鼻のオーダーメイドプロテーゼによる隆鼻術
オーダーメイドプロテーゼが選ばれる理由
従来の鼻整形では、既成のプロテーゼの中から希望に近いものを選び、それを患者様の鼻の形に合わせて削り、調整することが一般的でした。しかし、これには限界があり、お一人おひとりの骨格や皮膚の厚み、鼻の内部構造まで完璧にフィットさせることは困難でした。
当院の「鼻のオーダーメイドプロテーゼ」は、患者様お一人おひとりの顔立ちや骨格を3DCTを使って正確に測定を行い、患者様の理想の鼻のイメージを詳細に分析し、その方に合わせて一つひとつ精密に作成する、全く新しいアプローチの鼻整形です。
3DCT画像が実現する「究極のフィット感」
オーダーメイドプロテーゼの最大の特長は、手術前に3DCT(3次元CT)撮影を行う点にあります。

鼻骨や軟骨の詳細な把握:
3DCT画像により、肉眼では見えない鼻骨の形状、軟骨の厚み、左右差、顔面全体のバランスなどをミリ単位で詳細に把握できます。
術前シミュレーション:
取得した3Dデータをもとに、患者様の理想の鼻をPC上で立体的にシミュレーションします。この段階で、患者様と医師が完成イメージを共有し、細かなミリ単位の調整も可能です。
精密なプロテーゼの作成:
シミュレーションで決定したデータに基づき、外部の専門機関で患者様専用のプロテーゼを正確に作成します。これにより、鼻の内部構造にぴったりとフィットし、ずれや不自然さが生じにくいプロテーゼが完成します。
オーダーメイドプロテーゼのメリット
まるで生まれつきのような自然な仕上がり:
鼻骨や軟骨の形状に完璧にフィットするため、プロテーゼ挿入後の違和感が少なく、まるでご自身の鼻のように自然で美しいラインを実現します。
理想の鼻を追求できるデザイン性:
患者様の「もっとこうしたい」という細かなご要望を3Dシミュレーションに反映させ、より理想に近い鼻のデザインを追求できます。
トラブルのリスクを低減:
既成のプロテーゼにありがちな、鼻の組織とのミスマッチによるずれやプロテーゼの突出といったリスクを大幅に軽減し、長期的な安定性が期待できます。
他院修正にも対応可能:
他院での鼻整形にご不満がある場合でも、3DCT画像で現在の状態を詳細に分析し、その方に最適な修正プランとプロテーゼをデザインすることで、より満足度の高い仕上がりを目指せます。
オーダーメイドプロテーゼは、このような方にお勧めします
当院のオーダーメイドプロテーゼは、あなただけの「理想の鼻」を追求したいと願う方にこそ、自信を持ってお勧めする精密な鼻整形です。
特に、以下のようなお悩みやご希望をお持ちの方に、オーダーメイドプロテーゼが最適な解決策となります。
1. 「自分に本当に似合う鼻」を追求したい、こだわり派のあなたへ
一般的なプロテーゼでは満足できない方
「既成のプロテーゼでは、どうしても不自然になりそう」「自分の顔のバランスに本当にフィットするのか不安」とお考えの方に。3DCT画像でミリ単位の精密な分析を行うため、あなたの骨格や顔全体のバランスに完璧に調和するプロテーゼを作成し、まるで生まれつきのような自然な美しさを実現します。
鼻の細かなデザインにこだわりたい方
「もう少し鼻筋を通したい」「鼻先を少しだけ高くしたい」「鼻の形を数ミリ単位で調整したい」など、具体的な理想のイメージをお持ちの方に。3Dシミュレーションで術後のイメージを詳細に共有し、ご納得いただけるまでデザインを追求できます。
周囲にバレたくない、自然な変化を望む方
「整形したと気づかれたくない」「あくまでも自然に、顔全体の印象を洗練させたい」という方に。オーダーメイドならではの究極のフィット感は、違和感のない美しい仕上がりを叶え、自然な変化を追求します。
2. 他院での鼻整形にご不満がある、修正をご希望のあなたへ
過去の鼻整形に不満がある方
「鼻の形が不自然に見える」「プロテーゼがずれている気がする」「理想の鼻にならなかった」など、他院での鼻整形にご不満を抱えている方に。3DCT画像で現在の鼻の状態を詳細に分析し、その原因を特定した上で、最適な修正プランとプロテーゼをデザインします。
プロテーゼのずれや不自然さを改善したい方
既存のプロテーゼが骨格に合わず、違和感や異物感がある、あるいはプロテーゼが透けて見える、といったお悩みの方に。当院のオーダーメイドプロテーゼは、個々の鼻の構造に完璧にフィットするため、これらの不自然さを改善し、より自然で安定した状態を目指します。
もう失敗したくない、信頼できる技術を求める方
「今度こそ、理想の鼻を手に入れたい」「確かな技術と丁寧なカウンセリングを受けたい」という切実な願いをお持ちの方に。経験豊富な医師が、あなたの悩みに真摯に向き合い、3DCTによる精密な分析とオーダーメイドプロテーゼで、満足のいく結果へと導きます。
3. 安全性と長期的な安定性を重視したいあなたへ
インプラントを使用した隆鼻術の合併症の一つである石灰化は、生体のプロテーゼの隙間に血液やリンパ液が溜まるのも原因とされています。精密なフィットは、プロテーゼと周囲組織との間に生じる余分な隙間を減らし、将来の石灰化のリスク軽減に貢献します。
「3DCT画像に基づくオーダーメイドプロテーゼ」の徹底解説
3D-CTによるオーダーメイドプロテーゼ製作の流れ
当院では、患者様一人ひとりの骨格に完全にフィットするオーダーメイドプロテーゼを製作しています。最新の3D-CT技術を駆使することで、より自然で美しい仕上がりと、高い安全性を実現します。
STEP 1: 精密な3D-CT撮影
まず、患者様の治療部位(鼻、おでこ、顎など)を3D-CTで撮影します。これにより、骨や軟骨の形状、神経の位置など、ミリ単位で詳細な三次元データを取得します。

STEP 2: 専用ソフトでデザイン
取得した3Dデータをもとに、専門のソフト上でプロテーゼをバーチャルでデザインします。患者様のご希望を細かく反映させながら、骨格に完全にフィットする最適な形状とサイズを設計します。

STEP 3: 3Dプリンターで製作
最終的なデザインデータに基づき、医療用のシリコンを用いて3Dプリンターでプロテーゼを製作します。これにより、複雑な形状でも高精度に再現することが可能です。

STEP 4: 医師による最終確認と手術
完成したオーダーメイドプロテーゼは、医師が最終確認を行い、患者様の体に完全に適合することを確認した上で手術を行います。

このプロセスにより、まるでご自身の体の一部のような、自然で美しいプロテーゼをご提供できます。
期待できる効果・メリット:
眉間から高さを出すことが可能です。既製品のシリコンプロテーゼは、左右の目頭を結んだラインのあたりから高さを出しますが、オーダーメイドプロテーゼは眉間のあたりから高くすることが可能です。
究極のフィット感と自然な仕上がり
まるで元々そうであったかのような、違和感のない自然な鼻を強調。プロテーゼの断端は薄く作成され、段差が出るリスクを極限まで減らしました。
トラブルのリスク軽減
精密なフィットにより、プロテーゼのずれや突出といったリスクを低減できます。
鼻のオーダーメイドプロテーゼの手術の流れ(手術当日)
- 1. 最終確認とデザイン
- 当日の体調を確認し、手術内容とデザインの最終確認を行います。鼻にマーキング(デザインの印付け)をします。
- 2.麻酔
- 手術中の痛みを取り除くため、麻酔を行います。局所麻酔+ブロック麻酔に加えて、手術中の不安を抑えるために静脈麻酔も可能です。
- 3.切開
- 鼻の穴の中を切開する「クローズ法」が一般的です。プロテーゼに厚みがある場合、鼻骨の曲がりが顕著な場合には、鼻柱左右の鼻腔を切開する「オープン法」で行う場合があります。
- 4.プロテーゼの挿入
- 切開した部分から、鼻骨の骨膜(こつまく)の下を丁寧に剥離し、プロテーゼを挿入するためのスペースを作ります。
作成したスペースに、オーダーメイドプロテーゼを正確に挿入します。鼻の高さを調整する必要がある場合、プロテーゼを削り形を整えます。
- 5.縫合と固定
- 鼻の形状が患者様の希望道理なのを確認後、傷を丁寧に縫合し、プロテーゼがずれないように、鼻をテープで固定します。
術後の経過・アフターケア
ダウンタイム
腫れ・内出血:術後2~3日をピークに、鼻の周りや目の周りに腫れや内出血が現れますが、1~2週間ほどで徐々に落ち着きます。
痛み:処方される痛み止めでコントロールできる程度の痛みが数日間続くことがあります。
ギプス固定:3日~1週間程度、ギプスによる固定が必要です。
抜糸
手術から約1週間後に、縫合した糸を抜くために通院します。
術後検診
一般的に1ヶ月後、3ヶ月後などに定期的な検診を行い、プロテーゼの状態や鼻の形に問題がないか、医師が経過を確認します。
完成までの経過
大きな腫れは数週間で引きますが、細かなむくみが完全に取れて組織が馴染み、最終的な完成形になるまでには3ヶ月程度かかります。
オーダーメイドプロテーゼ隆鼻術のリスクと合併症
オーダーメイドプロテーゼを用いた隆鼻術で起こりうる合併症には、以下のようなものがあります。
プロテーゼの露出
挿入したプロテーゼが、鼻先の皮膚などを突き破って外に出てきてしまう状態です。鼻先の皮膚が薄くなることや、感染、またはプロテーゼが高すぎたり長すぎたりすることが原因で起こります。鼻先が赤くなる、皮膚が薄くテカテカして見えるといった前兆が見られることがあります。予防としては、鼻尖までプロテーゼを入れない、耳介軟骨をあわせて使うなどの方法があります。
感染
手術の傷口から細菌が侵入し、プロテーゼの周囲で炎症が起きる状態です。鼻が赤く腫れる、痛む、熱を持つ、膿が出るといった症状が現れます。術後すぐに起こることもあれば、数年経ってから体の免疫力が落ちたときなどに起こる場合もあります。
偏位(へんい)
挿入したプロテーゼが、本来あるべき位置から左右にずれたり、曲がってしまったりすることです。しかし、3DCT画像をもとに削り出しを行っているオーダーメイドプロテーゼは、自身の鼻骨に合わせて作成しているため、偏位の可能性は極めて低いといえます。
露出や起きにくい隆鼻術としては、ほかに自家組織移植があります。手術方法によりメリット、デメリットが違いますので、手術を検討される際は、それぞれの隆鼻術の特性を十分に理解し、経験豊富な医師とよく相談することが重要です。
鼻のオーダーメイドプロテーゼの手術費用
項目 | 費用 |
---|---|
鼻のオーダーメイドプロテーゼ隆鼻術 | 396,000円 |
高さ、形状を変えたプロテーゼを追加発注することが可能です。その場合、追加費用は15,000円になります。
鼻のオーダーメイドプロテーゼ手術後に関するよくあるご質問
Q.腫れや内出血はどのくらい続きますか?
A.腫れのピークは術後2~3日で、抜糸の頃にはかなり落ち着いてきます。
内出血は特に鼻根部に出ることがありますが、7~10日程度で自然に消えていくケースが多いです。
Q.テープ固定はいつまで必要ですか?
A.プロテーゼを正しい位置に固定するため、術後3日間はテープを外さないようにしてください。
テープを貼ったまま洗顔やシャワーを行っていただいても問題ありません。
Q.メガネやサングラスはいつからかけられますか?
A.プロテーゼの上にメガネの鼻パッドが当たると、ずれや変形、痛みを引き起こす可能性があります。
術後1ヶ月程度はメガネの使用を避け、コンタクトレンズのご使用をおすすめします。
Q.いつからメイクができますか?
A.鼻以外のメイクは手術の翌日から可能です。
鼻周囲のメイクは、抜糸後またはギプス除去後から可能ですが、プロテーゼ部分に強い力がかからないようご注意ください。
Q.触った感じや見た目の不自然さはありませんか?
A.オーダーメイドプロテーゼは既製品と異なり、削る必要が少ないため不自然な段差や凹凸が出にくい構造です。
ただし、皮膚が非常に薄い方はプロテーゼの輪郭が浮いて見える可能性があります。
異物感は時間とともに軽減し、組織と徐々に馴染んでいきます。
Q.将来的に入れ替えは必要ですか?
A.現在の医療用シリコンプロテーゼは、体内で劣化することはほとんどありません。
ただし、デザインの変更希望やトラブルが発生した場合は、入れ替えや除去が可能です。
当院の隆鼻術の比較
項目 | シリコンプロテーゼ | オーダーメイドプロテーゼ | 自家組織移植(耳介軟骨、肋軟骨、筋膜など) |
---|---|---|---|
特徴 | 既成の形・サイズのシリコン製インプラント | 患者個人の鼻の形や希望に合わせて作成されるシリコン製インプラント | 患者自身の組織を採取し、鼻に移植する |
メリット | ・手術時間が短い ・比較的安価 ・抜去が容易 |
・より自然な仕上がり ・個々の鼻立ちに合わせたデザインが可能 |
・異物反応のリスクが低い ・感染に強い ・自然な感触と見た目 |
デメリット | ・長期間に異物感を感じる可能性あり ・カプセル拘縮(被膜) ・プロテーゼのずれ・浮き・異物感のリスク |
・比較的高価格 ・作成に時間がかかる ・既成プロテーゼと同じリスクあり |
・採取部位に傷が残る ・採取部位の痛みや負担 ・一部吸収され効果が減る可能性 ・採取部位に合併症リスク(例:気胸) |
合併症のリスク | 感染、偏位、プロテーゼ露出・破損 | 感染、偏位、プロテーゼ露出・破損 | 採取部位の痛み・腫れ・瘢痕、感染、吸収、合併症(例:気胸) |