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中高年の脂肪吸引術『その③』抜糸

 
 
みなさん、こんにちは晴れ



今日も、ビックリするほど
暑いですね(* ̄Oノ ̄*)

先週の脂肪吸引を受けられた
70代男性のB様が、
抜糸目的で来院されました。

当院では、術後の抜糸の際は、
ドクターが必ず検診しますひらめき電球

 

手術後1週間なので、
内出血や腫れがあるのは仕方ないことで、
傷もきれいだったので
抜糸も行ったのですが、

B様の状態に少し違和感を感じたので、
急遽、腹部の超音波エコーを
行うことにしましたビックリマーク



気になった点を挙げると、

1) 抜糸の際、左のウエストに
軽く触っただけでも痛みの訴えがあった。
(通常は、7日目前後では、
脂肪吸引部の痛みはほとんどありません)

2) 手術終了後は問題なく着用できていた、
ウエストニッパーが数日前からきつくなった
(通常腫れは、術後2~3日がピークで、
抜糸時はむくみが軽減しています)

写真は、左ウエスト部の
超音波エコーの画像ですが、
写真中央部に、帯状に黒く写っている部分が
あるのがわかると思います。

これは、術前に皮下脂肪があった場所に、
液体(リンパ液)が溜まっていることを示しています音譜

 




脂肪吸引術の後、
血やリンパ液は人によって
量の違いはありますが、
大なり小なり、必ず皮下に溜まります。

通常は、包帯や下着等で
圧迫することでその量が少なくなり、
残りの液体は筋肉層や、
皮下脂肪層に分散しますビックリマーク

 

B様の場合、左のウエストだけに、
最大 14mmの厚さで液体が貯留していて
量が多いことが予想できました。

叫び

経験上、
リンパ液が大量に溜まったまま放置すると、
吸収されるまでに時間がかかり、
硬結(しこり)や感染の原因になるため、
液を抜くこととし局所麻酔下で
針刺を行い、
250cc排液しました。

写真の液体は赤く、
血液のように見えますが、
大部分はリンパ液で
さらさらしています。




リンパ液貯留は、
脂肪吸引後に起こりうる合併症の一つですが、
手術前後に、
超音波エコー検査を
ルーチンで行うクリニックは
あまりないため、
抜糸時に脂肪吸引部が
腫れていても、

リンパ液貯留と気づかれずに
見過ごされている例が多いのかもしれませんショック!

 

注意点としては、
リンパ液は血液と違って止まりにくいので、
きちんと圧迫続けないと、
再度処置が必要になる可能性があります汗


!!

 

B様ですが、処置を終え帰られる際には、
長さが足りず巻けなかったウエスト
ニッパーを、無事着用することができました合格

 

効果を実感できるようになるまで、
B様、もう少しお待ちくださいねクラッカー

 




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