美容整形・美容皮膚科のご相談は医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ

鼻の自家組織移植(耳介軟骨+側頭筋膜)
あなたの理想の鼻を、より自然に、より安全に

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鼻の自家組織移植

鼻の自家組織移植(耳介軟骨+側頭筋膜)とは

「鼻の形に悩んでいるけれど、人工物を入れるのは抵抗がある」「他院で受けたプロテーゼ手術の修正を考えている」――。もしあなたがそうお考えなら、自家組織移植による鼻の形成手術が、そのお悩みを解決する最善の選択肢かもしれません。
当院では、患者様ご自身の組織(軟骨と側頭筋膜)を使用することで、限りなく自然で、長期的に安定する鼻の実現を目指します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 「昔にプロテーゼを入れたが、時間が経つと不自然に見える気がする…」
  • 「他院で受けた鼻の手術で、プロテーゼがずれてしまった」
  • 「鼻の形を整えたいけど、体の中に人工物を入れるのは抵抗がある」
  • 「より自然で、長持ちする鼻の整形をしたい」
  • 「L型プロテーゼのせいで鼻先が不自然にツンと出ている」

もし一つでも当てはまるなら、ぜひ一度、当院にご相談ください。

自家組織移植による鼻整形とは?

鼻の美容整形には様々な方法がありますが、中でも注目されているのが「自家組織移植」です。これは、ご自身の耳の軟骨や肋軟骨と、側頭筋膜を組み合わせて移植することで、鼻全体の形を整える手術です。

主な自家組織の種類

当院では、患者様一人ひとりの鼻の状態や理想の形に合わせて、最適な自家組織を選択します。

耳介軟骨(じかいなんこつ)

耳の裏側から採取する軟骨です。比較的少量ですが、柔らかく加工しやすいため、主に鼻先の形を整えたり、鼻柱を延長したりする際に用いられます。採取部の傷跡は目立ちにくいです。

肋軟骨(ろくなんこつ)

胸部にある肋骨の一部から採取する軟骨です。非常に丈夫で採取できる量も多いため、鼻背(鼻筋)の形成、鼻中隔延長、あるいは大きく形を修正したい場合など、より複雑な手術に適しています。当院では鼻中隔延長以外では、ほとんど使いません。

側頭筋膜(そくとうきんまく)

側頭筋膜は、頭部の側方にある側頭筋を包み込んでいる強靭な膜組織です。主にコラーゲン線維で構成されており、非常に丈夫で柔軟性があるため、移植に適した素材とされています。側頭部の毛髪部から手術を行いますが、傷をジグザグにデザインすることで、完成時の傷跡を目立たなく、毛の毛根をできるだけ温存して脱毛をできるだけ防ぐようにしています。採取した側頭筋膜で砕いた軟骨片を包み込みパイプ状にして、鼻筋を通す目的で使います。

なぜ自家組織が選ばれるのか?メリットは?

圧倒的な自然さ

ご自身の組織なので、鼻の皮膚や骨格に非常によく馴染み、まるで元々そうであったかのような自然な仕上がりが期待できます。

異物反応のリスク低減

シリコンプロテーゼなどの人工物と異なり、年数経過で皮膚が薄くなってきた際、形が浮き出る可能性は非常に低いです。

感染症への強さ

ご自身の生きた組織であるため、人工物に比べて感染に強く、万が一、感染が起きても対処しやすいという利点があります。

長期的な安定性

一度生着すれば、半永久的にその状態を保ちやすく、時間の経過によるズレや変形のリスクが少ないのが特徴です。

自家組織移植のデメリットは?

自家組織を使っての隆鼻手術は、自然な仕上がりで鼻になじみやすく、自然な仕上がりに、なりやすい反面、いくつかのデメリットがあります。それらについて説明いたします。

傷が大きくなる。複数個所にできる

シリコンプロテーゼを使った隆鼻術と違って、鼻だけではなく、側頭部と軟骨採取部位に傷ができます。しかし2~3か月で傷は目立たなくなります。

ミリ単位の調整が難しい

シリコンプロテーゼと違い、1㎜単位での調整は難しいです。側頭筋膜や軟骨も、数か月の経過で一部吸収される可能性があります。極端に高く、極端に鼻筋を細くも難しく、ナチュラルな仕上がりをご希望の方にむいています。

抜去が難しくなる

側頭筋膜は、自家組織であるため、数か月で癒着してしまい、抜去は非常に困難になります。

鼻の自家組織移植の流れ

1.カウンセリング・診察
まず、患者様のお悩みや理想の鼻の形をお伺いします。鼻の状態を詳しく診察し、自家組織移植のメリット・デメリット、採取部位、術後の経過などを分かりやすくご説明します。疑問点や不安なことは何でもお気軽にご質問ください。
2.術前検査
安全に手術を受けていただくために、血液検査(肋軟骨のみ)などの必要な術前検査を行います。
3. 手術
最終的なデザイン確認を行い、手術を開始します。手術は静脈麻酔や全身麻酔下で行われますので、痛みを感じることはありません。
4.術後ケア・アフターフォロー
手術後は、鼻を保護するためのギプスやテーピングで固定します。痛みや腫れを抑えるお薬を処方し、ダウンタイム中の過ごし方について詳しくご説明します。定期的にご来院いただき、経過を診察します。抜糸は術後1週間〜10日程度で行います。

コムロ美容外科が選ばれる理由

1. 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療

同じ鼻の悩みでも、最適なアプローチは人それぞれです。当院では、術前の丁寧なカウンセリングを通じて、患者様の理想の鼻、顔全体のバランス、そして採取可能な自家組織の状態を詳細に分析。お一人おひとりに最適な術式とデザインをご提案します。

2. 安心・安全を追求した医療体制

手術は、経験豊富な麻酔科医と連携し、徹底した安全管理のもとで行われます。術後のダウンタイムやケアについても、きめ細やかなサポート体制を整え、患者様が安心して回復できるよう努めています。

3. アフターフォローの充実

手術が終われば終わりではありません。術後の経過観察はもちろん、ご不安な点やご質問があれば、いつでもお気軽にご相談いただける体制を整えています。長期的な視点での美しさを追求するため、責任を持ってサポートいたします。

自家組織移植手術の詳細

A1.側頭筋膜採取

  • 側頭部にジグザグに切開を加え、浅側頭筋膜を30~40㎜×20㎜程度で採取します。傷は頭髪に隠れるため、あまり目立ちません。

  • 側頭筋膜採取

  • 採取した筋膜

A2.軟骨採取

  • 耳介軟骨の場合、片方の耳の裏側を2㎝ぐらい切開し、耳介軟骨を20㎜×15mm程度採取します。採取が簡単ですが、軟骨量が少ないため、再手術症例や、耳が小さい場合、耳軟骨は適していない可能性があります。
    肋軟骨の場合、 第6~第8肋軟骨のいずれかを採取します。バストの下を切開し、長さ4㎝程度の肋軟骨を採取します。軟骨をたくさん採取できる反面、ダウンライムやリスクを考慮して、鼻中隔延長などを行う場合に適しています。

  • 耳介軟骨摂取範囲

B.採取軟骨の細断

  • 採取した軟骨を、メスを使って2㎜角程度に細断します。

  • 採取軟骨の細断

C.採取組織を整える

  • 側頭筋膜で軟骨片を包み、巻たばこのような筒状に形成します。側頭筋膜は、糸で縫合します。

  • 軟骨の並びを整える

  • 側頭筋膜で軟骨片を包む

D.自家組織を挿入

  • 鼻腔内切開もしくは、鼻柱切開(オープン法)を行い、鼻筋にポケットを作成します。プロテーゼ入替の場合は、以前のプロテーゼを抜去後、ポケットを作成し、作成した自家組織を挿入します。
    ずれを防ぐために必要に応じて、自家組織に外固定を行い、傷を縫合します。

  • 丸めた筋膜を移植

自家組織移植と同時に行う、鼻のお勧め手術

鼻尖縮小、鼻中隔延長

自家組織移植は鼻筋を高くする手術のため、鼻尖はあまり高くなりません。変化しません。短鼻、アップノーズなど、鼻尖が後退している、もしくは短い場合には、鼻尖縮小や鼻中隔延長をお勧めします。鼻尖縮小は鼻尖を細く、高くする効果があり、鼻中隔延長は、鼻尖を下方向への延長効果があります。

耳介軟骨移植

軽度の短鼻の場合、鼻翼軟骨の先端に、耳介軟骨を移植するだけで改善する場合があります。鼻翼軟骨先端部に、3角形にトリミングした耳介軟骨2枚を重ねて移植します。マイルドな変化ですが、腫れが少なく、軟骨の輪郭がわかりにくい手術方法です。

鼻の自家組織移植の手術費用

項目 費用(税込み)
鼻の自家組織移植 396,000円
静脈麻酔 55,000円

鼻の自家組織移植の概要

手術時間 120分~150分
抜糸 7日後以降
シャワー 翌日より可能です。抜糸後翌日(8日目)より入浴可能です。
洗 顔・メイク 翌日より可能です。
痛み 痛み止めで、収まる程度です。
ダウンタイム・合併症・リスク 軟骨採取部に痛みは数日ありますが、痛みがある時は痛み止めを内服していただきます。※個人差があります。内出血が耳の後ろに出る可能性があります。

鼻の自家組織移植、よくある質問

Q.鼻の自家組織移植とは、どのような治療ですか?

A.鼻の自家組織移植は、ご自身の軟骨、耳介軟骨や、肋軟骨などの組織を採取し、鼻の形(鼻筋、鼻先、鼻柱など)を整える手術です。それ以外には真皮脂肪移植などがあります。人工物を挿入するのではなく、ご自身の組織を使用するため、より自然な仕上がりと拒絶反応のリスクが低い点が特徴です。

Q.自家組織移植は、どのような鼻の悩みに適していますか?

A.鼻先を高くしたい、鼻筋を通したい、鼻の穴の形を整えたい、上向きの鼻(アップノーズ)を改善したい、鼻の曲がりを修正したい、人工物に抵抗がある、などの様々な鼻の悩みに対応可能です。
特に、自然な仕上がりを重視される方におすすめです。初回手術よりも、プロテーゼ挿入後の曲がり、形状の不自然さ、石灰化の改善目的に行うことをお勧めしています。

Q.採取する組織はどこから取りますか?

A.主に以下の部位から採取します。

  • 耳介軟骨(耳の軟骨):鼻先に自然な丸みや高さを出すのに適しています。耳の裏側から採取するため、傷跡はほとんど目立ちません。側頭筋膜と組みあわせて鼻筋を高くするために使います。
  • 鼻中隔軟骨(鼻の奥の軟骨):鼻中隔延長術などで鼻先をしっかり高くしたり、下向きにしたりする際に用いられます。
  • 肋軟骨(胸の軟骨):大量の軟骨が必要な場合や、よりしっかりとした形を作りたい場合に選択されます。乳房の下のしわなどに沿って採取するため、傷跡は目立ちにくいように工夫されます。
  • 側頭筋膜:鼻筋を自然に太くしたり、段差をなだらかにしたりする際に用いられることがあります。側頭部の有毛部から採取するため、傷跡は髪で隠れます。
Q.鼻の自家組織移植手術は痛いですか?

A.手術中は麻酔を使用しますので、痛みを感じることはありません。術後に痛みが生じる場合がありますが、痛み止めを処方しますのでご安心ください。

Q.ダウンタイムはどれくらいですか?

A.腫れや内出血は術後数日間がピークで、完全に引くまでに数週間から数ヶ月かかる場合があります。ギプスやテーピングは通常1週間程度装着します。個人差がありますので、カウンセリング時に詳しくご説明します。

Q.傷跡は残りますか?

A.鼻の切開線や組織採取部の傷跡は、時間の経過とともに目立たなくなります。採取部位は目立たないように工夫して切開を行います。

Q.仕上がりは自然ですか?

A.ご自身の組織を使用するため、人工物よりも圧倒的に自然な仕上がりが期待できます。当院では、患者様一人ひとりの顔立ちに合わせて最適なデザインをご提案します。

Q.プロテーゼが入っていても、自家組織移植に切り替えられますか?

A.プロテーゼが入っていて、皮膚の被薄化や石灰化がおこっている場合、自家組織移植がベストです。鼻筋を自然な仕上がりで高くします。