いつも台風が直撃する・・・
と言われながらも逃れる大阪ですが、
今回は、結構な雨と風でしたね
みなさん、まだまだ気を付けて下さいね.
お話は変わりますが、
最近は、刺青除去の患者様の相談が増えてきました。
刺青除去の手段は、
大まかに分けると、
切除、レーザー、皮膚移植の3つがあります。
いずれの方法にもメリット、
デメリットがあるのですが、
治療過程において個人差が出にくいのは
レーザーだと考えています。
レーザーによる刺青除去は、
黒、茶、一部の青色以外反応しないという
欠点はありますが、
刺青における黒色の使用率はとびぬけて高く、
黒色部分だけレーザーで治療し、
残った部分は切除で、
といった選択肢があります。
しかしながら、
沢山のクリニックを刺青除去の相談で回ると、
レーザーに否定的なことを言われることが多く、
目立つ傷が残ったり、
取り切れないことを前提で切除術を
勧められることが多いようです。
当院では部位や、
患者様の予算、刺青の色、
治療期間によって、おすすめする
刺青除去の手段は変わりますが、
ダウンタイムの短いレーザーでの
治療プロトコルが見つかれば、
安易に入れてしまった刺青を
取り除きたいと考えている患者様が、
もっと気軽に治療を
受けれるようになると考えています。
当院では、昨年にQスイッチルビーレーザーを、
最先端のQスイッチYAGレーザー TRI BEAMに
入れ替えました。
他社のQスイッチYAGレーザーが
100V駆動に対して、本機は200V駆動のため、
レーザー照射パワーの上限が高く、
照射スピードを上げてもパワーが落ちない
という特徴があります。
このシリーズでは、
男性患者の両肩の刺青をレーザーメインで治療し、
改善していく経過を、ブログで公開したいと思います。
※ちなみにこの患者様は
モニター契約を結んでいますので、
ご安心ください。
患者様のプロフィールは30代、
男性、機械彫、黒インクが99%を占めます。
両肩、前腕に広範囲に入っています
刺青部の皮膚のたるみがほとんどなく、
切除は困難と考え、
レーザー照射 5回で可能な範囲で
できるだけ薄くするという方針で行きたいと思います。
広範囲なため、
片側ずつの照射、
他院ではほとんど行わない局所麻酔注射で
鎮痛を行い照射することにしました。
ちなみに右肩は、先週に照射を終えています。
0.2%キシロカイン 100ml使用
レーザー照射条件
1064nm 6mmスポット
ガウシアンモード 6ショット/秒
5.0J 1682shot
全体的にホワイトニング(白化)し、
よくレーザーに反応しています。
局所麻酔の注射に20分程度かかり、
レーザー照射は10分程度でした。
局所麻酔をしましたが、
本人曰く、とても痛かったとのことでした。
そのため、コールドパックを使って、
クーリングも併用しています。
動画も診て下さいね
ちなみに、刺青のレーザー照射で、
局所麻酔を使ってくれるクリニックは、
ほとんどないと思います。(手間と時間がかかるため)
次回は4~6週間後に2回目の照射を予定しています。
刺青の反応具合と、
2回目以降のレーザー照射設定について、
この場でまた報告させていただきます。
では、みなさん本日もこのようなお天気ですが
良い一日になりますように・・・