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小児(5歳児) への埋没法 全身麻酔を使用してのケース

 
 
皆さん、こんにちは。
先日、逆まつ毛で悩む5歳の男の子に、
全身麻酔を使って埋没法を行ないました。

 

以前、こども病院に勤務していたこともあり、
現在でも全身麻酔下での子どもへの埋没法を数多く行っていますが、
それを知って関東地方からわざわざ来ていただきました。

聞くところによると、小児に全身麻酔をつかって、
埋没法をやってくれるクリニックが関東では見つからなかったそうです。

重度の逆マツゲであれば、
健康保険を使って治療を受けることができるのですが、
その手術を行っているのは一部のこども専門病院のみで、
手術方法は全切開法などのメスを入れる方法のみで、
手術前後に数日の入院が必要になってしまいます。

ちなみに埋没法でも、二重幅を欲張らず狭い幅を選んで行えば、
元にもどりにくい逆マツゲの手術が行えます。

お母さんには埋没法のメリット(抜糸不要、入院不要など)、
デメリット(切開法よりは緩みやすいなど)を説明のうえで、
狭い目の幅で埋没法を行うことにしました。

小児に対して全身麻酔たくさん行っていますが、
今回もできるだけ早く帰宅できるよう、
ラリンジアルマスクという特殊な挿管チューブを使いました。







ラリンジアルマスクを使用した場合、
筋弛緩薬などの余計な薬品が不要で、必ずしも点滴ルートをとる必要がなく、
麻酔から覚めるのが非常に早くなります。

スロー導入といい、マスクから全身麻酔のガスを吸ってもらうのですが、
すぐにお子さんは、寝てしまい問題なく麻酔がかかりました。

手術の際、呼吸状態や酸素濃度を計測するセンサーを
とりつけて呼吸状態を監視します。

そして、お母さんに立ち合いをしてもらいながら手術を行いました。
20分程度で手術はトラブルなく終わり、
麻酔を切ると5分もたたず目を覚まします。

手術を受けたお子さんは、
痛みや手術の記憶がないみたいで、
キョトンとした様子でお母さんに抱き着いていました。

手術終了時、お子さんの瞼は少し腫れていましたが、
逆マツゲは大幅に改善していました。

30分くらいリカバリールームで休んでいただき、
親子そろって元気に帰られました。

痛みもほとんど訴えがなかったようです。
あとは、埋没糸が緩まず、
二重ラインが長持ちすることを期待するだけですね。

このたびは、遠方より来院していただき、
まことにありがとうございました。













 

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