顎プロテーゼ
顎プロテーゼ挿入とは?
顎プロテーゼとは、オトガイ先端にシリコンプロテーゼを挿入し、フェイスラインやEラインを整える手術です。日本人は、顎が引っ込んでいることが多く平面的な顔面に見えてしまいます。
顎プロテーゼを顎先に入れると、メリハリのある輪郭にすることが可能です。
加齢とともに下顎骨が小さくなり顎先のタルミも出ますが、顎プロテーゼを入れることで、顎先のたるみの解消にもつながる手術方法です。
あご形成術で自分に自信を持ち、魅力的なお顔の輪郭を手に入れましょう。
どんな顎が理想像? 基準になるEラインについての説明
顎の理想サイズの話の際によく取り上げられるのは、E(エステティック)ラインと呼ばれるものです。横顔を見たときに鼻尖先端-上口唇先端、顎先が一直線上に並んでいるのを理想とするものです。顎プロテーゼを考えて来院される方の場合、顎の不足高が1cmくらいある方もめずらしくありません。
鼻尖が低かったり、上あごの歯が前に出ていたり、オトガイ(顎先)が引っ込んでいるなど、日本人でEラインがパーフェクトな方はあまり多くありません。
クレヴィエルやレディエッセの注入では、Eラインを整えるには不足している方にお勧めなのがシリコンプロテーゼ挿入になります。
横顔はご自身であまり気になりませんが、80%の女性が他人の横顔が気になると答えています。 顔を細く見せる効果もある顎プロテーゼを、小さな顎、おとがい先端の後退が気になる方にお勧めします。
顎プロテーゼはこういった方に向いています。
- 顎が引っ込んでいる、または小さいのが悩みの方
- 理想の「Eライン」を手に入れたい方
- シャープな輪郭で小顔に見せたい方
- ヒアルロン酸注入では物足りず、半永久的な効果をお望みの方
顎プロテーゼの症例写真
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Before
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After
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概要
40代女性の顎プロテーゼ症例になります。顎が引っ込んでいる顎先を細く見せたいとの希望にて、顎プロテーゼ手術を行っています。
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Before
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After
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概要
20代男性の顎プロテーゼ症例になります。当院にて下顎骨骨切りをされましたが、Eラインをつくりたい、顎先の尖った感じにしたいと希望にて前記手術行いました。
顎プロテーゼの手術費用
手術時間 | 約1時間程度 |
手術費用 | 330,000円 |
※備考
1.顎に局所麻酔をします。(ご希望に応じて静脈麻酔の併用可能)
2.下唇の裏側より切開し、剥離後あごの形に合うように微調整したプロテーゼを骨膜下に挿入します。患者様個々に合わせたプロテーゼのため、3.手術後にシリコンプロテーゼがずれたり動いたりする心配はありません。
傷を縫合して終了となりますが、傷は下唇の裏側なので傷跡は全くわかりません。
コムロ美容外科の顎プロテーゼ|効果と5つの特徴
他の「顎を出す」施術との比較
顎プロテーゼ | 脂肪注入 | ヒアルロン酸注入 | |
---|---|---|---|
顎を前に出す効果 | ◎(最も高い) | 〇 | 〇 |
持続期間 | ◎半永久的 | 〇(定着すれば半永久) | △(1~2年) |
傷跡 |
△(口腔内) | 〇(注射跡のみ) |
◎(注射跡のみ) |
ダウンタイム | 1~2週間 | 1週間 | 1~2日 |
顎プロテーゼ手術の流れ
- 1.カウンセリング
- 医師が患者様のご希望を丁寧にお伺いし、骨格を診察します。Eラインのバランスを見ながら、最適なプロテーゼの大きさや形をシミュレーションし、決定します。
- 2.麻酔
- 痛みを最小限にするため、局所麻酔に加えて、ご希望に応じて静脈麻酔を併用します。眠っている間に手術を終えることが可能です。
- 3.手術
- 下顎の口腔内粘膜に約1.5cm~2cmの切開をします。口輪筋と骨膜の間を剥離し逆T字型のポケットを作成します。
口を開けた時に傷が見えることはなく、口腔内は他の体の部位に比べ傷の治りが早いです。
つくったスペースにプロテーゼを挿入し、ミラーチェックを行います。
形状を修正する必要があれば、プロテーゼを抜去し形を整えて再挿入を行います。良好な形状になれば、吸収糸で傷を縫合し、顎プロテーゼの入っている顎先にテーピングして終了です。 - 4.抜糸、アフターケア
- 溶ける糸(または抜糸が必要な糸)で傷を縫合し、顎をテープで固定して終了です。
抜糸以降は、1か月検診、3か月検診を行います。
顎プロテーゼ挿入施術の留意点
所要時間 | 30分から40分 |
腫れ | 7日間程度 |
傷跡 | 口腔内に1.5~2㎝程度の傷を作成します |
施術の痛み | 局所麻酔で手術を行いますので痛みは基本的にありません。不安が強い場合には静脈麻酔も可能です。 |
通院 | 口腔内の抜糸を2週間後に行います。(抜糸したほうが傷はきれいになおります。) |
麻酔 | 局所麻酔 *静脈麻酔も可能です。 |
持続性 | 半永久的です。 |
洗顔 | 翌日から可 |
飲酒 | 腫れがある程度引くまでお控えください。 |
テーピング | 腫れを抑えるためにテーピングを使用します。3日後に自宅で外してください。 |
シャワー・入浴 | 施術部位以外は当日可能。入浴は抜糸後から。 |
<顎プロテーゼ 施術の副作用・リスク>
だるさ、熱感、むくみ、感覚の低下、左右差、感染、プロテーゼの輪郭が浮き出る、アゴの異物感、梅干しじわが残る可能性など。
より理想の輪郭へ|おすすめの組み合わせ施術
Eラインは鼻と顎のバランスで決まります。また、正面から見た際の輪郭(卵型)も重要です。当院では、より理想のフェイスラインを追求するための組み合わせ施術もご提案しています。
隆鼻術(プロテーゼ)とは、鼻筋に人工的軟骨(プロテーゼ)を挿入し、鼻を高くする施術です。
一般的に、欧米人と比較して、日本人は鼻筋全体が低いことが多く、横から見た時にのっぺりした印象があります。
そうした印象を、隆鼻術(プロテーゼ)では解消できます。
また、鼻先を含めた鼻全体が高くなることで横から見た際、Eラインに近づけることが可能です
鼻尖細く、高くする鼻尖縮小術は、Eラインを整える際、重要な手術です。また、鼻尖先端が短い場合には、耳介軟骨移植を行うことで、鼻尖先端を下向きに延長することが可能です。
鼻が短い場合は、より改善効果がある鼻中隔延長術をお勧めします。
お顔を正面から見た際、顎プロテーゼは顎先を細くとがらせえる効果があります。卵型の輪郭にする際、エラが張っている方は、エラボトックスの適応化もしれません。エラの筋肉(咬筋)をボトックスで減量することで、理想の輪郭に近づけることが可能です。エラからあご先にかけてのラインをシャープにすることができ、小顔効果も絶大です。
よくある質問
Q. 割れている顎(ケツ顎)は治せますか?
A.プロテーゼは骨膜上に挿入するため、皮膚表面の凹みを直接治すことはできません。しかし、皮膚が引き伸ばされることで凹みが浅くなる効果は期待できます。完全に治したい場合は、ヒアルロン酸注入やボトックス注射の併用をおすすめします。
Q.以前に注入したヒアルロン酸やレディエッセが残っていても手術できますか?
A.はい、可能です。手術中に残っている注入物を掻き出す(除去する)ことができます。事前にヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)で溶かすことも可能です。仕上がりに影響はありませんのでご安心ください。
Q.プロテーゼは劣化しますか?
A.プロテーゼ自体が劣化することは基本的にありません。ごく稀に、手術中の出血が影響して、体質により石灰化が起こることがありますが、機能的な問題が生じることはほとんどありません。
Q.顎プロテーゼは、ずれることはありますか?
A.術後1ヶ月ほどでプロテーゼの周りに被膜が形成され、骨に癒着するため、日常生活でずれることはありません。固定されるまでは、頬杖をついたり、強く押したりしないようご注意ください。