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手がしわしわになる原因と仕組み、治療法について徹底解説【医師解説】

2025/11/18
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手のシワイメージ

手がしわしわになる原因と仕組み

顔のスキンケアは完璧でも、ふとした瞬間に目に入る「手の甲」のしわ。手は年齢が最も現れやすいパーツと言われ、一度しわしわになってしまうと、セルフケアだけで改善するのは非常に困難です。

なぜ手は、顔よりも早く老化のサインが現れてしまうのでしょうか。その原因と仕組みを理解することが、効果的な治療への第一歩となります。

加齢や生活習慣が及ぼす影響とは

手の甲がしわしわになる最大の原因は「加齢によるボリュームロス」です。年齢とともに、皮膚のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が失われます。

さらに深刻なのは、皮膚を内側から支える「皮下脂肪」が萎縮してしまうことです。この2つの要因が組み合わさることで、皮膚が薄くなり、骨や血管が浮き出て、深いしわが刻まれてしまいます。

手の皮膚構造と手の甲・手のひらの違い

手の皮膚は、体の他の部位と比べて特殊な構造をしています。

手の甲:

皮下脂肪が非常に少ない。
皮脂腺(肌を守る皮脂を出す腺)が少ないため、乾燥しやすい。
常に外気にさらされ、紫外線や刺激を受けやすい。

手のひら:

皮脂腺がない。
角質層が非常に厚く、硬い。
特に「手の甲」は、もともと脂肪が少なく、皮膚も薄いため、加齢によるボリュームダウンの影響が顕著に現れるのです。

水仕事や乾燥、紫外線によるダメージ

日常生活に潜む以下の3大ダメージは、手の老化を劇的に加速させます。

紫外線(光老化):

「手の甲」は顔と同じく、365日紫外線を浴び続けています。紫外線はコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の弾力を奪います。

乾燥・水仕事:

水や洗剤、アルコール消毒は、肌のバリア機能(皮脂膜)を簡単に洗い流してしまいます。バリア機能が低下した肌は、水分が蒸発しやすくなり、乾燥による「ちりめんじわ」や「キメの乱れ」を引き起こします。

物理的な刺激:

家事や仕事などで手を酷使することも、皮膚への負担となります。

遺伝や生まれつきの要因もある?

肌質や骨格、皮膚の薄さには遺伝的な要因も関係します。もともと皮膚が薄く、脂肪がつきにくい体質の方は、若いうちから手の甲の血管やしわが目立ちやすい傾向があります。

しかし、多くの場合、しわの原因は遺伝よりも「加齢によるボリュームロス」と「環境ダメージ(特に紫外線)」の蓄積によるものです。

年代別・手のしわしわ悩みの特徴と症状

手のしわの悩みは、年代によってその深刻度や原因が異なります。

10代・20代で手がしわしわになる理由

この年代の「しわしわ」は、多くの場合、深刻な乾燥が原因です。水仕事やアルコール消毒の多用、ハンドケア不足により、皮膚表面のキメが乱れ、「ちりめんじわ」や「カサつき」として現れます。適切な保湿ケアで改善することがほとんどです。

40代以降の加齢と老化現象

40代を過ぎると、肌の悩みは「乾燥」から「ボリュームロス」へと質的に変化します。

  • 皮下脂肪とコラーゲンの減少が本格化する
  • 皮膚が薄くなり、ハリが失われる
  • 血管(青筋)や骨、腱(スジ)が浮き出て目立つようになる
  • 深いしわが刻まれ、ハンドクリームを塗っただけでは解消しなくなる

この状態は「痩せた手」「骨ばった手」とも表現され、美容医療によるアプローチが必要となってきます。

若いのに手のしわが増えるケース

30代など、比較的若い年齢で手のしわが目立つ場合、以下のような原因が考えられます。

  • 過度な日焼け: UVケアを怠ってきた蓄積
  • 急激なダイエット: 全身の脂肪減少に伴い、手の皮下脂肪も失われた
  • 手荒れの放置: 慢性的な乾燥や炎症が、皮膚の老化を早めた

手がしわしわになる病気や異常のサイン

急激に手の皮膚が硬くなったり、しわが増えたり、指の関節が変形したりする場合は、単なる老化ではなく、膠原病(こうげんびょう)などの全身疾患が隠れている可能性も稀にあります。ただし、美容的な「しわ」の悩みのほとんどは、加齢と生活習慣によるものです。

セルフケアでできる!手のしわしわ対策と予防法

これ以上しわを増やさないため、そして美容施術の効果を長持ちさせるためにも、日々のセルフケアは不可欠です。

保湿・ハンドクリームの選び方と使い方のコツ

セルフケアの基本は「保湿」ですが、すでに失われたボリューム(皮下脂肪やコラーゲン)をハンドクリームで補うことはできません。セルフケアの目的は、あくまで「皮膚表面(角質層)のバリア機能を守り、乾燥による小じわを防ぐこと」と認識しましょう。

選び方

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • 尿素(硬い場合)
  • ビタミンE(血行促進)
  • レチノール(ハリケア)

使い方

  • 水仕事の後は「必ず」塗る
  • 手を洗ったら、水分が蒸発する前に塗る
  • 夜寝る前はたっぷり塗り、綿の手袋で保湿する「おやすみ手袋」が効果的

効果的な手のマッサージ&ハンドケア方法

ハンドクリームを塗るついでに、指先から手首に向かって優しくマッサージし、血行を促進しましょう。ただし、強い摩擦は肌の負担になるため、あくまで優しく行うことが重要です。

乾燥・水・紫外線対策と日常生活の注意点

最も重要なセルフケアは、ダメージの「予防」です。

  • 紫外線対策:手の甲にも日焼け止めを塗る
  • 水仕事:食器洗いや掃除の際はゴム手袋を着用する
  • アルコール消毒:過度な使用は避け、使用後は必ず保湿する

手袋やネイルオイル、セルフケアグッズ活用法

「おやすみ手袋」や外出時の「UVカット手袋」は非常に有効です。また、爪まわりの乾燥はささくれや荒れの原因になるため、ネイルオイルでのケアも全体の印象アップに役立ちます。

手に潤いを与える食事・食生活のポイント

肌は食べたもので作られます。タンパク質(コラーゲンの材料)、ビタミンC(コラーゲン生成を助ける)、ビタミンA・E(肌の健康を保つ)などをバランス良く摂取することが、健やかな肌のベースになります。

最先端美容施術で手のしわしわを根本から治す!

ハンドクリームやマッサージでは決して改善できない「ボリュームロス」「浮き出た血管や腱」「刻まれた深いしわ」。これらを根本から改善するのが、美容皮膚科・美容外科での「注入治療」です。

手の甲の治療は、「失われたボリュームを補う(充填治療)」と「皮膚自体の質を高める(肌再生治療)」の2つのアプローチに大別されます。

手の構造を熟知した医師が、しわの原因(ボリュームロスか、皮膚の菲薄化か、あるいは両方か)を正確に診断し、最適な治療法を組み合わせることが重要です。

美容皮膚科で受けられる最新治療(ヒアルロン酸、脂肪注入、リジュラン)

当院では、患者様の手の状態やご希望(即効性、持続性、ダウンタイム)に合わせ、主に以下の3つの最先端治療を組み合わせてご提案しています。

1. ボリュームをしっかり補う治療(充填・フィラー)

ヒアルロン酸注入

しわやくぼみが気になる部分、血管や腱が浮き立つ部分に、医療用のヒアルロン酸を注入する治療です。

  • 失われた皮下脂肪の「代わり」としてボリュームを即時補い、皮膚を内側からふっくら持ち上げる
  • 手の甲専用の滑らかで馴染みの良い製剤を使用
  • 注入直後から効果を実感、施術時間も短くスタンダードな治療
  • ヒアルロン酸の保水力により、肌の潤いも向上

手の甲ヒアルロン酸注入のページを見る

脂肪注入(自家脂肪移植)

ご自身の太ももやお腹などから採取した脂肪を、手の甲に注入する治療です。

  • 自分の脂肪を使うためアレルギーリスクがゼロ
  • 定着した脂肪は吸収されず、半永久的な効果が期待できる
  • 重度のボリュームロスにも自然で滑らかな仕上がり
  • 採取した脂肪に含まれる幹細胞の働きで肌質改善も期待

2. 肌質自体を改善する治療(肌再生・スキンブースター)

リジュラン(高濃度ヌクレオチド製剤)

サーモン由来のDNAから抽出された「ポリヌクレオチド(PN)」を有効成分とする、肌再生注射です。

  • ヒアルロン酸や脂肪のような“充填剤”ではなくスキンブースターに分類
  • 線維芽細胞を活性化し、コラーゲン・エラスチン生成を促進
  • 乾燥によるちりめんじわ、皮膚の薄さ、弾力低下に特に有効
  • 皮膚の厚み・水分保持力を根本から改善

リジュラン注射のページを見る

注射や製剤注入の効果・リスク・ダウンタイム解説

3つの治療法は、目的と特性が異なります。ご自身の悩みが「ボリューム」なのか「肌質(ハリ・小しわ)」なのか、あるいは両方かで、選択すべき治療が変わります。

治療法別 比較表

治療法 ヒアルロン酸 脂肪注入 リジュラン
主な目的 ボリューム補充(即効性) ボリューム補充(持続性・根本的) 肌質改善(小しわ)/肌再生
適した悩み ・血管・腱の浮き立ち
・深いしわ・くぼみ
・重度のボリュームロス
・広範囲のくぼみ
・アレルギーが不安な方
・ちりめんじわ
・乾燥・キメの乱れ
・皮膚が薄い
主なリスク 内出血、腫れ、凹凸 【採取部】内出血・腫れ・痛み
【注入部】内出血・腫れ・しこり・定着率の個人差
内出血、腫れ(注入直後の膨隆)
ダウンタイム ・内出血: 1〜2週間
・針穴: 数時間
【採取部】圧迫固定: 数日/内出血・腫れ: 2〜4週間
【注入部】内出血・腫れ: 1〜3週間
・膨らみ: 1〜2日
・内出血: 1〜2週間

施術の持続期間・副作用・痛みや注意点

持続期間

  • ヒアルロン酸: 約6ヶ月〜1年(製剤による)
  • 脂肪注入: 定着した脂肪(30〜70%)は半永久的に残る
  • リジュラン: 2〜4週間おきに3〜4回 → 以後は数ヶ月〜半年に1回のメンテナンス

痛み

  • すべての治療で麻酔クリームまたは局所麻酔を使用するため、痛みは軽度
  • 脂肪注入は採取部にも麻酔(局所 or 静脈麻酔)を使用

副作用・注意点

脂肪注入の注意点

  • 脂肪採取という外科的処置が必要なため、ダウンタイムは長め
  • 定着が安定するまで約3ヶ月かかる
  • 吸収される分を見越して多めに注入することがある

リジュランの注意点

  • ボリュームを出す治療ではない
  • 直後は薬剤のポコつきが出るが1〜2日で落ち着く
  • 効果は徐々に(1〜2ヶ月)現れる

クリニック選びのポイント・料金目安・予約の流れ

手の甲の治療は、単一の治療法を押し付けるのではなく、患者様のしわの原因を正確に診断し、複数の選択肢(ヒアルロン酸、脂肪、リジュラン)から最適な治療を組み合わせて提案できるクリニックを選ぶことが非常に重要です。

クリニック選びのポイント:

  • 手の甲の解剖(血管・腱の走行)を熟知し、注入経験が豊富な医師が在籍していること。
  • 上記の3つの治療法を取り扱っており、メリット・デメリットを公平に説明してくれること。
  • ただ注入するだけでなく、自然で滑らかな仕上がりをデザインしてくれること。
  • 脂肪注入の場合、脂肪の加工(濃縮など)技術や、安全な吸引技術を持っていること。

料金目安:

ヒアルロン酸アラガンボリフト: 1本(1cc)あたり 99,000円〜
2本、3本購入で割引あり
脂肪注入(採取・加工・注入すべて込み): 両手 275,000円
脂肪注入量8~12㏄位が目安です。
リジュラン: 1本(2cc) 2~4㏄がおすすめ:55,000円〜
リジュラン初めての方お試し価格1本(2㏄) 38,500円
リジュラン、アラガンボリフト 脂肪注入に内部リンク

予約の流れ:

カウンセリング予約:

まずは医師の診察をご予約ください。

診察・カウンセリング:

医師が手の状態を拝見し、最適な治療法(または組み合わせ治療)、効果、リスクをご説明します。

施術:

ヒアルロン酸・リジュランは、カウンセリング当日の施術も可能です(約30分程度)。
脂肪注入は、脂肪吸引の準備が必要なため、通常は別日のご予約となります。

アフターケア:

施術後の注意点をご説明し、ご帰宅いただけます

手のしわしわ改善に役立つ生活習慣とプロのアドバイス

美容施術を受けた後も、その効果を長持ちさせるためには、生活習慣の改善が重要です。

医師監修!実践すべき具体的なハンドケア習慣

施術でボリュームが戻っても、皮膚表面のケアは別問題です。以下の3点は、治療後も必ず継続してください。これにより、次回のヒアルロン酸注入までの期間を延ばすことにも繋がります。

  • ① 日焼け止めを塗る
  • ② 保湿を徹底する
  • ③ ゴム手袋を使用する

ターンオーバー促進や血行改善のための工夫

適度なマッサージ、バランスの取れた食事、質の良い睡眠は、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を正常に保つために重要です。特にビタミンCやタンパク質を意識して摂取しましょう。

ストレスや刺激を減らすための工夫

洗剤やアルコールなどの化学的刺激、摩擦などの物理的刺激を減らすことが、手の健康を守る上で大切です。

手がしわしわな症状で悩んだらどうする?よくある質問と対策Q&A

Q. セルフケアで変化がない場合の受診目安は?
A. 以下のサインが見られたら、セルフケアの限界です。美容クリニックへのご相談をお勧めします。
  • ハンドクリームを塗っても、しわが消えない。
  • 手の甲の皮膚をつまんでも、ハリが感じられない。
  • リラックスした状態でも、血管や腱(スジ)が目立つ。
これらは「ボリュームロス」が原因であり、注入治療の良い適応となります。

Q. 手荒れ、シミ、シワの違いと見分け方
A. 手荒れ: 皮膚表面(角質層)の問題。ガサガサ、ひび割れ、かゆみなど。保湿が基本。
シミ: 色素(メラニン)の問題。紫外線が原因。レーザー治療や美白剤。
シワ: 皮膚深層(真皮)と皮下組織の問題。コラーゲン減少と脂肪減少。注入治療(ヒアルロン酸、脂肪注入)。
お悩みが複合している場合も多いため、医師が診察し、トータルでの治療プランをご提案します。

Q. 手のシワシワ改善で得られる効果・メリット
A.
  • 見た目の若返り: 手元がふっくらと潤うことで、全身の印象が若返ります。
  • 自信が持てる: 人前で手を出すことや、指輪・ネイルアートを堂々と楽しめるようになります。
  • 即効性: ヒアルロン酸の場合、施術直後から効果を実感できます。
  • QOL(生活の質)の向上: 長年のコンプレックスが解消されることで、精神的な満足感が得られます。

Q. 深いしわよりも、皮膚の薄さや乾燥による「ちりめんじわ」が気になります。
A. そのお悩みには、肌質自体を改善する「リジュラン(スキンブースター)」が推奨されます。リジュランは肌の再生能力を高め、コラーゲン生成を促すことで、皮膚の厚みやハリ、水分保持力を高めます。ちりめんじわやキメの乱れを根本から改善したい場合に適しています。

Q. ヒアルロン酸と脂肪注入は、どちらが良いのでしょうか?
A. それぞれに優れた特徴があります。
ヒアルロン酸: 「手軽さ・即効性」が最大のメリットです。ただし、効果は約6ヶ月〜1年で吸収されるため、持続には定期的な施術が必要です。
脂肪注入: ご自身の脂肪を使うため「アレルギーの心配がない」ことと、定着した脂肪は「半永久的に持続する」点がメリットです。ただし、脂肪採取が必要でダウンタイムがヒアルロン酸より長くなります。
ご自身の希望(即効性か持続性か)やライフスタイルに合わせて、医師と相談することが重要です。

Q. 注入治療は痛いですか? 施術後、すぐに手を使えますか?
A. 施術時は麻酔クリームや局所麻酔を使用しますので、痛みは最小限です。施術直後から手を使っていただくことは可能ですが、注入部に内出血や腫れが1〜2週間程度生じることがあります。日常生活に大きな支障はありませんが、大切なご予定などは避けることをお勧めします。

まとめ|手しわしわから卒業!美しく若々しい手を保つために

手の甲のしわは、乾燥だけが原因ではなく、加齢による「皮下脂肪の減少」と「コラーゲンの減少」という皮膚深層のボリュームロスが本質的な原因です。

この深刻なしわは、残念ながらハンドクリームやマッサージといったセルフケアで元に戻すことはできません。

美容医療による改善

美容医療の「ヒアルロン酸注入」や「脂肪注入」は、失われたボリュームを安全かつ効果的に補い、ふっくらとした自然で若々しい手元を取り戻すことができる、非常に満足度の高い治療です。

まずはカウンセリングから

「もう年だから…」と諦めていた方も、ぜひ一度、当院の無料カウンセリングにお越しください。手の構造を熟知した医師が、あなたのお悩みに最適な治療法をご提案いたします。

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この記事の監修者
医療法人秀晄会コムロ美容外科 院長 池内 秀行
名前
池内 秀行
肩書
医療法人秀晄会 コムロ美容外科(大阪・心斎橋)院長
保有資格
  • 日本麻酔科学会会員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • 美容外科(JSAS)専門医
  • アラガンボトックスビスタ認定医
  • アラガンジュビダーム認定医
経歴
  • 1996年(平成8年) 神戸大学医学部卒業
  • 1996年~ 神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
  • 1997年~ 兵庫県立こども病院麻酔科入局
  • 2001年~ コムロ美容外科入職
  • 2006年4月~ 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任
  • 2020年3月~ 医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化

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