください。
ピアスの後の注意点
ピアスの金属アレルギーを防ぐには、
●ファーストピアスにアレルギーになりにくい材質を選ぶ。
●ホールが完成するまでは針穴を清潔に保ち、セカンドピアスに早めに交換することを避ける。
当院で使用しているファーストピアスは、医療用ステンレス、チタン、樹脂、シリコン素材です。
医療用ステンレスには、金属アレルギーの原因となることの多いニッケルは含まれません。
ご自身でピアッシングされる場合には、ファーストピアス専用のピアスをお選びください。
後、ホールの完成には長くて2ヶ月かかることがあります。ホールが完成していないにも関わらずセカンドピアスに交換した場合、溶け出した金属イオンが体内に入りアレルギーを起こす可能性が高くなります。ホールが完成するまで、ファーストピアスをご着用ください。
アレルギーが出た場合の症状と治療はどうしたらいいの?
当院でもセカンドピアスに付け替えてから、金属アレルギーが出てしまったケースが幾つかあります。基本的にピアスを外して2週間程度で治るのですが、そのままだとホールが塞がってしまいます。オススメなのは、シリコンチューブを使うことです。
樹脂製の治療用ピアスと違い、腫れやむくみがあっても食い込まず、アレルギーもほとんどありません。シリコンチューブに変えるだけで、ステロイドなどの抗アレルギー剤も不要です。2週間から一ヶ月後に、通常のピアスに交換しています。
金属アレルギーと間違えやすい合併症に、感染症があります。どちらも赤く腫れ、痛みや滲出液を伴うという共通点があります。
金属アレルギーの場合は、ホールが完成し期間がかなりたってから腫れたり、左右どちらのピアスにも症状が出る可能性があります。感染症の場合、2ヶ月までに症状が出ることが多く、抗生剤の内服で改善することが多くなります。当院でピアスを入れられた方は、お気軽に検診にお越しください。
セカンドピアスの選び方
ホールが完成した後でも新しいピアスを購入した場合、注意が必要です。かぶれや皮膚の赤みを生じた場合、金属アレルギーかもしれません。その場合、ピアスをすぐに外してください。
一般的に 金属アレルギーが出にくい材質は
樹脂、チタン、ステンレス、ニッケルフリー、プラチナなどです。
金は24金であれば問題ないのですが、18金などは25%の不純物が混じり、金属アレルギーの原因のニッケルなどが含まれている可能性があります。ピアスの原材料が明示されていない、ピアスは注意が必要です。
ピアスの金属アレルギー まとめ
ホールが完成するまでは、金属アレルギーの可能性の低いファーストピアスを使用し、こまめに消毒を行いましょう。腫れたり化膿したりする可能性を考慮すると、クリニックでのピアスの穴あけを考えられてはいかがでしょうか?
セカンドピアスは、極端に価格が安いものは金属アレルギーの可能性があるため、避けたほうがいいでしょう。セカンドピアスに付け替えてから肌に異常を感じたら、ピアスをはずして医師の診察をうけることをおすすめします。
アレルギーを起こさない為にも、素材は確認して購入しましょう!
アレルギーを引き起こしやすい金属はこちらです。
●ニッケル
●コバルト
●錫(すず)
●マンガン
●イリジウム
●アルミニウム
●クロム
●銅
これらの素材はアレルギーを起こしやすいとされ、中でもニッケルは安値な事などから安価のピアスに多く使われていて、最もアレルギーを起こしやすい素材と言われています。
例えば、ショッピングモールなどに入っているアクセサリーSHOPの場合は、ピアス台紙やピアスの棚付近に記載がない場合、ニッケルなどのアレルギーを起こしやすい素材であるケースが多い事が言えます。
ピアスについてのQ&A
のご質問に院長が回答した内容です。
ピアス開けて一週間後に外さないといけません
- 初めてピアスをしたいと思っています。けど、ファーストピアスは1ヵ月間しなければいけないと聞きました。開けて一週間後にバイトで5時間ぐらい外さなければいけません。
開けない方がいいのでしょうか?できれば開けたいです。 - 術後1週間で5時間程度外した場合、その間にかさぶたができたり腫れのせいでピアスが入れにくくなることが予想されます。自分で穴あけした場合対処が難しいので、クリニックであけてもらったほうがいいかもしれません。リスクが解ったうえなら、試してみてもいいかもしれません。
軟骨ピアスをあけて一週間ぐらい。一時間だけ外すと塞がってしまう?
- 私は軟骨ピアスを開けて1週間くらいです。プールの時に1時間外したいのですが穴は、塞がってしまいますか?
- 1時間くらいなら見かけ上塞がっても、ピアスを押しこめば入ると思います。
しかしながら、幾つかリスクがあり、軟骨ピアスを開けて一週間だと、プールに入った場合、感染を起こす可能性が高いです。
最悪、ピアスを一旦やめてホールを塞がないといけないかもしれません。ピアスを入れなおす際に出血させてしまうと、同様に感染のきっかけになるかもしれませんし、金属アレルギーの原因になります。ちなみに当院では、ピアスを開けた場合2ヶ月位海水浴やプールを控えてもらっています。
ファーストピアスを空けてすぐに海外旅行に行っても大丈夫ですか?
- 調べても明確な答えが見つからなかったため、ここで質問させていただきます。
初めてのピアス穴を両耳たぶにあけようと思っているのですが、あけて1ヶ月経たないうちに海外旅行(台湾)に行っても大丈夫でしょうか? - 1か月だとまだピアスホールは完成していないとおもいます。飛行機に乗ったり、海外に行くこと自体は問題ないと思いますが、プールなどは避けた方がいいでしょう。
抗生剤が手元になければ、せめて消毒薬を旅行に持参したほうがいいと思います。