顎のヒアルロン酸、レディエッセ注入
顎のヒアルロン酸、レディエッセ注入とは
顎ヒアルロン酸注入、レディエッセ注入とは、顎先に注入物を入れることでEラインを整え、顎先をとがらせるプチ整形になります。メスを入れる手術をしなくても、簡単に顎先をできる顔とから気軽にできる手術です。
日本人は、下顎骨が小さい人も多く、顎先が引っ込んでいたり、相対的に出っ歯に見える割合が多いといわれます。
顎プロテーゼや下顎骨中抜き術などの外科的治療法もありますが、ヒアルロン酸やレディエッセの注入法であれば、10分程度の治療で顎のコンプレックスを解消することが可能です。
顎ヒアルロン酸、レディエッセ注入は、こういった方に向いています。
- E(エステティック)ラインを、簡単にととのえたい
- 後退している顎先を前に出したい
- 顎先をとがらせたい
どんな顎が理想像? 基準になるEラインについての説明
顎の理想サイズの話の際によく取り上げられるのは、 E(エステティック)ラインと呼ばれるものです。横顔を見たときに鼻尖先端-上口唇先端、顎先が一直線上に並んでいるのを理想とするものです。
鼻尖が低かったり、上あごの歯が前に出ていたり、オトガイ(顎先)が引っ込んでいるなど、日本人でEラインがパーフェクトな方はあまり多くありません。
それぞれに治療法はありますが、顎先を前に出すのが一番簡単で効果的な治療法です。
横顔はご自身ではあまり気になりませんが、80%の女性が他人の横顔が気になると答えています。 比較的簡単に治療できる顎注入法で輪郭を変えてみませんか?
症例写真
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Before
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After
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顎注入に使うクレヴィエルとレディエッセの紹介
当院で使用するヒアルロン酸、レディエッセは、の日本の厚生労働省の認可に相当する、
ヨーロッパのCEマークや、韓国のKFDAの認証済の注入物を使っています。クレヴィエル・コントアは当院で使用するヒアルロン酸の中でも一番硬いのが特徴で、顎先や鼻の高さを出すのに最適であり、骨と同じ成分をもつレディエッセは、骨近くに注入することで吸収されにくくなり持続期間が長くなる特徴があります。
AESTURA社(韓国)製 クレヴィエル・コントア
クレヴィエル・コントアは、顎や鼻形成に最適な硬さと弾性を持つ高密度ヒアルロン酸です。他のヒアルロン酸よりも架橋材を少なくしヒアルロン酸粒子を増やして高密度にした結果、他のヒアルロン酸を比べて流れにくく、持ち上げる力の強いヒアルロン酸です。
当院で使用しているヒアルロン酸の中では、硬いヒアルロン酸になります。

粒子が大きく、硬く触れる可能性があるため、骨膜上や厚い皮下への注入に最適なヒアルロン酸です。局所麻酔薬のキシロカインを含有しているため、注入の際の痛みが少なく、持続期間は12~18か月になります。
Merz社(ドイツ)製 レディエッセ (成分:ハイドロキシアパタイト)
レディエッセはヒアルロン酸と違い、ハイドロキシアパタイトというカルシウムベースの粒子を利用した皮膚充填剤です。歯や、骨と同じ成分のため、美容外科以外でも整形外科、耳鼻咽喉科、歯科等でも医療行為で使われている安全な物質です。患者様、治療部位によっても違いますが、約12~18カ月、長い人で2年持続します。
また製品内容に変更があり、局所麻酔薬キシロカイン含有タイプに変更になりました。

レディエッセは、アレルギーの報告はほとんどありません。レディエッセは一部の皮膚充填剤のように治療前のアレルギーテストを必要とせず、様々な研究により非常に効果的で安全であることが証明されています。また、レディエッセは歯や骨を形成する成分「カルシウムハイドロキシアパタイト」が主成分の注入剤で、鼻・アゴなどに注入する際、骨膜近くに注入すると骨様に硬く、通常よりも長く持続する性質があります。
レディエッセの特徴
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顎ヒアルロン、レディエッセ、プロテーゼのそれぞれの特徴
ヒアルロン酸注入 | レディエッセ注入 | 顎プロテーゼ | |
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顎を前に出す効果 | ○ | ○ | ◎ |
持続期間 | ○ | △ | 永久的 |
溶解ができるか | ○ | × | × |
傷の大きさ | ◎ | ◎ | △ |
ダウンタイム | 1~2日 | 1~2日 | 1~2週間 |
顎ヒアルロン酸・レディエッセ注入のメリットとデメリット
メリット
- 1、手術と比較してダウンタイムが短い
- 手術と比べて、腫れや内出血は少ないのが特徴です。出血させにくいカニューラ針を使用しているため、目立つ内出血はほとんどありません。血管内注入のリスクも、鼻への注入と比べて低くなっています。
- 2、細かい調整が可能
- クレヴィエルや、レディエッセを使用した顎形成のメリットは、細かい調整が可能といった点です。コツとしては、1回で希望の高さまで注入しようとせず、数回に分けて注入すれば、周囲に注入物が流れにくく、理想の形状に近づけやすくなります。クレヴィエルであれば、溶解することも可能です。
デメリット
- 1、極端には顎先を出せない
- 顎プロテーゼと違って顎先を極端に前に出すことはできません。無理にたくさん注入すると、元に戻ろうとする皮膚の圧迫で周囲に流れたり、かえって吸収が早まったりします。
- 2、永久的ではない
- クレヴィエル、レディエッセともに吸収されにくい注入物ですが、永久的ではありません。
いずれも持続期間は、12~18か月といわれています。
顎を形を綺麗にする他の治療法
お腹や、太腿部から脂肪を吸引し、注射針で顎先に注入する方法です。残存率は40%程度で、ヒアルロン酸注入、レディエッセ注入と違い、一部は半永久的に残ります。
欠点としては、レディエッセよりも柔らかい注入物であるため、クレヴィエルや顎プロテーゼ程、シャープに顎先を出すことは難しいです。
シリコンプロテーゼを使って顎先をしっかりと、半永久的にだすことができる治療法です。
顎を前に出す効果は一番大きいのですが、腫れダウンタイムが10日程度と他の治療法に比べて長くなります。
デメリットとしては、オトガイの骨のが一部吸収される可能性、感染などのリスクがあります。
施術の流れ
- カウンセリング
- 注入をご希望される部分を聞かせていただき、必要量、注入物の種類を決定します。注入部位によっては、ヒアルロン酸やお勧めする場合もあります。
- 麻酔
- 注入時の痛みを取り除くために、局所麻酔テープやクリームをご希望により使用します。15分程度で効果が出ます。
- デザイン
- サインペンにて注入部位のデザインをします。
- デザイン、注入
- ペンで注入部位にマーキング後、ベッドに横になっていただき、注入を行っていきます。
血管内注入のリスクを抑えるために、針の先端が丸いカニューラ針を使用しています。 - 終了、アフターケア
- 注入2時間後以降、メイク、洗顔、入浴が可能になります。注入時の軽い出血が見られた方は、当日のみ、アルコールやサウナを避けて下さい。
施術費用
項目・製剤 | 費用 |
---|---|
顎ヒアルロン酸(クレヴィエル)注入 | 88,000円/1本(1cc) |
顎レディエッセ注入 | 132,000円/1本(1.5cc) |
2回目以降の手技料、最長6ヶ月の保管料 | 無料 |
備考 | 局所麻酔クリーム、局所麻酔 |
<施術のリスク:>
感染。アレルギー。皮膚の壊死。痺れ。注入部の凹凸。しこり。腫れや浮腫み。等が生じる場合があります。
血流障害のリスクについて
血管内に注入物が入り、血管をふさいでしまう結果、皮膚壊死するなどの合併症が報告されています。まず、塞栓自体のリスクを下げるために、カニューラ針の使用、あまり強い圧で注入しない(動脈注入のリスク下げるため)などを行い、注入後に肌の色が白いまま戻らない、拍動性の強い痛みがある場合は必ず申告をお願いします。
早期に治療すれは、後遺症なく治すことも可能です。 顎先は、他の部位よりも血管塞栓のリスクは低いといわれています。
よくある質問
Q.注入時の痛みはありますか?腫れはどうでしょうか?
A.注入の際には、麻酔テープや麻酔クリーム(いずれも別途費用必要)を使って、針を刺す際の痛みを少なくする方法をお勧めしています。また注入の際には局所麻酔を使いますので、痛みはあまりありません。注入物の量が多いと、鈍痛が出ることがありますが、数時間でなおります。
Q.持続期間はどのくらいでしょうか?
A.クレヴィエル・コントアは、ヒアルロン酸の中でも持続期間が長く2年程度持続します。
またある程度まとまった量を注入することで、ヒアルロン酸周囲に被膜形成が起こり、より長期間持続を期待できます。
またレディエッセは、骨と同じカルシウム(ハイドロキシアパタイト)が主成分であり、オトガイ先端の骨膜近くに注入することで、骨がレディエッセを取り込み、1年から2年といわれている持続期間が、もっと長くなります。
Q.顎注入に使うクレヴィエルや、レディエッセはほかの部位にも使うことは可能ですか?
A.クレヴィエルは輪郭形成用のヒアルロン酸で注入部位の高さを出し、周囲に流れにくいという特徴があります。一方で、しわ治療に使用した場合、しこりができやすいというデメリットがあるため、鼻や顎専用と考えていただいた方が良いです。
一方レディエッセは粒子が細かいため、ほうれい線、ゴルゴライン、マリオネットラインなどのシワ治療にも使用可能です。
Q.以前、顎にヒアルロン酸注入を行いましたが、顎プロテーゼを入れることは可能ですか?
A.はい、可能です。顎プロテーゼ手術を行う際ポケットの作成を行いますが、その際に注入されたヒアルロン酸のほとんどが流出します。少量のヒアルロン酸が残っても、顎のプロテーゼの形状にはほとんど影響はありません。
事前にヒアルロニダーゼによる溶解が必要という医師もいますが、ヒアルロニダーゼだけで溶解しようとすると、数回の注射が必要となります。