大阪心斎橋の美容クリニック・美容皮膚科ならコムロ美容外科

美容コラム

  1. HOME
  2. 美容コラム
  3. 頬こけに脂肪注入は効果的?メリット・デメリット・ダウンタイム・料金相場まで解説

頬こけに脂肪注入は効果的?メリット・デメリット・ダウンタイム・料金相場まで解説

2025/12/08
更新のアイコン

頬がこけて見えると、「疲れて見える」「老けた印象になる」「痩せすぎに見える」といった悩みにつながりやすい傾向があります。こうした印象を改善する方法のひとつとして、頬へ自分の脂肪を移植する「頬こけへの脂肪注入(自家脂肪注入)」が選ばれるケースもあります。

本記事では、頬こけに対する脂肪注入の基礎知識から、メリット・デメリット、失敗リスク、ダウンタイム、料金(いくらくらい?)の相場、口コミで多い悩み、ヒアルロン酸との比較、韓国や大阪など地域別の傾向まで、わかりやすく解説します。

「頬のこけを自然に改善したい」「脂肪注入とヒアルロン酸、どっちが合う?」「頬こけ脂肪注入の失敗が心配」といったお悩みをお持ちの方は、治療選びの参考にご活用ください。

加齢による顔貌の変化(25歳・45歳・65歳)

頬こけ(頬がこける)とは?なぜ起こるのか

加齢による顔貌の変化(25歳・45歳・65歳)

「頬こけ」とは、頬の脂肪が減ってボリュームが少なくなり、内側にくぼんで見えたり、こけたように見える状態を指します。
加齢による脂肪の減少や、コラーゲン・エラスチンの減少によって皮膚の弾力低下が起こり、表情筋が衰えて頬骨の下やほうれい線の上あたりがくぼむことで、

  • 疲れて見える
  • 実年齢よりも老けて見える
  • 痩せすぎて不健康そうに見える

といった印象になってしまいます。
こうした「頬こけ」を改善する方法のひとつが、頬こけに対する脂肪注入です。

加齢による脂肪量の減少

加齢とともに、頬の皮下脂肪や筋肉が少しずつ減り、皮膚を内側から支えるボリュームが不足していきます。さらに、コラーゲンやエラスチンの減少によってハリが低下することで、同じ脂肪量でも「しぼんだ」ように見えやすくなります。その結果、頬の高い位置がやせて影が入り、頬こけとして目立つようになります。

フェイスラインの骨格変化

年齢を重ねると、顔の骨自体も少しずつ変化するといわれています。頬骨やあご周りの骨が痩せたり、骨の支えが弱くなったりすることで、皮膚や脂肪が下に移動しやすくなり、頬の上部はボリューム不足に見えがちです。もともとの骨格がシャープな方ほど、この変化が頬こけやこめかみのくぼみとして強調されることがあります。

急激なダイエットによるボリュームロス

短期間で体重を大きく落とすと、体全体の脂肪とともに顔の脂肪も減少します。特に頬周りは皮下脂肪が薄くなりやすく、頬骨の下が強くへこんだように見えることがあります。急激なダイエットでは皮膚が元に戻りきれず、余った皮膚がたるみとして残る場合もあり、「痩せたのに老けて見える」という印象につながりやすくなります。

頬こけが与える印象(影・疲れ顔・老け見え)

頬がこけると、頬骨の下に影が入りやすくなり、コントラストが強く出ることで「疲れている」「やつれている」と見られがちです。笑顔でも頬がふっくらしにくいため、表情がどこかさみしく見えることもあります。また、ほうれい線やマリオネットラインが強調され、実年齢より上に見られる「老け見え」の原因になることもあります。

頬こけの改善に用いられる脂肪注入とは

自分の脂肪を採取して頬に注入する施術

頬こけへの脂肪注入は、自分の太ももやお腹などから少量の脂肪を採取し、処理した脂肪を頬のくぼみ部分に注入してボリュームを補う施術です。自分の組織を用いるため、人工的なインプラントや異物を入れることに抵抗がある方に適しており、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが低いとされています。

脂肪吸引から注入までの流れ

脂肪の処理・濃縮方法の基本

採取した脂肪は、採取してすぐにそのまま注入するのではなく、遠心分離機などを使用して処理を行い、血液・麻酔液・老廃物をできるだけ取り除き、濃縮した脂肪に整えてから注入します。クリニックによっては、より細かい粒子にした脂肪や、濃縮度の高い脂肪を用いる方法を取り入れていることもあり、デザインや部位に応じて使い分けられます。

向いているケース

  • 頬こけが強く現れており、痩せた印象や老け見えが気になる
  • ある程度しっかりとボリュームを出したい
  • ヒアルロン酸注入を繰り返すより、自分の脂肪で中長期的なボリューム維持を目指したい
  • こめかみ・目の下など、複数部位を同時に整えたい

こうした方には、頬こけへの脂肪注入が向いていると考えられます。

向いていないケース

  • 極端に痩せていて脂肪採取が難しい
  • 頬こけの主な原因が骨格・たるみで、ボリュームを足すだけでは重く見えてしまう
  • ダウンタイムをほとんど取れない
  • 持病や服薬状況により手術に注意が必要

上記のようなケースでは、脂肪注入以外の治療(ヒアルロン酸や糸リフトなど)が提案される場合もあります。

症例

30代 女性 顔脂肪注入法 池内医師

Before

30代 女性 顔脂肪注入法 池内医師

After


施術の解説

30代女性の、お顔に脂肪注入した症例になります。急激に痩せた後、お顔がこけてしまったのを治したいとの希望にて前記手術を行いました。上腕から脂肪吸引を行い、右8cc左9cc、脂肪を注入しています。お顔の脂肪注入の場合、2か月かけて少しずつ吸収されていき、注入脂肪の20〜30%が完全に定着します。骨の輪郭が目立たなくなり若々しい印象になりました。

より患者様に満足感を得ていただくために、コムロ美容外科が行っている脂肪注入のポイント

よく選ばれる脂肪吸引部位と、その理由

一般的には、太ももの内側やお腹、二の腕などから採取します。頬への注入に必要な量は片側数cc〜十数cc程度ですので、「脂肪吸引手術」のように劇的にサイズダウンするわけではありませんが、採取部位の余分な脂肪が減ることで「少しすっきりした」と喜ばれる方もいらっしゃいます。傷跡はシワに隠れる位置に数ミリ程度ですので、目立ちにくいよう配慮しています。

定着率をあげる、しこりを作りにくい注入術:しこりを防ぎ、定着率を高める「多層注入法」

当院では、脂肪を一度に塊で入れることはしません。骨の上、筋肉の中、皮下など、深さの異なる層に少しずつ分散して注入する「マルチレイヤー法(多層注入)」を行っています。これにより、脂肪細胞一つひとつに栄養が行き渡りやすくなり、定着率が高まるだけでなく、表面の凹凸やしこりのリスクを最小限に抑え、自然な立体感を作ることができます。

施術のリスク・副作用

腫れ、内出血が長引く、感染、傷痕、色素沈着、異物反応、痛み、しびれ、その他知覚異常、脱毛、アレルギーやショック反応などの合併症がおこりえます。

施術費用 330,000円(税込)

脂肪注入法の症例写真を見る

頬こけの脂肪注入のメリット

脂肪=自己組織のためアレルギーが起きにくい

頬こけの脂肪注入は、自分の脂肪を採取して精製したうえで頬に注入していきます。他人の組織や人工物(ヒアルロン酸などの注入剤やシリコンインプラントなど)を体内に挿入すると、異物反応やアレルギー反応を起こす場合がありますが、自分の組織を用いる「自家脂肪移植」は、元々自分の体内に存在していた成分のため、拒絶反応が起こりにくく、より安全性の高い施術として大きなメリットとなります。

定着すれば中長期的にボリュームを維持しやすい

脂肪注入の大きな特徴のひとつは、その長期的な持続性です。注入された脂肪細胞が新しい血流を得て「生着(定着)」すると、それは体の一部として長期間その場にとどまります。ボリュームが維持されるため、ヒアルロン酸のように数か月から1年程度で吸収されてしまう注入剤とは異なり、頻繁な再施術は基本的に不要です。
一度の施術で長期的な効果を期待できるため、メンテナンスの手間やトータルのコストを抑えたい方にとって非常に魅力的です。ただし、最終的な定着率は個人差や施術方法によって異なります。

柔らかく自然な仕上がりになりやすい

自分の脂肪組織を活用するため、触感や見た目において非常に自然で、違和感を感じにくいのが特徴です。そのため、注入後の頬は不自然に硬くなったり、動きに違和感が出たりすることが少なく、表情を作ったときも自然になじみます。
特に、頬のような広い範囲にボリュームを出す場合、脂肪の柔らかさと柔軟性が自然な仕上がりを実現してくれます。経験豊富な医師による適切なデザインと注入により、触っても注入箇所が分からないほどナチュラルな感触と見た目を目指すことができます。

頬の影を和らげて若々しい印象に近づけやすい

頬がこけていると、頬骨の下にくっきりとした影が入り、疲れて見えたり、実年齢より上に見られたりしがちです。脂肪注入でこの気になるくぼみに立体感を補ってあげることで、頬のアウトラインがなめらかになり、影がやわらいで明るい表情に近づけることが可能です。
また、頬のボリュームが出ることで顔全体のバランスが整い、健康的で若々しい印象を目指せます。

コムロ美容外科のこだわり

当院の脂肪注入では、単に脂肪を入れるだけでなく、「生着率(定着率)」を高めるための処理を徹底しています。採取した脂肪から不純物を極限まで取り除く技術や、注入時に細かく層を分けて注入する(マルチレイヤー法)ことで、しこりを防ぎ、滑らかで美しいフェイスライン形成を行っています。痛みに配慮した麻酔管理も徹底しておりますので、痛みが不安な方もご相談ください。

頬こけの脂肪注入のデメリットと失敗リスク

腫れ・むくみ・内出血などのダウンタイムがある

脂肪注入は、脂肪を吸引する部位と注入する部位の2箇所に処置を行うため、術後には必ず一定期間の「ダウンタイム」が発生します。具体的には、脂肪吸引部と注入部(頬)の両方で、腫れやむくみ、内出血、筋肉痛のような痛みが現れます。
特に施術直後から数日間が症状のピークとなることが多く、完全に落ち着くまでには1〜2週間程度を要するのが一般的です。メイクや通常の生活に戻るまでに一定の期間を要するため、仕事やプライベートのスケジュール調整が必要となります。

定着率には個人差がある(想定より減ることもある)

脂肪注入の大きな魅力である「長期的な持続」は、注入した脂肪細胞が体内で生着した場合に限られます。しかし、脂肪の定着率は100%ではなく、個人差や施術方法によって変動します。一般的に30〜60%程度の脂肪が体内に残るとされていますが、想定していたよりも吸収されてボリュームが減ってしまう可能性もあります。
効果を最大限に引き出すためには、施術後の安静期間を守ることや、血行を妨げる行為(過度なダイエットや喫煙など)を避けることが重要です。

しこり・左右差・凹凸が生じる可能性

脂肪注入は、施術する医師の技術力が非常に求められる施術です。注入量が多すぎたり、脂肪を均一に分散させずに一度に固めて注入したりすると、体内で脂肪が壊死して「しこり」になるリスクがあります。
また、医師の技術やデザイン力によっては、左右のボリュームに差が出る「左右差」や、頬の表面が滑らかにならずに「凹凸」が生じたりすることもあります。これらの合併症を防ぐためには、頬こけ脂肪注入に精通した経験豊富で技術力の高い医師を選ぶことが非常に重要です。万が一発生した場合は、追加注入や脂肪溶解などの修正手術が必要になることもあります。

施術価格がヒアルロン酸注入よりも高い

頬こけ治療として一般的なヒアルロン酸注入と比較すると、脂肪注入は施術費用が高額になる傾向があります。これは、脂肪を採取する「吸引」という工程が必要になり、手術時間が長くなること、また吸引・注入の両方に専門的な技術と設備が必要となるためです。
費用はクリニックや採用される脂肪の加工技術(コンデンスリッチファットなど)によって大きく異なりますが、ある程度まとまった金額が必要になります。予算を組む際には、長期的な持続性を考慮した費用対効果と合わせて慎重に検討する必要があります。

安さ優先で選ぶリスク(技術差・不適切な処理)

美容医療において「安さ」だけでクリニックを選ぶことは非常に危険です。脂肪注入は、医師の技術力、美的センス、そして衛生管理が結果に大きく影響します。極端に価格が安いクリニックでは、経験の浅い医師が担当したり、採取した脂肪を適切に処理・滅菌せずに注入したりするリスクがゼロではありません。
不適切な施術は、前述した「しこり」「左右差」「感染症」といった重大なトラブルを引き起こす原因となります。安全で満足のいく結果を得るためには、価格だけでなく、医師の経歴やクリニックの実績、口コミなどを総合的に判断して選ぶことが不可欠です。

ヒアルロン酸と脂肪注入はどちらが合う?徹底比較

頬のコケを治したいけれど、「手軽なヒアルロン酸」にするか「根本治療の脂肪注入」にするか迷われる方は非常に多いです。それぞれの特徴を表にまとめました。

比較項目 脂肪注入(自家脂肪移植) ヒアルロン酸注入
持続期間 半永久的 (一度定着すれば減らない) 一時的 (半年〜1年半で吸収される)
仕上がり 非常に自然で柔らかい 製剤によってはやや硬さを感じることがある
異物反応 なし(自分の組織のため安心) まれにアレルギーや遅延性反応のリスクあり
ダウンタイム 腫れ・内出血・筋肉痛(約1〜2週間) ほぼなし〜数日程度の軽い腫れ
施術時間 脂肪採取も含め60〜90分程度 10〜15分程度
身体への負担 脂肪吸引が必要(太ももやお腹に傷ができる) 注射のみで負担が少ない
コスト 初期費用は高い(数万円〜数十万円) 初期費用は安い(数万円〜)が、繰り返すため総額は増える
こんな人におすすめ ・何度も通院したくない
・根本的に治したい
・異物を入れたくない
・まずは手軽に試したい
・ダウンタイムが取れない
・手術は怖い

頬こけの脂肪注入のダウンタイムの目安とアフターケア

脂肪注入を検討する際、多くの方はダウンタイムについても色々と気になられるかと思います。
「施術直後はどうなるの?」「施術後何日くらいで腫れや赤みなどは落ち着くの?」「仕事はいつから復帰できるの?」など、さまざまな不安を感じられることでしょう。
この章では、「頬こけ脂肪注入」のダウンタイムの目安や術後の注意事項、回復を早めるポイントなどについて詳しく解説します。

腫れのピークと回復の一般的な期間

脂肪注入は自己細胞を採取・精製して再活用する施術のため、脂肪吸引部(腹部や太もも)と注入部(頬)の両方で腫れや浮腫み・赤みなどのダウンタイムが発生します。

腫れ・痛みのピーク:
施術後2〜3日が腫れや痛みのピークとなることが多いです。この期間は、マスクで隠せる程度の腫れや、内出血による青み・黄ばみが見られることがあります。

大きな腫れの改善:
1〜2週間程度で、目立つ大きな腫れは概ね引いてきます。

完全に落ち着く時期:
むくみや軽微な腫れを含めて、完全に自然な状態に戻るまでには、1か月〜3か月程度かかるのが一般的です。

生活で気をつけたいこと(圧迫・喫煙・飲酒など)

どれだけ上手いドクターがきれいに仕上げたとしても、術後のアフターケアを行わなければ、脂肪定着率の低下やダウンタイムの長期化につながる場合があります。施術後の日常生活の過ごし方にも注意が必要です。

圧迫:
術後数日間は、医師の指示に従い、吸引部を専用のガードルなどで適切に圧迫固定することが重要です。これにより、腫れや内出血を軽減し、皮膚の引き締めを助けます。頬の注入部は、過度な圧迫は避けるべきですが、寝る姿勢などにも注意が必要です。

喫煙:
絶対に避けるべきです。喫煙は血流を極端に悪くし、注入した脂肪細胞の壊死や定着率の低下、傷の治りの遅延、感染症のリスクを高めます。術前から術後最低1か月程度は禁煙することが推奨されます。

飲酒:
血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、術後1週間程度は控えてください。

メイクや運動の再開時期

洗顔やシャワーは、基本的には施術翌日から可能ですが、注入部を強くこすらないよう注意が必要です。入浴は術後1週間を目安に控えていただくのが望ましいでしょう。
メイクは施術翌日、または抜糸後から(吸引部位を除き)許可されることが多く、軽い運動(ウォーキング程度)は術後1週間〜10日ほどで再開できるケースが一般的です。一方で、筋トレやランニングなどの激しい運動は血行が過度に良くなりやすいため、術後1か月程度は控えるよう指示されることが多いです。

定着を左右する生活習慣

脂肪を吸引して精製・再注入するうえで、注入した脂肪が自分の体の一部としてしっかりと生着するためには、施術後の日常生活の過ごし方が重要です。

安静の確保:
術後数日間は無理をせず安静に過ごし、体が回復するためのエネルギーを確保します。

過度なダイエットの禁止:
脂肪細胞は急激な体重変化に影響を受けます。注入後に大幅なダイエットを行うと、定着した脂肪まで減少してしまう可能性があるため、体重を安定させることが重要です。

保湿とスキンケア:
頬の皮膚状態を良好に保つことも、長期的な満足度につながります。

医師の指示厳守:
何よりも、担当医師やクリニックからのアフターケア指示(薬の服用、通院、注意事項など)を厳守することが、安全で満足のいく結果を得るための最も重要なポイントです。

頬こけの脂肪注入、料金の相場と注入量(何ccくらい?)

全国的な自由診療の費用帯

頬こけへの脂肪注入は自由診療のため、クリニックごとに料金設定が異なりますが、全国的には「片側・両側の頬+脂肪採取込み」で、おおよそ数十万円台の設定が多く、目安としては20万〜60万円前後の幅に収まるケースが一般的です。
吸引した脂肪をどのように精製するかの方法によっても大きく異なります。通常の脂肪注入よりも、不純物を取り除き濃縮・生成したコンデンスリッチファット(CRF)注入や、幹細胞を添加する豊胸・若返り術といった高度な技術を用いる場合、料金は高くなる傾向にあります。また、別途、麻酔代や検査費用が加算されることもあるため、「総額でいくらになるか」を事前に見積もりで確認しておくと安心です。

地域ごとの傾向(都市部/地方の違い)

都市部(東京・大阪・名古屋など)
美容医療の激戦区でありクリニック数が多いため、競争原理が働く一方で、最新技術やブランドクリニックが集中しているエリアです。そのため、価格帯の幅が広く、高い技術を伴う高額な施術から、集客目的の比較的安価なプランまで多様に存在します。大阪など関西エリアでも、頬こけ脂肪注入やヒアルロン酸注入の専門クリニックが増えています。

地方都市・郊外
クリニックの数が限られるため、価格競争は都市部ほど激しくない場合があります。都市部と比較してやや安価なケースも見られますが、使用する技術や設備によっては都市部と変わらない、あるいはそれ以上の価格設定となることもあります。技術レベルやアフターケア体制を重視して選ぶことが重要です。

韓国や大手チェーンとの価格差

韓国は美容医療が盛んな地域であり、「頬こけ脂肪注入を韓国で安く受けたい」という目的で渡航を検討する方もいます。一方、日本国内でも、湘南美容外科クリニックなど大手チェーンが多くの拠点を展開しており、キャンペーン価格などでリーズナブルなプランを提示していることがあります。
ただし、価格だけでなく、言葉の壁やアフターフォローの通いやすさ、トラブル時の再診のしやすさなども含めて比較検討することが大切です。

必要量の目安(数cc〜十数cc程度が一般的)

頬こけの改善に必要な脂肪の注入量は、骨格やくぼみの程度、希望するボリュームによって患者様ごとに異なりますが、一般的には片側5〜15cc、両側で合計10〜30cc程度に収まることが多いです。
脂肪は注入後に一部が吸収される(定着率約30〜60%とされることが多い)ことを踏まえて、最終的な仕上がりを見越しながら医師が適切な量を調整していきます。

ヒアルロン酸との費用比較

1本の単価だけで見るとヒアルロン酸注入の方が安価に見えるかもしれませんが、ヒアルロン酸注入の効果持続期間は半年〜1年半ほどと言われており、継続的な治療が必要になります。
一方、脂肪注入は一度施術を行い、しっかりと脂肪が定着すれば長期的な効果が期待できます。長期的なコストパフォーマンスを考慮すると、「頬こけ脂肪注入の値段」は初期費用こそ高めでも、トータルでは有利になるケースもあります。

項目 料金の目安
ヒアルロン酸注入 1本(1cc前後)あたり 約5万〜10万円程度が一つの目安金額になります。必要量に応じて本数が増えるため、両頬の治療では合計で十数万円〜数十万円になることもあります。使用するヒアルロン酸製剤の種類によっても金額は変動します。
脂肪注入(自家脂肪) 両頬への脂肪注入は、脂肪の採取・加工を含めて 約30万〜70万円前後の価格帯が目安になります。

モニター利用時の注意点

「モニターキャンペーン」として通常価格よりも●●%OFFなどと謳っているクリニックも少なくありません。場合によっては全顔公開で施術費用が半額近くなるなど割引率は大きいですが、写真や動画の公開範囲(ウェブサイト、SNS、目元の有無など)を事前にしっかり確認し、担当医師の経験や技術レベル、万が一のトラブル時の対応を含む契約内容を、書面で隅々まで確認したうえで納得して契約することが不可欠です。
モニター募集は、経験豊富な医師の症例集めだけでなく、新人医師の症例数稼ぎである可能性もゼロではありません。担当医師の経歴や実績も必ず確認しましょう。

ヒアルロン酸と脂肪注入はどちらが合う?比較ポイント

比較ポイント ヒアルロン酸注入 脂肪注入(自家脂肪)
施術時間 短時間で終わることが多く、目安は約10〜20分程度。 脂肪吸引・脂肪加工を含むため、目安として約1〜2時間程度かかることが多い。
ダウンタイム 数日程度、軽い腫れや内出血が出ることがあり、メイクでカバーしながら日常生活を送りやすい。 顔と採取部位の両方に腫れ・内出血が出ることがあり、1〜2週間程度かけて徐々に落ち着いていくことが多い。
即効性 施術直後からボリューム変化を実感しやすい。 注入直後からふくらみはわかりやすいが、脂肪の吸収・定着に伴い数ヶ月かけてボリュームが変動する。
持続期間 製剤や注入部位、体質などによって異なりますが、目安としては半年〜1年半ほどかけて徐々に体内へ吸収されていくとされています。 一度生着した脂肪は比較的長期に残ることが期待され、1回の施術で中長期的なボリューム維持を目指せる場合もありますが、定着率や持続期間には個人差があります。
仕上がり 自然な仕上がりを目指せるが、触れた際に注入部位の違和感を覚える方もいる。 自家脂肪のため質感が周囲組織となじみやすく、やわらかく自然な仕上がりを目指しやすい。
費用 1回あたりの費用は脂肪注入より抑えられることが多い一方、効果維持には定期的なメンテナンスが前提となる。 初期費用は高めになる傾向だが、定着した脂肪が長期的に残れば、追加施術の頻度は少なくて済む場合もある。
アレルギー 製剤成分に対して、ごく稀にアレルギーや異物反応が起こる可能性がある。 自分の脂肪を用いるため、アレルギーのリスクは比較的低いとされるが、一般的な感染や腫れなどのリスクは残る。
適用範囲 部分的なボリューム調整や、まずは手軽に試してみたいケースに用いられることが多い。 頬こけが強い場合や、広い範囲のボリュームアップをしっかり行いたいケースなどで検討されることがある。
リスク 代表的なリスクとして、血管閉塞(塞栓症)、腫れ・内出血、しこり、異物反応などが報告されている。 代表的なリスクとして、しこりや左右差、脂肪壊死、感染、腫れ・内出血などが挙げられ、結果によっては修正が必要になる場合もある。

失敗を避けるためのクリニック・医師選びのコツ

脂肪注入を受けるうえで、クリニック選び・医師選びに失敗しないコツは、「有名だから」「SNSでなんとなく見たことがあるから」「安かったから」「家の近くだったから」という安易な理由で選ばないことです。
頬こけの脂肪注入は、脂肪吸引を行い、精製をして自分の体に再注入して戻すという、高度な技術と経験、知識が求められる施術です。ヒアルロン酸注入やボトックス注射など、より手軽な施術とは違い、「どの医師が施術をするか」が成功の大きなカギとなります。
ホームページをしっかりと読み、そのドクターの情報やSNSまで確認し、「この先生なら頬こけ脂肪注入を任せても安心できそう」と思える医師を選ぶことが重要です。いわゆる「名医」を探すというよりも、自分の悩みにきちんと向き合ってくれる医師かどうかを重視しましょう。

よくある質問・口コミで多い悩みQ&A

Q:「脂肪が定着しないのはなぜですか?」

A:注入した脂肪細胞に、施術後すぐに新しい血管がつながらず、栄養が行き届かなかったためです。喫煙による血行不良や、過度なマッサージ、術後の急激なダイエットなどが原因で定着率が低下することがあります。定着率は個人差や技術差も大きいため、事前にしっかり説明を受けましょう。

Q:「しこりができる可能性はありますか?」

A:可能性はゼロではありません。経験の浅い医師が施術を行い、一度に大量の脂肪を固めて注入したり、皮膚の浅い層に注入してしまうと、血流が行き渡らずに脂肪が壊死し、しこりになるリスクがあります。しこりが気になる場合は、早めに施術を受けたクリニック、または他院の専門医に相談しましょう。

Q:「注入量はどのくらい必要ですか?」

A:頬の状態によりますが、片側あたり5〜15cc程度(両側で合計10〜30cc程度)が一般的です。医師が希望の仕上がりと吸収率を考慮して、適切な量を判断します。

Q:「男性でも自然に仕上がりますか?」

A:はい、自然に仕上がります。男性の場合、女性よりもシャープな輪郭を好む傾向があるため、女性とは異なるバランス感覚で注入量を調整します。経験豊富な医師であれば、男性らしい骨格を生かした、健康的で若々しい印象の仕上がりを目指すことが可能です。

Q:「口コミの失敗談はどこまで参考にすべきですか?」

A:参考にはなりますが、鵜呑みにはせず慎重に判断すべきです。失敗の原因が医師の技術不足なのか、患者さんの術後の不注意(喫煙など)なのかは口コミだけでは判断できません。また、個人の主観や体質による差も大きいです。複数の口コミを参考にしつつ、最終的にはクリニックのカウンセリングで直接医師の意見を聞くことが最も重要です。

まとめ|頬こけ改善を検討する人が知っておきたいこと

頬こけ改善のための脂肪注入は、自己組織を用いる施術で安全性が高く、定着すれば長期的な効果と自然な仕上がりが期待できます。一方で、ダウンタイムや費用、医師の技術力に左右されるリスクも存在します。
成功のカギは、メリット・デメリットや失敗リスクをしっかりと理解し、WEB上の情報や口コミだけでなく、医師の経験やクリニックのアフターケア体制を総合的に判断して、信頼できるクリニックを選ぶことです。
「頬こけ 脂肪注入が自分に合っているのか」「他の治療法とどう違うのか」に不安がある方は、まずはカウンセリングで疑問点を一つひとつ解消し、自分に合った治療法を一緒に検討していきましょう。

医師からのアドバイス:選び方の基準

もし、「来週の結婚式までに何とかしたい」「まずはどんな顔になるか試してみたい」という場合は、即効性がありダウンタイムが短いヒアルロン酸が適しています。
一方で、「ヒアルロン酸を何度も打つのが面倒になった」「長期的に見てコストパフォーマンスを良くしたい」「異物を入れずに自然に若返りたい」という方には、 脂肪注入 が圧倒的におすすめです。当院では、患者様のライフスタイルやご予算に合わせて、どちらがベストか正直にお伝えしています。

この記事の監修者
医療法人秀晄会コムロ美容外科 院長 池内 秀行
名前
池内 秀行
肩書
医療法人秀晄会 コムロ美容外科(大阪・心斎橋)院長
保有資格
  • 日本麻酔科学会会員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • 美容外科(JSAS)専門医
  • アラガンボトックスビスタ認定医
  • アラガンジュビダーム認定医
経歴
  • 1996年(平成8年) 神戸大学医学部卒業
  • 1996年~ 神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
  • 1997年~ 兵庫県立こども病院麻酔科入局
  • 2001年~ コムロ美容外科入職
  • 2006年4月~ 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任
  • 2020年3月~ 医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化

おすすめの記事