中顔面が側方に張り出して横幅が広く、こめかみと頬が凹んで見えるのは頰骨弓部の突出が原因です。頬骨弓は字のごとく細い骨がアーチを描いている形状になります。頬骨弓を削る手術はどうでしょうか？結論から言うと、頬骨弓が折れてしまうリスクがあり、もし骨折するとその部位が陥没してしまいます。交通外傷で顔面打撲した場合、同様の頬骨弓骨折が起こりえます。
したがって弓部の突出を減らして顔の横幅を小さくするためには、頰骨弓を削るのではなく、近位端、遠位端で切り離して内側に移動する必要があります。前方骨切りは上口腔前庭切開で行い、後方は耳前部もみあげ内の皮膚切開を行います。
骨切りは前方・後方の2箇所で行います。前方骨切りは上口腔前庭切開で行いますが、後方は別に耳前部もみあげ内の皮膚切開が必要です。

輪郭形成術を行うと、内出血、腫れはもちろんのこと、たるみ、しこり、知覚障害などは副作用を伴います。
頬骨骨切りでは、頬やフェイスラインにたるみを生じる場合があります。コムロ美容外科では、そういったダウンタイムをできるだけ短くするために、アルフォコリン注射、ケナコルト注射、メチコバール内服薬の処方行っています。

アルフォコリン注射とは、腫れにくく痛みの少ない、脂肪溶解注射になります。⼤⾖から抽出された天然成分(GPC.Glycerophosporylcholine：グリセロフォスフォリルコリン)を使⽤しています。皮下脂肪、筋層内の脂肪どちらにも効果を発揮し、脂肪細胞を減らすことで、腫れやむくみ、たるみを改善します。脂肪吸引を行っていても効果が期待できます。1か月検診時から2週間隔で3回、頬に注射をおこないます。

ケナコルト注射とは、ステロイドの一種ではありますが、　注射した部位の炎症を抑え、細胞萎縮効果にて、腫れやボリュームを短期間で減少させる効果があります。
注射範囲は頬前面、もみあげ周囲で、手術による腫れ、ツッパリ感の改善効果があります。

メチコバールとはビタミンＢ６，Ｂ１２を成分とするビタミン剤です。眼窩下神経は頬骨前面を走行するため、頬骨骨切りの影響で感覚が低下する場合があります。メチコバールは、そういった末梢神経障害の治療効果があると言われています。２～3か月間内服していただきます。