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鼻中隔延長術

鼻中隔延長術

鼻中隔延長術とは

鼻背が短く、鼻翼よりも鼻尖が頭側にある短鼻の方が対象となる手術です。

上に向いた鼻を軟骨を使うことによって、鼻柱(左右の鼻の穴の間の皮膚)の延長により、尾側方向へ伸ばします。

シリコンプロテーゼでむりやり鼻を伸ばそうとすると、鼻尖の皮膚が薄くなったり、鼻先が赤くなったりのトラブルがあります。

通常の耳介軟骨移植では十分な効果が出せない人にお勧めです。

両側の耳介から、約25mm×20mmの耳介軟骨を2枚採取します。
鼻柱をオープン法で切開し鼻尖縮小術を行った後で、2枚の軟骨を合わせて鼻中隔軟骨に固定します。

手術イメージ

  • 鼻翼軟骨外側脚半ばで切断

    鼻翼軟骨周囲を剥離、外側脚半ばで切断

  • 鼻翼軟骨外側脚を内転、TnRメッシュを挟み込む

    縫合固定。メッシュは、必要に応じカット

  • 先端に両側から耳介軟骨を固定

    残った鼻翼外側脚同士を糸で中央に引き寄せて縫合

術前術後のイメージ

  • Beforeイメージ

  • Afterイメージ

  • 鼻尖後方に段差が生じた際には、陥凹部に軟骨細片、鼻尖の軟部組織を充填します。

    実際の仕上がりについては後述している症例写真からご確認ください。

こんなお悩みの方にオススメです

  • ダンゴ鼻を改善したい
  • 鼻が短いため、鼻の穴が正面から見える
  • 短い鼻筋を長くしたい
  • 横から見た際の鼻筋を通したい

症例写真

  • Before

  • After

  • 【概要】

    20代女性の鼻中隔延長症例になります。鼻尖が細くなり、プロテーゼを使わずに整った鼻筋を実現しています。

  • Before

  • After

  • 概要

    30代 女性の鼻中隔延長症例になります。ヒアルロン酸注入をずっとされていましたが、鼻先を下に伸ばしたうえで、今までのヒアルロン酸の除去、鼻尖縮小も行っています。

当院の手術特徴

鼻中隔延長術の特徴

日本人は西洋人に比べて、鼻尖の皮膚が厚く、鼻尖を支える鼻翼軟骨が小さく柔らかいため、鼻尖は低く、太くて、短鼻が多いです。
鼻中隔延長術とは、そういったコンプレックスを解消できる手術であり、自身の軟骨や補強目的の吸収性プレートを用いて、鼻尖を高く、下方に延長します。
昔は、シリコンインプラントを使用して鼻尖を延長していましたが、鼻尖先端の皮膚に負担がかかり、皮膚の被薄化等のリスクが高かったのですが、現在は自身の軟骨を使って鼻尖を延長するため、鼻尖の皮膚にあまり負担がかからず安全性の高い手術です。

手術方法の詳細

鼻中隔延長術の手術方法について

鼻尖を延長して、アップノーズ、短い鼻を改善します。

東洋人の鼻尖は、西洋人と比べて太く、低く、そして短いことが多く、理想の鼻尖に近づけるには、軟弱な鼻柱を補強し、鼻尖を支える必要があります。補強材として、耳介軟骨、肋軟骨や鼻中隔軟骨を使用することが多いのですが、それぞれ一長一短があり、特に肋軟骨や鼻中隔軟骨採取にあたっては、合併症を防ぐために慎重に行う必要があります。

そこで当院は、補強材として採取が煩雑な肋軟骨や鼻中隔軟骨の代わりにTnRメッシュと呼ばれる吸収性のプレートを使用し、採取が容易な耳介軟骨を組み合わせることで鼻中隔延長や鼻尖縮小を行っています。

TnRメッシュとは?

TnRメッシュとは、材質がPCL(ポリカプロラクトン)の吸収性のプレートであり、鼻中隔湾曲症や、眼窩底骨折の外科的手術の医療材料として使われており、使用法が確立しています。
また、PCLは糸リフトの原材料として使われており、従来のPDOを原材料としたスレッドよりも持続期間が長く、2年以上持続するメリットが知られています。
しかしながら鼻尖先端の皮膚にたいして、直にメッシュが触れないようにする必要があり、左右の鼻翼軟骨の間に挟みこんで使用します。メッシュにはピンホールが沢山開いていて、軟骨細胞や毛細血管繊維組織が入り込みます。メッシュが吸収分解されるにつれて、徐々に軟骨に置き換わっていきますので、吸収後も鼻尖の形状に大きな変化はありません。
更に改良を加え、鼻尖先端がとがりすぎないように、鼻尖の真皮下に小さなプレート状の軟骨を併せて移植(onlay)しています。
TnRメッシュは、他の製品と違い、吸収の過程で周囲の軟骨に影響が出るような炎症は生じません。

当院の鼻尖形成術とColumella strut移植との比較

  • Columella strut法のイメージ

  • 当院の鼻尖形成術

  • メリット

    Columella strut法と比較した場合、鼻翼軟骨を縦向きに使用するため、鼻尖を細くすることが可能
    使用する耳介軟骨の形状によっては、鼻尖を3㎜程度下方向に延長し、鼻中隔延長様の効果を出せる

手術の流れ

1.耳介軟骨の採取
耳たぶの後面を切開し、2cm×1.5㎝程度の耳介軟骨を採取します。採取した軟骨は、鼻尖を下方に伸ばしたり、鼻翼軟骨が再手術症例等で不足している場合に使用します。
2.皮下剥離
鼻腔内と鼻柱を切開するオープン法にて行います。
鼻尖皮下を広範囲に剥離して、鼻翼軟骨周囲の軟部組織を切除します。鼻翼軟骨の外側脚を切断、内側に折り曲げ、鼻尖を支える柱とします。柔らかくて軟弱な鼻翼軟骨だけでは鼻尖を支え切れないため、補強としてTnRメッシュを2枚の鼻翼軟骨の間に挟み込みます。
3.耳介軟骨の固定
耳介軟骨をTnRメッシュの先端に固定し鼻尖を延長します。STEP2の時点では鼻尖が細く高くなった分、よりアップノーズ気味になります。鼻中隔を含めた鼻尖を下方に延長する目的に採取した耳介軟骨片をTnRメッシュ先端に固定します。2枚の2等辺三角形の耳介軟骨片を作成し、TnRメッシュ先端に左右から挟み込むように固定します。平均、5㎜程度鼻尖の延長が可能です。鼻尖先端のメッシュが当たる部分には、軟骨の形状が浮き出るのを防ぐために小さな軟骨片をon layで固定します。
4.最終調整
最終調整と鼻尖後方の陥凹部の修正を行います。2枚の耳介軟骨片をTnRメッシュ先端に縫合固定したら、仮縫合を行い、形状のチェックをします。必要に応じて軟骨をカットし、鼻尖後方に陥凹が出るので、ダイスカットした耳介軟骨片や皮下組織を充填します。
止血を行い、ドレーンチューブを留置し、傷を縫合します。
5.縫合~ギブス固定
吸収糸で中縫いを行い、ナイロン糸で傷の縫合をします。術後の腫れ予防目的に、ギブスとテーピングを行います。

麻酔について

鼻はお顔の中でも神経が敏感なために、局所麻酔するだけでも痛みを生じます。局所麻酔をする際に、ブロック麻酔を行いますが、2時間を超えるこの手術では、途中麻酔が切れてくるため、長時間の鎮痛ができる静脈麻酔の併用をお勧めしています。

手術後の腫れについて

鼻中隔延長術は、鼻尖縮小術よりも、複雑な手術ですが、腫れ方があまり変わらなかったり、かえって腫れが少ないこともあります。
手術による腫れは、リンパ液や血液が、術野の柔らかい組織や空洞にたまることによって生じますが、 鼻尖を下方向に伸ばせる鼻中隔延長は皮膚のゆとりをほとんど残さないため、腫れる原因になる空洞をあまりつくらないためです。

手術後の注意点

•ご手術が終わりましたら、担当の看護師がお薬やアフターケアについてのご説明を行います。
•静脈麻酔や全身麻酔を行った際には、リカバリールームで麻酔から覚めるまで休んでいただきます。
•抜糸など次回検診が必要な場合は受付にてご予約をお取り頂き、ご帰宅となります。
•腫れ、痛み等は、2,3日後をピークに落ち着いてきますが、改善見られない場合、症状がひどくなった場合などがございましたら、当院迄ご連絡ください。
※検診後、何らかの処置やお薬などが必要となった際、場合によっては別途費用が発生する場合がございます。

手術費用

手術時間 90~120分程度、日帰りでの手術です
手術費用 550,000円 鼻尖縮小術を同時に行います。

備考:局部麻酔

施術のリスク・副作用
感染。アレルギー反応。血液貯留。傷口の開き。糸の露出。鼻尖の曲がり。鼻の穴のひきつれ感。鼻尖の違和感。鼻柱の凹凸。鼻閉感。鼻柱の分厚さ。鼻の長さ(短さ)。鼻尖の高さ(低さ)。傷跡。腫れ。浮腫み。内出血。等が生じる場合があります。

耳介軟骨についてのQ&A 美容医療の口コミ広場のご質問に院長が回答した内容です。

Q.耳介軟骨を鼻に入れて2週間目です。鼻が明らかに下向きすぎていて不自然なので今すぐに除去したいです。時期的に抜去は可能ですか?
除去可能であれば鼻の中の切開で取れますか?

A.自分ならこうするといった方法で説明しますね。左右両方の鼻腔切開を行い、ハサミを使って皮下と、鼻翼軟骨周囲をきれいに剥離します。
位置が変わらずに耳介軟骨が残っているなら、無理なく取り出せると思います。ただし、剥離の際に耳介軟骨を切り刻んでしまうかもしれません。難しくはないと思います。

Q.二ヶ月前に耳介軟骨を移植して鼻先を下に下げました。
鼻は上手くいったのですが、ここ数日で移植した耳介の部分が腫れてプニプニしています。
痛みは強くはないのですが、触ると痛いです。一週間前までは何ともなかったのに、ここ数日になって急に痛みました。耳掃除やイヤホンなどでバイ菌が入ったのかな、と思うのですが、様子をみてみたほうがいいですか?本当は整形をしたクリニックへ行きたいのですが、その先生が先日退職してしまい行けません。

A.手術からしばらくたってドナーの耳が痛く腫れてきたなら、可能性が高いのは感染症ですね。
傷の縫合に吸収糸を使って内縫することが多いのですが、その糸が露出して感染を起こしたというのがよくあるケースです。抗生剤の服用と糸の露出があるなら、抜去が必要でしょう。主治医が勤務医だったなら、別の先生に診察してもらったらどうでしょう。