サノレックス・アカルボース
ダイエットピルとは
まず確実に痩せようとした場合、様々な手術方法や、器械が登場した現在でも脂肪吸引が一番確実と言えます。しかしながら、いきなり手術は怖い、手軽な方法でまず試してみたいといったかたも多いですね。そこで、本格的な手軽なダイエットをまず行いたい方や、内臓脂肪の多い方、脂っぽい食事や過食気味で食生活で問題が多い方におすすめできるのが、内服薬を使ったメディカルダイエットです。
市販のダイエット薬と比較して、効果が大きいのが特徴ですが、必ず医師の診察が必要な薬です。しかしながら、用法、医師の指導を守れば、危険性はほとんどありません。
サノレックス
サノレックスは、厚生労働省認可の内服タイプの食欲抑制剤です。サノレックスの主成分であるマジンドールが、主として視床下部にある食欲中枢に作用して食欲を抑えるため、少ない食事量で満腹感が得られ、空腹感が出にくくなります。
サノレックスにはそれ以外の効果としてを、体脂肪燃焼効率を上昇させることで、体脂肪を減らします。
GLP-1作動薬が効果があまり実感できない方にも効果を発揮し、研究によると70%以上の人に効果があったと報告されています。

サノレックスの飲み方
- タイミング: 通常、1日1回、昼食の約30分〜1時間前に、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用します。
- 用量: 1回の服用量は0.5mg(1錠)から開始します。
- 飲み忘れた場合: 気づいた時に服用しても構いませんが、夕刻以降の服用は、鬱のような症状が出で不眠症状が出る可能性があるため避けてください。
生活スタイルが夜型の場合、朝寝る前の内服をお勧めしています。
サノレックスの効果が低く、2錠服用する場合
サノレックスを1日2錠服用する場合、通常は1回で2錠をまとめて飲むのではありません。
- 服用方法: 1回1錠(0.5mg)を、1日2回に分けて服用します。
- タイミング: 例えば、朝食前と昼食前のように、食事の前に服用します。
- 服用期間
- 短期間の使用が原則: 依存性や耐性(薬が効きにくくなること)の問題から、服用期間はできる限り短期間とされています。
- 最大3ヶ月まで: 漫然とした長期使用は避け、最長でも3ヶ月が限度です。
- 効果の確認: 1ヶ月服用しても効果が見られない場合は、通常、投与が中止されます。
- 再開する場合: 再度服用を希望する場合は、依存性を避けるためにも、少なくとも6ヶ月程度の休薬期間を置くことが望ましいとされています。
【医師が自ら体験】サノレックスの正しい飲み方|効果を最大化し副作用を防ぐ3つのコツ
「食欲が抑えられない…」そんな悩みを解決する食欲抑制剤サノレックス。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、正しい「飲み方」が非常に重要です。ここでは、医師である私自身がサノレックスを服用して2ヶ月で5kgの減量に成功した経験をもとに、効果的な飲み方のコツ、陥りがちな失敗、そして安全に服用するための注意点を解説します。
サノレックスとは?院長が実感したその効果
サノレックスは、日本で初めて認可された食欲抑制剤で、長年の実績があります。発売当初、私自身もその効果を確かめるために服用し、わずか2ヶ月で5kgの減量を達成しました。近年はサクセンダやマンジャロといったGLP-1作動薬が登場していますが、サノレックスは今なお根強い人気があり、当院でも多くの方のダイエットをサポートしています。
【最重要】院長の体験から学ぶ!サノレックスの飲み方3つの注意点
注意点1:効果が落ちてきた…「耐性」との付き合い方
服用を続けると身体が薬に慣れる「耐性」により、効き目が薄れることがあります。私も3ヶ月ほどで効きが落ち、医師の判断で1日2錠へ増量しました。
正しいポイント:「効かないかも?」と感じても、自己判断で増量は厳禁。必ず医師に相談し、休薬や他治療の検討を含めて服用プランを見直しましょう。
注意点2:ふらつき・眠気の原因?「低血糖」を防ぐ飲み方
「薬を飲むから食事は完全に抜く」は危険です。食事を摂らずに服用して、強いふらつきや眠気を感じた経験があります(低血糖が原因と考えられます)。
正しいポイント:絶食は避ける。おにぎり1個や野菜スープなど、軽くても必ず何か口にしてから服用してください。
注意点3:気分の落ち込みを避ける「服用のタイミング」
飲む時間帯は非常に重要です。昼の飲み忘れを夕方に服用したところ、急な気分の落ち込みを自覚しました。研究では、暗くなってからの服用がうつ症状を引き起こす可能性が指摘されています。
正しいポイント:服用は日中(推奨は昼食前)に限定し、夕方以降や飲み忘れ分の後追い服用は避けましょう。
まとめ
- 耐性を感じたら医師に相談
- 絶食はNG、軽食を摂ってから服用
- 服用は日中、夕方以降は避ける
サノレックスはGLP-1作動薬とは異なる仕組みで食欲にアプローチします。正しい飲み方を守ることで、安全かつ効果的にダイエットを進められます。
注意!
- 当院では、医師の診察、指導の下に処方しています。
本剤の服用にあたっては、医師の指示による、用法及び用量を厳守していただきます。 - 以下の方が、処方の適応となります。
予め適用した食事療法、及び運動療法の効果が不十分な方
且つ、BMIが25以上あり、本剤の処方を希望される方 - 本剤の特性上、長期投与は認められていません。
一度に処方できる容量は、最大14日分までとし、処方期間は、3ヶ月が限度となります。既に他院で処方されている場合は、予め医師までお伝えください。 -
処方できない方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 重症の高血圧、心臓・膵・腎臓・肝臓・脳血管等の障害のある方
- 薬物やアルコール乱用歴のある方
- 統合失調症
- 妊婦、授乳中の方
- 小児
- 緑内障を患っている方(眼内圧が上昇する恐れがあります)
副作用
口の渇き、吐き気、便秘、不眠、頭痛、動悸などが起こる場合があります。 これらは、それほど心配いりませんが、副作用があらわれた場合は、服用を中止し医師にご相談ください。まれに、依存性・肺高血圧症が起こる可能性があります。
料金
料金 | 8,800円/14日分(14錠) |
未承認機器・医薬品の掲載に関して
総称名 | サノレックス |
一般名 | マジンドール |
欧文一般名 | Mazindol |
製造会社 | 富士フイルム富山化学株式会社 |
薬効分類名 | 食欲抑制剤 |
承認医薬品 | 承認医薬品であるが、保険診療外の美容外科において適応外使用の為、適応外使用である。 |
アカルボース(炭水化物の吸収を抑制する薬)
体脂肪の多くは、炭水化物由来と言われています。アカルボースは炭水化物が分解されて生まれるブドウ糖の体内への取り込みを抑制することで体脂肪の増加を防ぐ内服薬です。
朝と夜の一日2回の内服で効果を発揮します。
甘いモノが好きな方、穀物・類麺類の量が減らせない方におすすめします。
炭水化物と脂肪の関係
ご飯や麺類をたくさん食べると、腸で分解されブドウ糖として体内に取り込まれ、全身のエネルギー源として働きます。余ったブドウ糖は、グリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられ、必要があればブドウ糖に戻り消費されるのですが、あまりにも一度に大量の炭水化物を摂取すると、インスリンの分泌が増加する結果、体内の脂肪が増加します。つまり脂肪の増加を防ぐには、血液中のブドウ糖濃度の急激な上昇を避ける必要があるのです。
アカルボースの効果
アカルボースは、腸からの炭水化物(糖分 グルコース)の吸収をゆっくりと遅らせことで、インスリンの分泌を抑制し、体脂肪の生成を抑制させます。
アカルボースの使用方法
100mg(1錠)を1日2回、朝食・夕食の前にに服用してください。
※低血糖をおこすおそれがあるため、食前10分以内に服用するようにします。
アカルボース処方にあたっての血液検査(血液検査には別途費用がかかります。)
糖尿病の有無、低血糖、高血糖の検査のため、初回のみ血液検査が必要になります。
副作用
お腹の張りや、おなら、排便回数の増加、低血糖、腹痛、食欲不振など
他のダイエット薬との併用
ゼニカル(脂質吸収抑制剤)との併用は問題ありません。
サノレックス(食欲抑制剤)との併用の際には、低血糖を予防するために絶食は避けてください。
処方できない方
- 1.糖尿病の方、糖尿病で治療を受けておられる方
- 2.インスリンなど、糖尿病薬の処方を受けておられる方
- 3.肝機能障害、腎機能障害、胃腸障害腸閉塞を起こしたことがある方
- 4.妊娠中、授乳中の方
料金
料金 | 6,160円/14日分 採血 2,200円(初回のみ) |
注意!
- 糖質吸収抑制剤は医師の診察、指導のもとに処方しています。
- 一度に処方できる用量は、1ヶ月分までを限度としています。
- 2~3ヶ月以内に効果が見られない場合は、投与を中止することがあります。
- おならの回数が増加する可能性があるため、脂肪吸収抑制剤との併用はおすすめしていません。
処方できない方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 妊婦、授乳中の方
- 小児
- 糖尿病薬を服用している方
- 肝機能障害・腎機能障害・胃腸障害がある方、腸閉そくを起こしたことがある方
副作用
お腹のハリやおなら・排便回数の増加、低血糖、腹痛、食欲不振などの症状を生じる場合があります。副作用があらわれた場合や、その他気になる症状がある場合は、服用を中止し早めに医師へご相談ください。
未承認機器・医薬品の掲載に関して
総称名 | アカルボース |
一般名 | アカルボース |
欧文一般名 | Acarbose |
製造会社 | 武田テバファーマ株式会社 |
薬効分類名 | 食後過血糖改善剤 |
承認医薬品 | 承認医薬品であるが、保険診療外の美容外科において適応外使用の為、適応外使用である。 |