鼻ピアス(ノストリル・セプタム)を医師が解説|局所麻酔使用で痛みに配慮。病院での穴あけでトラブルを回避
病院で開ける 安全な鼻ピアス(ピアッシング)
ノストリル(小鼻)やセプタム(鼻中隔)など、おしゃれのアクセントとして人気の鼻ピアス。しかし、鼻は皮膚が薄く、粘膜や軟骨も近いため、セルフピアッシングやピアッサーの持ち込み不可のスタジオでの施術は、強い痛みや感染症、ケロイドなどのリスクが非常に高い部位です。
当院では、解剖学を熟知した医師が、徹底した衛生管理のもと、局所麻酔を使用して安全に鼻ピアスの穴あけを行います。万が一のトラブルにも病院として責任を持って対応いたしますので、安心してご相談ください。
ノストリルには、ピアッサーではなくニードルを使ってラブレットタイプを入れることも可能です。局所麻酔を使うため、痛みも最小限で済みます。

鼻ピアスを病院(クリニック)で開けるべき4つの理由
1. 医師による安全で衛生的な施術
ピアスの穴あけは「医療行為」です。当院では、滅菌された医療用器具(ニードル)を使用し、医師が鼻の構造(血管や神経、軟骨の位置)を考慮しながら、最適な位置に正確にピアッシングします。
2. 局所麻酔で痛みを最小限に
鼻は非常にデリケートで痛みを感じやすい部位です。当院では施術前に必ず局所麻酔を行います。麻酔注射のチクッとした痛みはありますが、施術中の痛みはほとんどありません。ノストリル、セプタムいずれも局所麻酔を使用するため、痛みに弱い方でも安心して受けていただけます。
3. 万全のアフターフォローとトラブル対応
セルフピアッシングで最も怖いのが、施術後のトラブルです。鼻腔内は口腔内に次いで雑菌が多くピアス後の感染がおこりやすい部位です。滅菌したニードルによる施術と、抗生剤や消毒薬の処方が感染を防ぐカギになります。
- 感染症: 腫れ、赤み、膿み
- 皮膚トラブル: 肉芽(にくげ)やケロイドの形成
大阪のコムロ美容外科では、抗生剤や軟膏の処方など、医学的なアフターケアを行います。万が一トラブルが発生した場合も、すぐに適切な治療が可能です。
4. 金属アレルギーにも対応可能
当院では、アレルギー反応が起こりにくい「医療用チタン」や「医療用ステンレス」のファーストピアスをご用意しております。金属アレルギーが心配な方も、事前にご相談ください。
ノストリルにも標準で局所麻酔+ニードルで施術 14G ラブレットも使用可能
ノストリルは、病院でもピアッサーを使用して開けることが多いと言われています。鼻腔内にキャッチが来るため、取りはずしが困難だったり、鼻翼の厚みがある方には不可だったりします。
その点、コムロ美容外科では、ノストリルの際、医療用ニードルを使用しますので16Gはもちろん、14Gも使用可能です。ピアッサーで入れるピアスと違い、ラブレットは、キャッチのネジが皮膚側に来るため、ピアスの取り換え、取り外しが容易に行えます。
鼻ピアス・ノストリルの施術の流れ:ニードルを使用して14Gラブレットを入れたケース
サインペンにて希望部位をマーキング
局所麻酔を使ったうえで医療用ニードルをまげて刺入
施術部位以外の鼻腔を傷つけずに刺入に成功
14Gラブレット8㎜を使用
大阪のコムロ美容外科の鼻ピアスの種類と料金
当院では、以下の部位へのピアッシングに対応しております。
ノストリル(小鼻)
小鼻の側面の平らな部分へのピアスです。カーブした専用ピアスや、小さな宝石がついたピアスが人気です。局所麻酔+ニードルを使用します。
セプタム(鼻中隔)
鼻の穴を左右に隔てる壁(鼻中隔)の先端の柔らかい部分へのピアスです。ファーストパイアスはバナナタイプのピアスが一般的ですが、セカンドピアスに入替時にリングタイプに入替することも可能です。こちらも、局所麻酔+医療用ニードルで行います。
料金表
| 施術部位 | 料金(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| ノストリル | ¥13,200 | 局所麻酔代・ファーストピアス代・内服薬代 込 |
| セプタム | ¥13,200 | 局所麻酔代・ファーストピアス代・内服薬代 込 |
| その他 | お問い合わせください | ファーストピアス持ち込みの場合、初診料など |
鼻ピアスの施術の流れ
- カウンセリングと診察
- 医師がご希望の部位を伺い、鼻の状態を診察します。リスクやアフターケアについても詳しくご説明します。
- マーキング
- 鏡を見ながら、ピアッシングの正確な位置を決定し、マーキングします。
- 消毒と局所麻酔
- 施術部位を丁寧に消毒し、局所麻酔を行います。
- ピアッシング
- 滅菌された医療用ニードルを使用し、マーキングした位置に素早く穴を開けます。
- ファーストピアス装着
- ファーストピアスを装着し、止血を確認して終了です。鼻の穴のピアスホールに抗生剤の軟膏を塗布します。
- アフターケアの説明
- ご自宅での消毒方法や注意事項、お薬(抗生剤・痛み止め)についてご説明します。
施術後のアフターケアと治癒期間
治癒期間の目安
ノストリル:約2〜3ヶ月
セプタム:約2〜3ヶ月
(※個人差があります)
ご自宅でのケア
1日1〜2回、シャワーの際に優しく洗浄してください。
処方された軟膏を塗布してください。
ピアスホールが完成するまでは、ファーストピアスを外したり、頻繁に触ったりしないでください。
鼻ピアスの施術の副作用リスク
鼻ピアスの施術には、いくつかの一般的な副作用(術後の反応)と、注意すべきリスク(合併症)があります。
一般的な副作用(施術直後の反応)
- 痛み: 施術中および施術後数日間、ズキズキとした痛みや圧痛を感じることがあります。
- 腫れ: 施術部位の周囲が腫れることがあります。通常、数日~1週間程度でピークを越えます。
- 赤み: 施術部位が赤くなるのは、炎症反応として一般的です。
- 出血: 施術中や施術直後に少量の出血が見られることがあります。
主なリスクおよび合併症
- 感染症: ピアスホールは開いた傷であり、細菌(特に黄色ブドウ球菌など)が侵入しやすい状態です。症状としては、強い痛み、持続する腫れ、熱感、膿(うみ)の排出、場合によっては発熱などがあります。そのような症状が出た場合は、クリニックにご連絡ください。
- アレルギー反応: 稀にピアスジュエリーの金属(特にニッケルなど)に対する金属アレルギーが発症することがあります。症状は、かゆみ、発疹、じくじくとした分泌物、治癒の遅れなどです。シリコンチューブへの入れ替え、取り外し、投薬が必要になる場合があります。
- ケロイド・肥厚性瘢痕: 傷の治癒過程でコラーゲンが過剰に生成され、傷跡が赤く盛り上がってしまう状態です。ケロイド体質の人は特に注意が必要です。
- 肉芽腫: ピアスホール周辺にできる赤く柔らかいしこりです。ジュエリーによる過度な圧迫や刺激、感染が原因で発生することが多いです。
- ジュエリーの埋没・排除: 腫れが強い場合や、ジュエリーのサイズが合っていない場合に、皮膚の中にジュエリーが埋没してしまうことがあります。逆に、体が異物とみなしてジュエリーを体外に押し出そうとする「排除」が起こることもあります。
よくある質問(FAQ)
- Q. 鼻ピアスの施術時間はどのくらいですか?
- A. カウンセリングを除き、麻酔から施術終了まで約10分程度です。
- Q. ファーストピアスは持参しても良いですか?
- A. 持参も可能ですが、素材や形状に制限がございます。詳細は当院迄ご相談ください。
- Q. 鼻ピアス後、鼻をかんでも大丈夫ですか?
- A. 施術当日はお控えください。翌日以降は可能ですが、ピアスホールに負担がかからないよう、優しく押さえるようにしてください。
- Q. ノストリルのピアスの穴を塞ぐことができますか?
- A. ピアスを外せば時間とともに塞がりますが、完全には閉じず、小さな跡(瘢痕)が残る場合があります。
- Q. 鼻ピアス施術を避けた方が良いのは、どのような場合ですか?
- A. 鼻水が多いと感染のリスクが高くなります。花粉症や、風邪症状がある場合は、鼻ピアスは避けた方が良いでしょう。

