3種類の原因と見分け方、効果的な「くまとり手術」を徹底ガイド
下眼瞼のクマは大きく分けて3種類
「疲れてる?」「なんだか老けて見える…」その原因、目の下の「クマ」かもしれません。人と話すときに最も視線が集まる「目元」。その印象を大きく左右するのが、目の下のクマです。睡眠不足や疲れが原因と思われがちですが、実はセルフケアだけでは改善が難しいケースも少なくありません。

この記事では、目の下のクマの正体である「黒クマ」「青クマ」「茶クマ」の3つのタイプについて、ご自身で見分ける簡単なセルフチェック方法から、それぞれの原因と最適な改善策までを詳しく解説します。
特に、多くの人を悩ませる「黒クマ」に対して根本的な改善が期待できる「くまとり手術」についても分かりやすくご紹介します。コンシーラーで隠しきれないクマに長年お悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
3種類のクマ、それぞれの特徴と、治療方法について解説
まずはご自身のクマがどのタイプか、鏡を持ってチェックしてみましょう。複数のタイプが混在している場合もあります。
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黒クマ(影クマ)
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特徴: 顔を上に向けて鏡を見ると、クマが薄くなる、または消える。
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正体: 目の下のふくらみ(眼窩脂肪)による「影」。
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青クマ(血管クマ)
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特徴: クマの部分の皮膚を軽く指で引っ張ると、色が薄くなる。
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正体: 皮膚の下の血管(静脈)が透けて見えている状態。
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茶クマ(色素沈着クマ)
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特徴: 顔を上に向けたり、皮膚を引っ張ったりしても、色の濃さが変わらない。
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正体: メラニンによるシミや色素沈着。
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1.黒クマ|根本改善には「くまとり手術」が最も効果的
【原因】目の下のふくらみとたるみが生む「影」黒クマの正体は、目の下の「眼窩脂肪(がんかしぼう)」という脂肪が、加齢などによりそれを支える筋肉(眼輪筋)がゆるむことで前に突き出し、その下に影ができてしまう状態です。遺伝的な要因で20代など若い方にも見られ、「年齢以上に老けて見える」「疲れた印象を与える」といったお悩みの原因となります。黒クマは物理的な影なので、コンシーラーなどのメイクで隠すのが非常に難しいのが特徴です。

【予防・セルフケア】目元の保湿や紫外線対策は、肌の老化進行を遅らせる「予防」として有効です。しかし、一度できてしまったふくらみやたるみをセルフケアで解消するのは極めて困難です。
【クリニックでの治療法】根本原因にアプローチする外科的治療黒クマを根本的に解消するには、原因である眼窩脂肪を取り除く「くまとり手術」が最も効果的です。
おすすめNo.1:クマ取り手術(経結膜脱脂)+ 脂肪注入
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経結膜脱脂: まぶたの裏側から、原因である余分な眼窩脂肪を取り除きます。顔の表面に傷が残らないため、非常に人気の高い手術です。
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脂肪注入: クマの下のくぼんだ部分にご自身の脂肪を注入し、なめらかに整えます。ふくらみとくぼみを同時に解消することで、最も自然で若々しい目元を目指せます。ダウンタイムと効果のバランスに優れた、当院でも推奨している組み合わせ治療です。
その他の手術
裏ハムラ法: 突き出た眼窩脂肪を、くぼんだ部分へ移動させて固定する手術です。
下眼瞼切開+脱脂: たるみが強く、余分な皮膚も多い場合に、下まつげの際で皮膚を切開し、脂肪除去と同時に皮膚のたるみも切除します。
2.青クマ|血行不良と皮膚の薄さが原因
青くまは、加齢により皮下脂肪が減少し皮膚が透けやすくなるのと、静脈が血行障害によって膨らむことで、静脈の青みが透けて見えるのが原因です。体質で目元の皮膚が薄い方は、若い頃から青くまが出現することがあります。

脂肪注入(マイクロファット): 細かく加工したご自身の脂肪を皮膚の下に注入し、肌に厚みを持たせることで血管が透けにくくします。脂肪自体の色が肌の色を補正し、自然にカバーする効果も期待できます。
(注意)ヒアルロン酸注入: 手軽な治療ですが、皮膚が薄い方に注入すると、ヒアルロン酸が透けて青っぽく見えてしまう「チンダル現象」が起こるリスクがあります。
一方、脂肪注入は、青くまの部位の皮下にに注入を行い、皮膚に厚みを持たせることで青くまを見えにくくする方法です。脂肪は黄色のため、青くまをカバーし、隠す効果があります。
注意点としては、脂肪細胞が大きいと、皮下に注入した際、凹凸の原因となるため、採取した脂肪をリポキューブという器械を使用して細かく裁断します。
別名マイクロファットと呼ばれる、きめの細かい脂肪を注入するため、注入部位の凹凸を作りにくいメリットがあります。
マイクロファットは、非常に細い鈍針を用いて、皮下直下に注入をしていきます。無色透明のヒアルロン酸とは違い、本来の肌の色をしたマイクロファットを注入することで、青くまを目立たなくします。
まとめ 青くまの改善方法について
ホームケアでできること
- ホットタオルを目元に2~3分置く
- 目元のマッサージ(目元の血流改善効果)
クリニックでの治療 レーザー 注入療法
Vレーザー 静脈血流改善にて青みを改善させる
ヒアルロン酸注入、脂肪注入 皮膚を厚くすることで青みを目立たなくする
(ヒアルロン酸はチンダル現象に注意、皮膚が薄い場合はお勧めできない)
3.茶クマ|紫外線と摩擦による色素沈着
茶クマはしみや、目をこする癖による炎症性色素沈着です。もしもボリュームを減らす脱脂のみの場合、かえってクマが悪化することがあります。シミや色素沈着に効果のあるレーザーや、マイクロファット脂肪注入で改善が期待できます。注意する点としては、黒クマと併発している場合、脂肪を取り除く「脱脂」のみを行うと、皮膚が余って茶色さが余計に目立ってしまうことがあります。専門医による正確な診断が不可欠です。

茶クマができる3つの原因とその予防
1、色素沈着
目元の皮膚は薄く、こすったりして刺激が加わると色素沈着によるシミができやすくなります。普段から目元はかすらないように気を付けてください。
2、紫外線
日焼けによるシミ。若いころは大丈夫でも30代以降で一気にシミが出ます。
日焼けというと夏を思い浮かべますが、紫外線は春から初秋にかけて多く、4〜9月に1年間のおよそ70〜80%降り注いでいます。外出の際に日焼けをする可能性がある場合には、日焼け止めを使いましょう。
3.肌の乾燥
肌が乾燥すると肌のターンオーバーが遅くなりシミが濃くなります。加齢や日焼けとともに、お肌の保湿力は弱まります。日頃のスキンケアでお肌の潤いを保つようにしましょう。
茶クマの治療
クリニックでの茶クマの治療:
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レーザートーニング・IPL光治療:肌の状態に合わせてレーザーや光を照射し、メラニンを少しずつ分解・排出させ、肌のトーンを明るくします。
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脂肪注入(マイクロファット):肌の再生を促し、トーンアップさせる効果も期待できます。
クマ治療で大切なこと
クマにもいろいろな目の下のクマ治療で最も重要なのは「ご自身のクマの種類を正確に診断し、原因に合った適切な治療法を選択すること」です。
関連の手術
よくある質問
Q.クマ取り手術のダウンタイムはどのくらいですか?
A.腫れや内出血はおおよそ1〜2週間で落ち着きます。お化粧でカバーできる程度ですので、日常生活に大きな支障はありません。
Q.手術後に再発することはありますか?
A.脂肪の取り残しや加齢による変化で再発する場合があります。ただし、適切な術式を選択すれば長期的な改善が期待できます。
Q.他院で受けた手術の修正は可能ですか?
A.状態によっては修正可能です。再発や凹みなどが気になる場合も、まずはご相談ください。
Q.大阪でのクマ取り手術の費用相場はどのくらいですか?
A.経結膜脱脂法では、おおよそ20〜40万円前後が一般的な相場です。手術法やクリニックによって異なりますので、カウンセリング時にご確認ください。
まとめ|ご自身のクマのタイプを見極めて適切な治療を
クマにも種類があり、原因に応じた治療が必要です。大阪でクマ治療を検討している方は、まずはご自身のクマのタイプをセルフチェックし、専門医の診断を受けることをおすすめします。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた「自然で若々しい仕上がり」を目指した治療をご提案しています。
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監修医情報
- 医師
- コムロ美容外科
院長 池内 秀行(いけうち ひでゆき) - 経歴
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- 1996年(平成8年) 神戸大学医学部卒業
- 1996年~ 神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
- 1997年~ 兵庫県立こども病院麻酔科入局
- 2001年~ コムロ美容外科入職
- 2006年4月~ 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任
- 2020年3月~ 医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化
- 資格
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- 日本麻酔科学会会員
- 麻酔科標榜医
- 日本美容外科学会(JSAS)会員
- 美容外科(JSAS)専門医
- アラガンボトックスビスタ認定医
- アラガンジュビダーム認定医
