にきび治療内服薬(イソトレチノイン療法)
飲む治療薬【アクネトレント】
なかなか治らない難治性ニキビに効く、飲む治療薬アクネトレント
アクネトレント(イソトレチノイン)は、FDA(米国食品医薬品局)が認可し、欧米を中心に世界各国で使用されている“飲むニキビ治療薬”です。
日本では副作用の点から、保険診療ではニキビ治療薬としては使われていませんが、自由診療で医師が輸入し処方することは認められています。
コムロ美容外科では、患者さまのお肌を丁寧に診察したうえで症状に合わせて処方いたしますので、ニキビにお悩みの方はぜひご相談ください。
アクネトレントの効果
- 皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を抑制してニキビを予防する。
- 角化(ターンオーバー)を抑制して毛穴がふさがるのを予防する
- 赤みの強いニキビの炎症を抑える効果がある
- 治療が終わった後に、数年間にわたってニキビができにくくなる
アクネトレントの内服方法
- 1.
- 1日一回10㎎の食後の内服からスタートし、状態を見て20~40㎎に増量します。
- 2.
- 内服期間は1クール、20週(5か月)を基本としますが、効果を見て必要ならば、2か月の休薬期間をおいて2クール目を開始します。
- 3.
- 服用開始後、1~2wで皮脂の分泌が一時的に増えるので症状は悪化しますが、多くの場合1か月でピークを越して落ち着いてきます。
- 4.
- 1か月くらいから口唇粘膜のかさつきが出ることがありますが、効果が出ている証拠なのでリップクリームなどで保湿をお願いします。
アクネトレントの副作用と危険性
アクネトレントは、摂取により以下の危険性があります。 アクネトレント内服中、内服終了後6か月は以下の通りの注意点があります。
- アクネトレントは、胎児の催奇性を高める副作用があります。
妊娠前6か月、授乳中は内服をしてはいけません。
性交渉の際には必ず避妊を行ってください。 - アクネトレント内服中は、紫外線に敏感になります。日焼けをできるだけ避けることをおすすめします。
- ニキビ治療にも使われるテトラサイクリン系の抗生剤は使用できません。
- 肝機能障害がある方は、アクネトレントの内服で数値が悪化する可能性があります。
- 鬱病、鬱気質のある方。アクネトレントの内服にて病状が悪化する可能性があります。
アクネトレントの費用
アクネトレント10mg×30カプセル | 11,000円(税込) |
アクネトレントの服用注意点
治療期間 | 1日1回10mgを食後に内服スタートし、効果を見て1日20~40㎎まで増量していきます。 イソトレチノインの治療期間は3~6ヶ月が目安です。短すぎてもニキビ治療効果が得られません。 治療効果が不十分な場合は2ヶ月以上の期間をあけて再び3~6か月間の治療を行います。 定期的に採血検査が必要になります。 |
治療中のケア | 皮膚が乾燥することがあるので、ホームケアでしっかりと保湿を行ってください。 |
注意点 | 皮膚が乾燥することがあります。 アレルギー反応が出る場合があります。 抗菌薬を使用している場合、アクネトレントは使用できないことがあります。 にきびが一時的に増悪することがあります。 効果を実感するまで2クール目の内服が必要になることがあります。 |
副作用 | 皮膚の乾燥・乾燥による皮むけ 出血・アレルギー・肝機能、腎機能の悪化・ 抑うつ(気分が落ち込む)・ 頭痛・吐き気・嘔吐・ 喉が渇く |
禁忌事項 | 妊娠中・授乳中はアクネトレントの服用はできません。アクネトレント内服終了から6か月は妊娠を避ける必要があります。 15歳未満の方・イソトレチノイン製剤やビタミンAに対してアレルギーがある方・テトラサイクリン系の抗生物質を服用中の方も内服はできません。 肝障害、腎障害がある方・高脂血症、高コレステロール血症がある方・ビタミンA過敏症の方・うつ病もしくはうつ気質の方 |
未承認医薬品 | 日本国内では未認可であり、医師の責任にて処方しています。 FDA(アメリカ食品衛生局)は認可すみ。 |