大阪心斎橋の美容クリニック・美容皮膚科ならコムロ美容外科

美容コラム

  1. HOME
  2. 美容コラム
  3. BNLSで効果がなかった理由とは?植物由来と「脂肪破壊(エクレア注射)」の決定的な差

BNLSで効果がなかった理由とは?植物由来と「脂肪破壊(エクレア注射)」の決定的な差

2025/12/29
更新のアイコン

BNLSを打っても変化を感じなかった方へ

「脂肪溶解注射を3回打ったけれど、変化がわからない」

「BNLSは全然効かないって本当?」
せっかく安くはない費用をかけて施術を受けたのに、思ったような効果が得られないとガッカリしてしまいますよね。

実は、脂肪溶解注射で効果が出ない原因の多くは、「ご自身の脂肪の量」に対して「選んだ薬剤のパワー」が合っていなかったことにあります。

今回は、なぜBNLSなどのマイルドな注射では効果を感じにくいのか、そして脂肪細胞を直接破壊する「エクレア注射(高濃度デオキシコール酸)」との決定的な違いについて、大阪・心斎橋のコムロ美容外科院長が解説します。

なぜ「BNLS」は効果がないと言われるのか?

BNLSアルティメット

BNLSの主成分と作用機序(メカニズム)について

植物由来が中心!BNLSの主な有効成分

BNLS(BNLS Ultimateなど)は、主に植物や海藻から抽出された成分をブレンドして作られています。これらは古くから医療や美容で用いられてきた成分で、体に負担をかけずに代謝を促すのが特徴です。

主な成分は以下の通りです。

1. ヒバマタ(海藻)抽出物:コラーゲンやミネラル、アミノ酸を含み、脂肪分解をサポートするとされています。

2. チロシン・アデノシン三リン酸(ATP):細胞のエネルギー代謝を高める成分です。

3. セイヨウトチノキ(マロニエ):血行を促進し、むくみを改善する抗炎症作用があります。

4. ペルシャグルミ(クルミ):α-リノレン酸を含み、血管保護や血液循環を助けます。

5. デオキシコール酸(※微量配合):最新の「BNLS Ultimate」には、脂肪細胞を破壊するデオキシコール酸も配合されていますが、その濃度は約0.02%程度と言われています。※当院のエクレア注射(1.0%)と比較すると、濃度には約50倍の開きがあります。

脂肪を「溶かす」というより「流す」?BNLSの仕組み

BNLSの痩身メカニズムは、大きく分けて「脂肪分解」「リンパ循環促進」「肌の引き締め」の3つの作用によるものです。

作用①:脂肪の「分解」を促進
蓄積された脂肪を、エネルギーとして燃えやすい形(脂肪酸)に分解するよう働きかけます。しかし、これは「脂肪細胞そのもの」を壊しているわけではなく、細胞の中身を減らしてサイズを小さくする働きがメインです。

作用②:リンパ循環と排出
植物由来成分の働きで、滞っていたリンパの流れや血流を良くします。これにより、分解された脂肪や老廃物、余分な水分を体外へ排出しやすくします。「BNLSを打ったら顔のむくみが取れてスッキリした」と感じるのは、主にこの作用によるものです。

作用③:引き締め・抗炎症
腫れを抑える成分や引き締め成分により、ダウンタイムを最小限に抑えます。

結論:なぜ「痩せない」と感じるのか

BNLSは「リンパ循環を良くしてむくみを取り、脂肪細胞を少し小さくする」ことには長けていますが、「脂肪細胞の数自体を減らす(破壊する)力」は、高濃度デオキシコール酸製剤(エクレア注射やFatX)に比べると非常に弱いです。

そのため、

  • 「元々脂肪が少なく、むくみメインの方」にはBNLSでも効果的ですが、
  • 「皮下脂肪がしっかりついている方」の場合、細胞を小さくするだけでは見た目の変化が出にくく、すぐに元に戻ってしまった(リバウンドした)ように感じてしまうのです。

まず誤解のないようにお伝えすると、BNLS(アルティメット等)も素晴らしい薬剤であり、全く効果がないわけではありません。

しかし、BNLSは主に「植物由来成分」をベースにしており、その作用は以下のようなものです。

  • リンパ循環の促進
  • 脂肪分解の促進(脂肪を小さくする)
  • 肌の引き締め

つまり、脂肪細胞を「壊す」というよりは、「脂肪細胞の中に溜まった脂肪を排出しやすくし、むくみを取って小さくする」という働きがメインです。

BNLSの痛み・アレルギーについて

痛みは「ほぼ無し」。だからこそ…

BNLSの最大の特徴は、注入時の痛みや術後の熱感が非常に少ないことです。植物由来の成分には抗炎症作用(腫れや痛みを抑える働き)があり、さらに製品によっては最初から麻酔成分が含まれていることもあります。「痛いのは絶対に嫌」「仕事への影響が心配」という方にとっては、この「痛みのなさ」は大きなメリットです。

しかし、裏を返せば「細胞を破壊するほどの強い反応が起きていない」とも言えます。「痛くなくて楽だったけれど、効果もよく分からなかった」という感想が多いのは、この痛みの少なさと効果のマイルドさが比例しているためです。

要注意!BNLSの植物由来アレルギー

「植物由来だから安全」というイメージがありますが、特定の植物アレルギーをお持ちの方には禁忌(施術不可)となる場合があります。特に以下の成分が含まれているため、注意が必要です。

クルミ(ペルシャグルミ)アレルギー
BNLSには血管保護作用を目的としてクルミ由来成分が含まれています。ナッツ類のアレルギーをお持ちの方は、アナフィラキシー等のリスクがあるため施術できません。

海藻(ヒバマタ)アレルギー・甲状腺疾患
脂肪分解をサポートする成分として海藻抽出物が含まれています。ヨード(ヨウ素)アレルギーの方や、甲状腺機能亢進症などの持病がある方は、代謝に影響を与える可能性があるため推奨されません。

風船で例えるなら…

BNLS(植物由来系):パンパンに膨らんだ風船の空気を少し抜いて、ひと回り小さくするイメージ。風船(細胞)自体は残っています。

エクレア注射(脂肪破壊系):風船そのものを割ってしまうイメージ。風船の数自体が減ります。

BNLSは「腫れない」ことが最大のメリットですが、その分、劇的な変化を出すにはかなりの回数と量が必要になります。そのため、「数回打った程度では変化が分からない」という感想を持つ方が多いのです。

2. 痩せるための鍵成分「デオキシコール酸」の濃度比較

医学的に「脂肪細胞の細胞膜を破壊する」と認められている成分が、デオキシコール酸(DCA)です。米国FDA(日本の厚労省にあたる機関)で脂肪溶解効果が承認されている唯一の成分でもあります。

このデオキシコール酸が「どれくらい入っているか(濃度)」が、効果の強さに直結します。

薬剤名 デオキシコール酸濃度 特徴
BNLS Ultimate 約0.02% 植物由来がメイン。非常にマイルドで腫れにくい。
カベリン 約0.5% BNLSとFatXの中間。そこそこの効果とダウンタイム。
エクレア注射 1.0%(高濃度) 脂肪細胞を破壊するレベル。FatX Coreと同等濃度。

ご覧の通り、BNLSとエクレア注射では、脂肪を壊す成分の濃度に約50倍もの差(※製品仕様による推定)があります。

「BNLSで効かなかった」という方が、エクレア注射に切り替えて「やっと効果が出た」とおっしゃるのは、この濃度の差が理由です。

3. 「腫れる」ことは「脂肪が壊れている」証拠

エクレア注射をご提案すると、「でも、腫れるんですよね?」と心配される方がいらっしゃいます。

正直に申し上げますと、エクレア注射は腫れます。

しかし、この「腫れ」は副作用というよりも、脂肪細胞が破壊され、体がそれを掃除しようとしている正常な炎症反応なのです。

  1. 高濃度のデオキシコール酸が、脂肪細胞の膜を破壊する。
  2. 壊れた細胞を片付けるために、免疫細胞が集まってくる(=ここで腫れや熱感が出る)。
  3. 掃除が終わると、脂肪細胞の数が減り、スッキリとしたラインになる。

つまり、腫れない=脂肪細胞があまり壊れていないとも言えます。

「ダウンタイムなしで痩せたい」という気持ちは分かりますが、本気で脂肪を減らしたいのであれば、数日間の腫れは「脂肪が減っているサイン」だと前向きに捉えていただくことをお勧めします。

4. コムロ美容外科の「エクレア注射」はここが違う

当院では、FatX Coreと同等の「デオキシコール酸1.0%」を配合したエクレア注射を採用しています。エクレア注射パッケージ2

BNLSで満足できなかった方や、脂肪吸引まではしたくないけれど確実な効果が欲しい方に選ばれています。

FatX Core同等の成分で、価格は抑えめ

ブランド料をカットし、純粋な成分代で提供しているため、継続しやすい価格設定です。

痛みを最小限に抑える工夫

強力な薬剤は痛みも伴いやすいため、当院では麻酔薬を適切にブレンドし、痛みを和らげる工夫を行っています。

「私の脂肪にはどれが合っているの?」と迷っている方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。脂肪の付き方や硬さを診察し、最適な薬剤と本数をご提案します。

▼ エクレア注射の料金・詳細・症例写真はこちら
【大阪・心斎橋】脂肪溶解注射・エクレア注射の詳細ページを見る

▼ 他の記事も読む

よくある質問(BNLSからエクレア注射への切り替えについて)

Q. 他院でBNLSを打ちましたが効果がありません。すぐにエクレア注射を打てますか?

A. 腫れや痛みが引いていれば、すぐに施術可能です。BNLS(アルティメット等)はダウンタイムが非常に短いため、通常は施術から1週間程度空ければ、同じ部位にエクレア注射を打つことが可能です。ただし、まだ内出血や痛みが残っている場合は、治まるまでお待ちいただくことを推奨します。

Q. エクレア注射は、BNLSと比べてどれくらい腫れますか?

A. 正直に申し上げますと、BNLSとは比べ物にならないほど腫れます。BNLSが「ほぼ腫れない」のに対し、エクレア注射は「親知らずを抜いたとき」や「おたふく風邪」のようにパンパンに腫れる期間が2〜3日続きます。しかし、この腫れこそが脂肪細胞が破壊されている証拠です。マスクで隠せる部位であれば翌日から出勤される方も多いですが、大切な予定の直前は避けていただくのが無難です。

Q. クルミアレルギーでBNLSを断られました。エクレア注射なら打てますか?

A. はい、打てる可能性が高いです。BNLSには血管保護成分として「クルミ(ペルシャグルミ)」が含まれていますが、エクレア注射にはクルミ成分は含まれていません。主成分は人間の胆汁に含まれる「デオキシコール酸」ですので、ナッツアレルギーの方でも施術可能なケースが多いです。(※診察時に必ず医師へお申し出ください)

Q. BNLSを10回打つのと、エクレア注射を3回打つのでは、どちらが痩せますか?

A. 多くのケースで、エクレア注射3回の方が変化を実感しやすいです。脂肪細胞を「小さくするだけ」のBNLSを何回重ねても、劇的な変化は出にくいのが現実です。一方、エクレア注射は回数は少なくても、物理的に細胞数を減らしていくため、着実なサイズダウンが見込めます。「安物買いの銭失い」にならないよう、当院では確実性の高いエクレア注射をお勧めしています。

Q. 一度減った脂肪は、リバウンドしませんか?

A. エクレア注射で破壊された脂肪細胞は、再生しません。BNLSの場合、一時的に小さくなった細胞が再び肥大化してリバウンドすることがあります。しかし、エクレア注射は細胞そのものを壊して排出してしまうため、暴飲暴食で体重が激増しない限り、リバウンドのリスクは極めて低いです。

関連の施術

この記事の監修者
医療法人秀晄会コムロ美容外科 院長 池内 秀行
名前
池内 秀行
肩書
医療法人秀晄会 コムロ美容外科(大阪・心斎橋)院長
保有資格
  • 日本麻酔科学会会員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • 美容外科(JSAS)専門医
  • アラガンボトックスビスタ認定医
  • アラガンジュビダーム認定医
経歴
  • 1996年 神戸大学医学部卒業・同大麻酔科入局
  • 2000年 大手美容外科 入職
  • 2001年 コムロ美容外科入職
  • 2006年 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任

おすすめの記事