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【医師解説】眉間のシワにはボトックスとヒアルロン酸どっち?症状別の選び方と根本治療

2026/10/25
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【医師解説】眉間のシワにはボトックスとヒアルロン酸どっち?症状別の選び方と根本治療

眉間にシワがあると、怒っているように見えたり、実年齢よりも老けて見られたりしてしまいます。クリニックでの治療を検討した際、「ボトックス注射」と「ヒアルロン酸注射」のどちらを選べばいいのか迷う方は非常に多いです。

結論から申し上げますと、「シワの種類(進行度)」によって適した治療法は異なります。このコラムでは、美容外科専門医がボトックスとヒアルロン酸の違い、眉間特有の「隠れたリスク」、そして繰り返しの注入を避けるための根本的な外科治療について分かりやすく解説します。

※ご自身のシワがどのタイプ(11型、Ω型など)に当てはまるか、また根本的な原因について詳しく知りたい方は、まずこちらの基礎コラムをご覧ください。
▶︎ 関連記事: [眉間のシワができる原因と5つの種類|自力ケアの限界と正しい対策【医師解説】]

ボトックスとヒアルロン酸の違いと適応症状

シワ治療の二大巨頭ですが、アプローチの仕方が全く異なります。ご自身の眉間のシワがどちらのタイプか確認してみてください。

1. 表情を作った時だけ出るシワには「ボトックス」

  • 適応: 眉をひそめた時にだけ現れるシワ(動的ジワ)
  • 作用: 筋肉(皺眉筋・鼻根筋)の過剰な動きをリラックスさせ、シワを「作らせない」ようにします。
  • メリット: 予防効果が高く、将来の深いシワを防ぐことができます。
  • 注意点: 効果は3〜4ヶ月程度のため、定期的な注入が必要です。

▶︎ 関連記事: [【医師解説】眉間ボトックスの効果・持続期間と失敗を防ぐ打ち方|「消えない深い溝」の正体とは?]

2. 無表情でも刻まれているシワには「ヒアルロン酸」

  • 適応: 何もしていなくても、くっきりと溝になっている深いシワ(静的ジワ)
  • 作用: 皮膚の凹み(溝)の下にジェル状のヒアルロン酸を注入し、物理的に下から「持ち上げて埋める」治療です。
  • メリット: 打った直後からシワが目立たなくなります。
  • 注意点: 眉間においては重大なリスクが潜んでおり、当院では慎重な判断をお願いしています。

【重要】眉間へのヒアルロン酸注入に潜む重大なリスク

手軽に深いシワを埋められるヒアルロン酸ですが、実は「眉間」はヒアルロン酸注入において最も難易度が高く、リスキーな部位の一つです。

眉間の皮膚のすぐ下には、眼動脈の枝である「滑車上動脈(かっしゃじょうどうみゃく)」という重要な血管が走行しています。万が一、ヒアルロン酸がこの血管内に誤って注入されてしまうと、血流が詰まる「血管塞栓(けっかんそくせん)」を引き起こします。これが起こると、皮膚の壊死や、最悪の場合は失明に至る危険性があります。

▶︎ 関連記事: [ヒアルロン酸注射の「血管塞栓」とは?症状・確率・治し方を医師が解説]

当院では、血管を傷つけにくい「マイクロカニューレ」の使用や、万が一の際のアレルギーリスクが低い溶解剤「HIRAX」の常備など、安全対策を徹底しています。しかし、解剖学的な構造上、リスクを完全にゼロにすることはできません。

繰り返しの注入がさらにリスクを高める罠

ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、効果を維持するには定期的に打ち続ける必要があります。しかし、同じ場所に何度も注入を繰り返していると、組織同士が癒着し、周りの血管が硬く固定されてしまいます。 柔軟性を失った血管は針を避けきれなくなるため、長年打ち続けている人ほど、血管塞栓のリスクが高まってしまうというジレンマを抱えています。

眉間の深いシワを「安全」かつ「根本的」に治すには?

  • 「ボトックスだけでは消えないほどシワが深い」
  • 「でも、ヒアルロン酸の失明や壊死リスクは絶対に避けたい」
  • 「何度も注射に通ってリスクを高めたくない」

このような方に当院が推奨しているのが、根本治療である「眉間のしわ切除術」です。

眉間のしわ切除術の3つのメリット

シワの原因となっている深い溝(皮膚の折れ癖)そのものを、極細のメスで丁寧に切り取り、縫合する外科手術です。

  1. 永続的な効果 ヒアルロン酸のように体内に吸収されて元に戻ることはありません。一度の施術で半永久的な効果が得られます。
  2. 血管塞栓のリスクゼロ 異物(ヒアルロン酸)を血管付近に注入しないため、失明や皮膚壊死といった致命的なリスクとは無縁です。
  3. 長期的なコストパフォーマンス 数ヶ月〜1年ごとにヒアルロン酸やボトックスを打ち続ける生涯コストを考えれば、一度の手術の方が結果的に安く済みます。

▶︎ 関連記事: [前額リフトで消えない眉間の深いシワ|根本治療「しわ切除」を解説]
▶︎ 関連記事: [眉間シワ切除のダウンタイムと傷跡経過|赤み・凹凸の治し方と皮脂腺の罠]

よくある質問(Q&A)

Q. ボトックスとヒアルロン酸を同時に打つことはできますか?
A. はい、可能です。無表情でも刻まれている深いシワに対しては、ヒアルロン酸で溝を埋めつつ、ボトックスで表情筋の動きを止める「併用治療」が効果的です。筋肉が動かなくなることで、注入したヒアルロン酸の吸収が遅くなり、持ちが良くなるメリットもあります。ただし、血管塞栓のリスクは伴うため慎重な適応判断が必要です。

Q. 以前ヒアルロン酸を眉間に入れたら、鼻筋が太く不自然になってしまいました。なぜですか?
A. 眉間周辺は皮膚が硬くゆとりがないため、深いシワを完全に平らにしようとヒアルロン酸を大量に注入すると、横に広がってしまい、アバターのような不自然な太い眉間・鼻根部になることがあります。無理な注入は塞栓リスクも高めるため、ヒアルロン酸では限界を感じた場合は「眉間しわ切除術」への移行をおすすめします。

Q. 費用対効果を考えると、注射と切る手術のどちらが良いですか?
A. 短期的な費用は注射(数万円程度)が安いですが、効果は数ヶ月〜半年で切れるため一生打ち続ける必要があります。一方、眉間しわ切除術は一度の手術で半永久的な効果が期待できるため、数年スパンで計算すると外科手術の方が圧倒的にコストパフォーマンスが高くなります。

まとめ:あなたの眉間のシワに最適な選択を

  • 初期の表情ジワには「ボトックス」が第一選択です。
  • 無表情でも刻まれた深いシワには、ヒアルロン酸で埋めるという選択肢もありますが、眉間は血管塞栓(壊死・失明)のハイリスク部位であることを理解する必要があります。
  • 安全に、かつ一生モノの根本解決を望むのであれば、「眉間のしわ切除術」が最も確実な選択肢となります。

当院では、患者様のお顔の解剖学的構造を精密に診察し、リスクを包み隠さずお伝えした上で、最適な治療法をご提案しています。「注入治療を続けることに不安を感じてきた」「根本的にシワを消したい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の監修者
医療法人秀晄会コムロ美容外科 院長 池内 秀行
名前
池内 秀行
肩書
医療法人秀晄会 コムロ美容外科(大阪・心斎橋)院長
保有資格
  • 日本麻酔科学会会員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • 美容外科(JSAS)専門医
  • アラガンボトックスビスタ認定医
  • アラガンジュビダーム認定医
経歴
  • 1996年 神戸大学医学部卒業・同大麻酔科入局
  • 2000年 大手美容外科 入職
  • 2001年 コムロ美容外科入職
  • 2006年 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任

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