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豊胸バッグについて豆知識 モティバの未発表モデルを紹介!

幻のアナトミカルタイプのモディバ

豊胸バッグの主流、motiba(モティバ)の形状は、ラウンドタイプ、いわゆる円盤型です。現在は、より耐久性と柔らかさを両立したエルゴノミクス2というタイプに代わっていますが、やはり円盤型です。
そのモティバにアナトミカル型と呼ばれる、涙滴型のバッグがあるのはご存じでしょうか?
自分が初めて出会ったのは、数年前の美容外科学会のメーカーのブースでしたが、現在に至るまで本格的に発売されていないようです。
実は、メーカーからサンプルをいただいているので写真を提示します。

  • モティバ アナトミカル

  • モティバアナトミカル2

  • モティバアナトミカル3

  • モティバアナトミカル4

モティバアナトミカルは、かなりメリハリのついた抑揚のある形状になっていて、釣り鐘型のバストを実現できる形状になっています。
裏面には、ウサギの耳のようなタグが付いていますが、こればなんでしょう?
実はこのタグ、モティババッグを組織に縫い付けるためのものなのです。
アナトミカルバッグの欠点として体内で回転することがあります。

実際に自分の患者様でよくある質問

Q、シリコンバッグの素材って、どれが一番いいの?

A、
ひとくちにシリコンバッグと言ってもさまざまな素材があるようですが、どの素材が一番いいのでしょうか?
シリコンバッグ豊胸がどのようなものかお知りになりたければ、ぜひ一度カウンセリングにいらしてください。

これまで使用されてきたシリコンバッグの素材には、生理食塩水(ハイドロジェル)(CMCともいう)がありました。しかし現在一般に使用されているのはシリコンバッグのみです。その理由は丈夫で、触りごこちが良いからです。

 

バッグの表面はシリコン製の膜でできていますが、かつては表面がツルツルしたものが主流でマッサージが必要でした。マッサージが不十分だと硬くなり、変形することがありました。現在は表面がザラザラしていてマッサージをしなくても軟らかくなるものが主流です。中身のジェルはコヒーシブといってグミ状で、ハサミで切っても外に出てきにくく、バッグが破損しても体に害を及ぼさないものになっています。(ただし定期的な検診は必要です)

 

カウンセリングでは実際に使用されるシリコンバッグを実際に手にとってそれぞれの感触を確かめていただいています。ただここで覚えていただきたいのは、豊胸術の方法はインプラントだけでなく脂肪注入やヒアルロン酸注入その他注入成分による豊胸もあるということです。豊胸術がうまくいくかどうかは、すべて医師の技術と経験にかかっています。

Q、シリコンは安全な素材ですか?

A、

シリコンと言えば、かつて発ガン性があるとか噂を耳にしたことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

シリコンは、昔から医療材料として使われてきた安全な素材です。

過去、発ガン性うんぬんの話があったかもしれませんが根拠のない噂話です。シリコンは昔から人工関節や人工血管といった医療材料として、また身近なところでは赤ちゃんの哺乳瓶の口の部分にも使われてきた安全な素材です。

Q、コヒーシブやCMCバッグを取り扱っていますか?

A、

「コヒーシブ」や「CMCバッグ」の広告を見て、良さそうな素材だなあと思うのですが……取り扱っていらっしゃいますか?

見本としては用意しています。

 

ただし、CMCバッグ(ハイドロジェルまたはバイオクリアジェルともいう)を実際には取り扱っていません。それは、以下の理由からです。 まず、CMCバッグについては人体にどのような悪影響を及ぼすかわからないため、現在その安全性が疑問視されており、欧米各国では使用中止命令が、日本でも形成外科学会から使用自粛勧告が出ています。

 

以前、CMCバッグをすすめていたクリニックのほとんどが、現在はシリコンを使用しています。また、コヒーシブとは「硬く結合した」という意味で、ハサミで切っても外に出てきにくく、バックが破損しても体に悪影響を及ぼさないので、現在は全てのインプラントがコヒーシブタイプです。

 

通常豊胸術に用いられるシリコン「ソフトコヒーシブ」を用いているので、触り心地はより自然で、破れたときにも外に広がる心配はほとんどありません。また乳癌術後にはハードコヒーシブを用いることによって皮膚が足りないときも、傷跡による引きつれがあるときも、皮膚を引きのばすことが出来ます。

Q、シリコンとCMC、どちらがいいでしょうか?

A、

ひとくちにシリコンバッグと言っても、いろいろな素材があるようですね。私は、シリコンかCMCにしようと思っているのですが、どちらがいいでしょうか?

 

検診のできるクリニックでシリコンを。

CMCは吸収性の素材なので、破れたとき体にしみ込みます。そのことによってバストがしぼむため、素人でも破損を早期に発見できるのが長所です。しかし、体が吸収したものが周囲にしこりをつくってしまうという大きな欠点があります。

 

一方のシリコンは、非吸収性の素材です。破れても体にしみ込まないので安心です。ただ、体に吸収されないため、破れていてもバストの大きさが変わりません。また低刺激性なので、痛みも生じません。

したがって、きちんと検診のできるクリニックでなければ、破損の発見が遅れます。結論として言えるのは、きちんと検診のできるクリニックで、破損しても安心なシリコンを入れるのが最善の選択だということです。

Q、テクスチャードとスムース、どちらがいいの?

A、

バッグの素材には、テクスチャードタイプとスムースタイプの2種類があるようですが、どちらがいいのでしょうか?その理由も教えてください。

テクスチャードタイプをおすすめします。

 

表面がザラザラした「テクスチャードタイプ」は、マッサージ不要。ザラザラしていることによって表面積が大きくなるためです。表面が周囲にできる被膜(傷跡組織によるカプセル)の容量が大きくなってマッサージしなくても硬くならないのです。一方、「スムースタイプ」は表面がツルツルしていて滑りがいいため、マッサージしやすいですが、マッサージが不十分だと硬く変形します。現在はテクスチャードが主流でスムースタイプは特注しないと手に入りません。

 

180度、裏表逆に裏返っているのを見つけたこともあります。(他のメーカーのアナトミカルですが)

 

つまりこれは、バッグの回転を防ぐために、大胸筋に糸で固定します。そのため、乳腺下法ではなく大胸筋下法で行い、バッグは移動しません。そのため、通常のラウンド型のモティバであれば、乳腺下のスペースをある程度動くため、ベッドで寝た時にも横に流れたり、ブラジャーでバッグを内側に寄せて、胸の谷間をつくることも可能ですが、アナトミカル型の場合には動きは期待できません。

 

バック自身の触感もラウンド型のエルゴノミクス2に比べると硬い感じがしました。

現状、アナトミカル型は入手困難ですが、ラウンド型でもデミタイプを選んでおけば、立位、座位では釣り鐘型のバストになるので、あえてアナトミカル型のモティバを探さなくてもよいと思います。 以上、院長の独り言でした。