みなさん、こんにちは![]()
毎日暑いですね・・・![]()
お盆はどの様にお過ごしですか?
お仕事の方も、休暇中の方も、
くれぐれも体調にはお気を付けくださいね![]()
さて、今日は、
ご年配の方のシワの中で、
相手からの見た目の評価を下げるシワは、
やはり眉間のしわではないでしょうか?
クリニックには、
怒ってないのに、怒ってるの?
とよく聞かれるんです・・・というお悩みを
ご相談に来院される方も多いのです。
眉間にシワができる原因は、
まぶしかったり、ピントを合わせようとして、
眉を寄せてしまうのですが、
他人から見ると、
気難しいように見られたり、
怒っているという印象を与えてしまいます![]()
今回ご紹介するのも、
そういった悩みでご相談に来られた
60代男性のD様です。
D様は、他院にて2回
ヒアルロン酸注入を受けたものの、
注入前後でしわの深さが変わらず、
効果を実感できなかったので治してほしい、
というご相談でした。
D様の眉間は、表情シワと、
狭い意味でのシワが合わさった状態で、
しわの谷底に当たる皮膚も
長年の癖のせいで薄くなっていました。
今まで見たことのないような深さのしわです。
こういった場合、
ヒアルロン酸を皮内、
もしくは皮下脂肪層に注入しても、
しわが改善するほどには、
皮膚が膨らまなかったり、
もしくはヒアルロン酸が、
脂肪細胞同士の隙間を通り抜けて、
周囲に流れてしまいます。
どちらにしても、十分な効果は
期待できません。
そこでD様の眉間治療に、
3つの治療手段を併用することにしました![]()
まず1番目として、
注入にはヒアルロン酸ではなく、
レディエッセを使うことにしました。
ヒアルロン酸と違い
皮膚の中には注入できませんが、
粘調性が高く、へこみを下から持ち上げる力が
強いという特徴があります。
それに加えて、 1回の注入では、
しわが持ち上がる限界があるので、
1.5ccのレディエッセを3回に分けて
注入することにしました。
2つ目は、
眉間の表情しわが残ったままだと、
筋肉の動きでレディエッセが周囲に
流れてしまい、
陥凹が十分改善しないことが予想されるため、
ボトックスを併用することにしました。
レディエッセが定着するまでの間、
眉間の筋肉が動かなければ、
効果が長持ちしやすくなります。
3つ目は、
眉間のしわの皮膚と、
真下にある鼻根筋との癒着が強く、
いくら注入しても、
シワが持ちあがらない可能性が高いため、
癒着部分を切開して剥がすことにしました。
もちろん、レディエッセ注入で、
メスを入れるわけにはいきません。
そこで、太い注射針先端の鋭利な部分を使い、
剥離することにしました。
下のお写真は注入前です↓
4~5mmくらい深さのあるシワです。
男性と違い、
女性でここまでしわが深くなるこ
とはありません。
注入直後です↓
ボトックス20単位、
レディエッセ 0.8cc注入しました。
大きめ針穴は、皮下を剥離の際に使用した
18G注射針のもので、
レディエッセが溢れ出ないように、
注入用の針穴とは距離を離して作成しています。
2回目注入 2週間後↓
局所麻酔は吸収されていますが、
ボトックスの効果も十分でていて、
しわは大幅に改善しています。
レディエッセ0.4ccを追加注入しました。
3回目注入 4週間後↓
さらにしわが浅くなっています。
黒くマーキングした、
しわ周囲の陥凹部に、
残りのレディエッセ0.3cc注入しました。
写真の針が、剥離の際使用した18Gの針です。
先端が鋭利で、
組織を切るような使い方もできます。
ちなみに、3回目注入の際には、
この針は使っていません。
3回注入で、大幅な改善がみられ、
しわもほとんどなくなりました。
レディエッセが周囲に流れない程度に固まり、
しわの部分の再癒着もレディエッセのおかげで
防げるため、
ボトックスの効果が切れた後も、
しわの改善効果が長期間持続する
と思われます。
この結果に、D様にも喜んでいただき、
モニターではありませんが、
写真を使うことをご了承いただきました。
D様、ありがとうございました。
レディエッセ単独、
もしくはボトックスでは、
ここまでの効果は出なかったと思います。
単独治療では限界のある症状でも、
複数の治療手段を組み合わせると、
目覚ましい効果が出る場合もあります、というお話でした。
ご参考になりましたでしょうか?
ヒアルロン酸では効果が出なかった・・・
という様な方がいらっしゃいましたら、
一度ご相談くださいね![]()





