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鼻のプロテーゼ抜去

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鼻のプロテーゼ、メッシュ抜去

鼻プロテーゼ、メッシュ抜去とは

鼻プロテーゼ、メッシュ抜去とは、鼻を高くするために入れたシリコンプロテーゼやゴアテックスなどのインプラントを抜去する方法です。鼻筋を通す、鼻を高くする、鷲鼻の改善の効果のある、シリコンプロテーゼやメッシュは、術後数十年経つと経年変化によって輪郭が浮き出して着たり、凹凸を生じることがあります。
石灰化や、皮膚や筋肉の被薄化などが原因ですが、鼻から異物を抜去することで形状をもとに戻す手術です。

鼻プロテーゼ抜去はこういった方に向いています。

  • 加齢とともに皮膚が薄くなり、プロテーゼの輪郭が浮き出てきた
  • L字プロテーゼが原因で、アップノーズになっているのを改善したい
  • 異物感が気になるようになってきた

鼻プロテーゼの抜去方法

  • 鼻プロテーゼ抜去は、片方の鼻腔から抜去することが可能で、シリコンプロテーゼ挿入よりも、腫れや、内出血などのダウンタイムが少なくて済みます。
    プロテーゼ抜去にて、ほぼ手術前の鼻の高さに戻ります。

  • 器具で広げられた鼻腔

  • 鼻プロテーゼ抜去の流れ

鼻プロテーゼ抜去をお勧めする石灰化とは?

鼻プロテーゼ周囲にカルシウムが徐々に沈着し、プロテーゼ表面に凹凸を生じることを指します。鼻プロテーゼ手術後、20~30年経過している患者様に時々見られ、
鼻の皮膚の菲薄化や、皮下脂肪の減少とともに鼻筋の凹凸として症状が現れます。

鼻プロテーゼ周囲の石灰化の原因としては、プロテーゼ周囲にたまったリンパや血液に感染が合併した場合と言われますが、そのような場合は、鼻プロテーゼを抜去するか、新しいプロテーゼ交換が必要です。

鼻のゴアテックスメッシュ(プロテーゼ)の抜去

当院では、鼻の手術にゴアテックスメッシュは使用していませんが、近年、他院手術された方の抜去のお問合せが入るようになりました。シリコンプロテーゼと、ゴアテックスメッシュの違いと、抜去の方法について説明します。

ゴアテックスメッシュとは?

ゴアテックスは、テフロン(ePTFE: 延伸ポリテトラフルオロエチレン)という素材でできており、非常に微細な孔を持つ多孔質の人工素材です。この多孔質構造が、体内の組織が入り込みやすく、周囲の組織と生着しやすいという特徴を持っています。外科手術の際、筋膜の不足を補うためによく使われています。

鼻の手術に使うゴアテックスメッシュとは?メリットとデメリット

鼻にゴアテックスメッシュを使う目的としては、鼻のシリコンプロテーゼと同様に、隆鼻目的でつかわれることが多いと言われています。ゴアテックスメッシュはしなやかでフィットするため、シリコンプロテーゼよりも組織になじみやすいメリットがあります。
しかし、シリコンプロテーゼと同様に、感染や石灰化、ゴアテックスメッシュのずれやシワなどの合併症の可能性があり、抜去の希望の理由ともなっています。

ゴアテックスのメリット

  • 自然な仕上がり: 周囲の組織と生着しやすいため、自然な鼻のラインを作りやすい
  • フィット感: 微細な孔を持つため、鼻の骨にピタッとフィットしやすい特徴があります。
  • 柔軟性: 柔軟性があるため、ストレートな鼻だけでなく、マイルドな鷲鼻や少し反った鼻など、様々なデザインに対応しやすいとされます。
  • 安全性: 長年医療分野で使用されており、生体にとって安全性の高い素材とされています。

ゴアテックスのデメリット・リスク・合併症

  • 感染: 他のプロテーゼと同様に、異物を挿入する手術であるため、感染のリスクがゼロではありません。感染率はシリコンプロテーゼよりやや高いという報告もあります。
  • 鼻筋の曲がり: 挿入したメッシュが曲がってしまう可能性があります。
  • 異物感、違和感: 挿入後に異物感や違和感を感じることがあります。
  • 皮膚の菲薄化・露出: 長期間経過すると、皮膚が薄くなり、プロテーゼの輪郭が浮き出て見えたり、まれに露出したりする可能性があります。

ゴアテックスメッシュ抜去方法

ゴアテックスメッシュは組織としっかり癒着するため、抜去するには、メッシュの癒着をしっかりと剥離する必要があります。そのため、視野が良く、剥離のしやすいオープン法が必要になります。傷は2~3か月で目立たなくなります。

ゴアテックスメッシュの抜去の際の注意点 シリコンプロテーゼとの違い

ゴアテックスメッシュは、シートに無数に開いた穴に組織が入り込み、シリコンプロテーゼのように抜去は容易ではありません。ゴアテックスメッシュの抜去には、鼻柱を切開するオープン法が必要で、メッシュが完全には抜去できない可能性があり、内出血が強く出る可能性があります。

シリコンプロテーゼ抜去と、ゴアテックスメッシュ抜去の相違点

シリコンプロテーゼ抜去 ゴアテックスメッシュ抜去
手術の際のアプローチ 片側の鼻の孔(クローズ法) オープン法
手術時間 30分程度 60分程度
腫れ、内出血 軽度 目立つ腫れ、内出血が出る可能性
腫れ 7日程度 10〜14日程度
抜糸 7日後 7日後

鼻プロテーゼ抜去の手術費用

手術時間は20~30分程度。日帰りでの手術です。
項目 費用
当院で挿入したプロテーゼの抜去 110,000円 (税込)
他院で挿入したプロテーゼの抜去 165,000円 (税込)
他院で挿入したメッシュの抜去 220,000円 (税込)

症例写真

  • ビフォー

    Before

  • アフター

    After

  • 概要

    当院で数年前に鼻プロテーゼを入れましたが、鼻の形の好みが変わったとのことで抜去行いました。

鼻プロテーゼ抜去の手術の流れ

1、カウンセリング 
お話をお聞きして、最適な手術方法を提案します。
2、麻酔
ブロック麻酔、局所麻酔で行います。麻酔の痛みを取り除く方法として、吸入麻酔があります。
3、手術
片方の鼻孔からアプローチするクローズ法で行います。鼻孔粘膜とプロテーゼ周囲の被膜を切開して、シリコンプロテーゼを抜去します。石灰化などを認めた場合には内腔を洗浄し
可能な限り石灰化分を取り除きます。傷は鼻の穴の中なので、目立ちません。
4、術後ケア
手術後は腫れを抑えるためにテーピングをお勧めしていますが、腫れが少なければ1~2日後に外してもOKです。7日後抜糸、1か月検診になります。

鼻プロテーゼ抜去の留意点

所要時間 20~30分程度
通院 1週間程度。腫れ予防のために当日テーピング行います
施術の痛み ちくちくするような痛みが出る可能性があります。
通院 7日後、1か月検診
ダウンタイム 局所麻酔、ブロック麻酔 *吸入麻酔、笑気麻酔も併用可能(別途費用かかります)
飲酒 腫れはほとんどなし 内出血が出る可能性があります。
シャワー・入浴 施術部位以外は当日可能。入浴は抜糸後から。

<施術に伴う副作用、リスク>

鼻プロテーゼの一部が残る、 内出血、感染、血種、鼻が低くなる

よくある質問

Q.鼻プロテーゼを入れ替えることは可能ですか?

A.鼻プロテーゼ抜去と同時に、新しいプロテーゼへの入れ替えは可能です。プロテーゼの形状や厚みを変更されたい場合には、ご相談ください。鼻プロテーゼを行ってから、後日鼻プロテーゼを入れる場合は、感染予防のために、抜去後2~3か月、期間を開けていただくことをお勧めします。

Q.鼻プロテーゼを抜いた後、プロテーゼ以外の鼻を高くする方法はありますか?

A.再度鼻プロテーゼを入れることに対して抵抗がある方には、ヒアルロン酸注入や自家組織移植(側頭筋膜+自家軟骨)があります。
ヒアルロン酸注入はプロテーゼの入っていたポケットに注入しますが、傷が完全にふさがってから注入が可能です。

Q.鼻プロテーゼを抜いた後、鼻筋は陥凹するのでしょうか?

A.極端に厚さのあるプロテーゼ以外では、鼻全体が陥凹することはありません。しかし、鼻尖の皮膚が薄くなっていた場合は陥凹するリスクがあります。鼻尖先端までプロテーゼが入っていて、鼻尖が白く見えている方は要注意です。耳介軟骨移植などで修正が可能です。

Q.鼻プロテーゼ抜去後のダウンタイムはどのくらいですか?

A.鼻プロテーゼ挿入時よりも、腫れ、内出血は大幅に少なくなります。
ダウンタイムは、2~3日程度とお考え下さい。