フェイスリフト
フェイスリフトとは
フェイスリフトとは、メスを利用してたるみを切除し、自身の若いころのような輪郭に近づける手術方法です。加齢による頬や顎のたるみを、手術によって大きく改善します。
切らないフェイスリフトとして糸を使ったリフトがあります。傷跡やダウンタイムなどが軽くて済む手術方法ですが、たるみが少なくなるわけではなく、引きあがるだけであり、数か月程度の時間経過でゆるみが生じるのに対し、皮膚やSMASのたるみをしっかり切除するフェイスリフトのほうがリフトアップ効果、持続期間が大幅に優れています。
どの程度まで、どの範囲をリフトアップするか、手術によるたるみ改善期間は施術方法によって異なりますが、当院では患者様のお悩みや希望に合わせて最適な施術方法をご提案いたします。
フェイスリフトはこういった方に向いています。
- 頬、顎にタルミが目立つ方
- スレッドリフトでリフトアップ効果が十分でなかった方
- 確実なリフトアップ効果を実感したい方
- たるみ以外に小じわが目立ち、皮膚の弾力性が損なわれている方
症例写真
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Before
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After
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概要
50代女性のフェイスリフト症例になります。手術でしっかりとリフトアップしたいとの希望にてスレッドではなく、フェイスリフトを行いました。
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Before
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After
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概要
30代女性のフェイスリフト+頬、下顎脂肪吸引の症例になります。体重の増減のせいで頬のたるみや、二重顎が気になるようになったため、手術を行いました。
フェイスリフトの種類1:剥離層による分類
フェイスリフトには、どの層で剥離を行ってたるみを引き上げるかによって3つに分類されます。手術による引き上げ効果の大きさと、持続期間に影響してくる大事な要素になります。
皮膚のみのフェイスリフト
短時間で行え、腫れも少ないフェイスリフトです。皮下脂肪層を剥離し、主にたるんだ皮膚のみを切除します。短時間で行えるのが特徴ですが、マリオネットライン、フェイスラインのたるみがさほど改善せず、効果の持続期間も2~3年と短いため、当院では行っていません。
SMAS(表在性筋膜群)リフト
フェイスリフトで標準となっている手術方法です。
SMAS(superficial musculo-aponeurotic system)とは、皮下脂肪層の下にある、顔の広範囲に表在性筋膜群を指します。加齢が進むにつれSMASもたるむため、皮膚とともに切除する必要があります。
SMASは、皮膚よりも張りのある組織で、頬から首にかけての筋肉とつながっているため、SMAS(筋膜)も含めてリフトアップすることで、切開線から離れたマリオネットライン、フェイスラインもしっかり引きあがり、たるみ改善効果が長持ちします。
リガメント法リフト
リガメントとは、皮膚と筋層、骨を結ぶ靭帯をいいます。
リガメント法リフトはそんなリガメントを一度切り離し、動かしやすい状態にしてから引き上げ、リフトアップ効果が最大になる場所に再度縫合するという新しいリフトアップ方法です。
皮膚だけをリフトアップさせるのではなく、SMASに加えて靭帯も一緒に引き上げるため効果が長く持続するのがメリットですが、手術時間がSMAS法よりも長く、腫れも少し強くなります。
1、皮膚、皮下脂肪、骨は、靭帯(リガメント)によってつなぎ止められています。(画像左上)
若い頃は、リガメントには皮膚のたるみを予防や軽減する効果がありますが、フェイスリフトの際には、リフトアップの邪魔をする存在になります。
2、フェイスリフトは、SMASの下の層を剥離していきますが、引き上げの際抵抗となるリガメントは切断し、リガメントによる皮膚の引き込みを予防します。(画像右上)
3、不要なリガメントを切断します。それによって、SMASや皮膚のリフトアップが容易になります。しかし、すべてのリガメントを切断するわけではなく、皮膚のつなぎ止め効果が残っているリガメントは残します。(画像左下)
4、弛んだ皮膚、SMASを切除します。剥離した皮膚側のリガメントに糸をかけ、最適な位置に再度固定します。(画像右下)
抜粋:リガメント法のメカニズム
- 皮膚がたるむと凹みも発生
- 老化で皮膚がたるむことで、リガメントで固定されている皮膚が凹みます。
リガメント法では、耳前部で皮膚を切り取り、頬のたるみを引き上げることで、皮膚の凹みを改善します。
しかし、ただ皮膚や筋膜(SMAS)を引っ張るだけでは、リガメントが抵抗になってたるみを引きのばすことができません。
- 引き上げ効果を高める
- フェイスリフト効果を高めるためには、リガメントを切断する必要があります。
リガメントを切断することで、口角やほうれい線にまで引き上げる力が届くようになります。
- 後戻りの心配もなし
- 皮膚や筋膜(SMAS)は、のびやすい分、後戻りもしやすい組織です。
しかし、リガメントは皮膚や筋膜(SMAS)とは比べ物にならないほどしっかりした硬い組織なので、リガメントを利用して、たるみを引き上げると、後戻りがありません。
- リガメントを利用して、広範囲のたるみを改善
- 強固なリガメントを利用するリガメント法では、皮膚を骨に固定しているリガメントをはずし、そのリガメントをリフトのアンカーとすることで、広範囲の皮膚を引き上げられます。
また、従来のフェイスリフトのように、耳前部で皮膚を強く引き上げる必要がないので、傷の治りがきれいで、耳の変形が起こりません。
フェイスリフトの種類:たるみの引き上げ範囲による分類
お顔のタルミ状態によって手術範囲は変わります。 施術範囲が広いほど、たるみ改善効果も大きくなりますが、ダウンタイムも長くなる傾向にあります。
患者様の改善したい部分、たるみ改善効果が最大になる手術方法をご提案します。
フェイスリフト
フェイスリフトは、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインのたるみをトータルで引き上げるたるみ取りの手術です。頭髪内から耳の付け根前を通り、耳の後ろまでを切開し、頬全体を引き上げる手術方法です。皮膚だけでなく、靭帯とSMASを併せて引き上げたるみを改善します。
しっかりと効果を出すために、頬、顎下の脂肪吸引や、ネックリフトとの同時手術がおすすめです。
※フルリフト(フェイスリフト+ネックリフト)
ミニリフト(こめかみリフト)
頬やこめかみ、口もとなどの「部分的なしわやたるみが気になる!」という人におススメなのがミニフト(頬のたるみ取り)。通常のフェイスリフトよりも傷の範囲が狭く、術後の腫れも少ないのが特徴です。
手術は、傷跡がちょうど髪の毛に隠れる部分(耳の前の軟骨に沿った部分)を3~4cm切開し、後ろに引っ張ってしわとたるみを伸ばすというコンパクトな方法。結合させる部分を丁寧に縫い縮めた後、残った皮膚を切り取って縫合します。
当院では併せてSMASの引き上げも行います。
ネックリフト
ネックリフトは首のたるみ・しわを取るために行う首だけに限定したフェイスリフト手術です。
耳の周囲、特に耳の後ろ側を切り上げてそこから剥離を頚部に広げていき、広頚筋(首の部分に広がる薄い膜のような筋肉)を上方にしっかりと引き上げる方法です。
ブルドックラインや二重顎が気になる方に適した手術法になります。
ミニリフトやフルフェイスリフトと同時に行うことが多く、満足度の高い手術です。
また、ネックリフトと同時に顎下の脂肪を同時に吸引することで小顔効果も得られます。
コムロ美容外科の手術のメリット
当院のフェイスリフトの傷はできるだけ目立たないように、耳に付け根に作成します。
ただし、抜糸が終わるまではメイクできません。茶色のテープを張って目立たなくすることは可能ですし、その上からであればメイクは可能です。
傷の赤みは3か月から6か月で消えていきますが、まれに肥厚性瘢痕や、ケロイド形成する場合があります。
傷の治りが遅い場合は、検診にお越しください。
フェイスリフトの傷のデザインと経過
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フェイスリフトデザイン
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手術直後
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傷口抜糸後
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手術から3ヶ月
手術費用
手術部位 | 手術費用 |
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頬(フェイスリフト) | 990,000円 |
頬+首(フェイスリフト+ネックリフト) | 1,320,000円 |
首(ネックリフト) | 660,000円 |
こめかみ(ミニリフト) | 550,000円 |
フェイスリフト手術の流れ
- 1.カウンセリング・デザイン
- 担当医師が患者様のお悩みやご希望をじっくり伺いながら、たるみの症状に最適な方法や顔全体のバランスを見ながらデザインをシミュレーションします。手術の流れやアフターケア、費用のことなど詳細に説明しますので、わからないことがあれば、何でもご質問ください。
- 2.麻酔
- 局所麻酔+静脈麻酔または、全身麻酔を行いますので、術中の痛みはありません。
- 3.手術
- 顔面の神経を温存しながらSMASとリガメントの挙上固定をし、切開後の傷跡を丁寧に縫合します。髪の毛よりも細い糸で縫うため傷跡は目立ちません。手術中の出血の量によっては、ドレーンを留置する場合があります。
- 4.術後
- フェイスバンテージを装着して終了です。ドレ―ンを留置した場合は、翌日検診があります。
7日目の抜糸、1か月検診、3か月検診ご来院ください。
施術時間 | 4~5時間 |
麻酔 | 局所麻酔+静脈麻酔セット 全身麻酔も可能です。 |
傷跡 | 2~3か月で目立たなくなります |
腫れ | 個人差はあるが、2w~1か月程度で大まかな腫れは引きます。 |
通院 | 翌日ドレーン抜去、7日目抜糸 1か月、3か月検診 |
ドレーン | 出血の量によってはドレーンを留置します。通常、翌日抜去になります。 |
シャワー | 手術度当日から可能です。(傷跡は濡らさないようにしてください) |
入浴 | 抜糸後から可能です。 |
フェイスリフトのよくある質問
Q.フェイスリフトを考えていますが、痛みが心配です。すごく痛いのでしょうか?
A.手術中は麻酔が効いていますので痛みは感じません。静脈麻酔にはうとうとするお薬以外に痛み止めの薬が入っているのでちくっとする程度です。術後は鎮痛剤を処方しますが、我慢できる程度です。
Q.フェイスリフトの手術後にパーマやカラーリングをする場合、どの位たてば大丈夫ですか?
A.抜糸をして、傷が落ち着けば可能ですが、できれば2週間程度待っていただいた方がいいかと思います。医師とご相談ください。
Q.フェイスリフトの手術は通院が必要ですか?
A.手術後、7日目に抜糸を行います。その後は1か月検診、3か月検診と、定期的な検診をさせていただきます。完成までフォローアップさせていただきます。
Q.フェイスリフトは入院が必要ですか?
A.フェイスリフトは入院の必要はありません。手術後数時間、ベッドで休んでいただいた後、帰宅していただきます。ドレーンを入れた場合には、翌日にご来院ください。
一緒に行うことでリフトアップ効果が上がる手術
フェイスリフトと同時に行うことによって、リフトアップ効果が上がる手術は以下が挙げられます。
頬、顎下脂肪吸引
- たるみを連想させるマリオネットライン、ほうれい線をより浅く
- 脂肪吸引を行うことで口元まで剥離したのと同等の効果
- 脂肪吸引することでたるみ改善効果が大きく
フェイスリフトと同時に行うことで、フェイスリフトの効果を大幅にアップできる手術として挙げられるのは、頬、顎下の脂肪吸引です。
1、マリオネットライン近くに脂肪が多いと、リフト後にマリオネットラインのへこみがどうしても残ります。 そこでフェイスラインやマリオネットライン近くの脂肪吸引することで、リフトアップの効果を最大化することが可能です。
2、頬顎下の脂肪吸引では、靭帯や血管を残しつつも、剥離したのと同程度の効果が得られます。引き上げる頬の皮膚の血流を悪くすることなく、たるみ切除量を増やすことが可能です。
3、脂肪吸引は耳の前に吸引孔をつくって吸引します。 カニューラが前後に動くことである程度皮膚を剥離することができ、手術時間の短縮のメリットがあります。
4、頬、顎下から吸引した脂肪を使って、目元のクマや、コメカミなどの痩せている範囲に脂肪注入することが可能です。
適切な部位の脂肪吸引をすることで、たるみ切除を増やすことが可能であり、脂肪が減っている部分に、脂肪注入することでお顔のハリを出すことができます。
フェイスリフトの合併症の可能性とその治療は?
- 血 腫
- 血腫とは、血液がフェイスリフトを行った皮下の空洞にたまる症状を言います。出血が少ない場合には内出血で収まり、自然に吸収されますが、ひどい場合には処置が必要です。
血腫になった場合、皮膚の血流障害やしこり、感染の原因となったり、色素沈着を生じます。
必要に応じて血腫除去の処置をしたり、出血が多くなることが予想される場合には、ドレーンを留置します。
- 感 染
- 手術範囲の腫れや痛み、熱感が次第に強くなってきた際には、感染が疑われます。通常抗生剤の内服終了後からおこることが多いのですが、幸い当院ではフェイスリフトでの大きな感染事例はありません。
- 顔面浮腫
- 多くは局所麻酔や炎症による一時的なものですので、時間が経過するにつれ自然軽快しますが、当日から翌日まで15分毎クーリングを施すと更に良いでしょう。氷水を入れたビニール袋や保冷剤をタオルに包んで顔面にそっと載せて下さい。
- 顔面神経麻痺
- 多くは局所麻酔薬による一時的なものですので時間が経過するにつれ自然軽快しますが、万一数日経過しても軽快しない場合には来院して下さい。神経系の回復を促すお薬を処方します。SMAS下を剥離する際、顔面神経が現れるため、注意深く手術を行っています。
- 傷の肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮(引攣れ)、耳たぶの変形
- 当院ではこれらの合併所が起こらない様なデザイン手術を施しておりますが、瘢痕拘縮は稀に血腫や感染、擦過、過度の炎症等でも生じることがあります。
瘢痕拘縮は、血種後などで生じやすいですが、数か月で改善してくることが多いです。
傷の肥厚性瘢痕は、ステロイド注射を行うことで改善します。
左右差や耳朶の変形は、他院で皮膚を切取られ過ぎた症例では、皮膚移植、皮弁形成術が必要な場合があります。