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上まぶたの目頭が腫れぼったい方へ。他院で断られた脂肪取りとは

2026/10/28
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【院長コラム】他院で断られた「目頭側の脂肪取り」。美容外科の常識を覆してあえて手術を行うケースとは?

はじめに:セオリー通りにはいかない目元のお悩み

当院のホームページでも解説している通り、上まぶたの脂肪取り(上眼瞼脱脂)において、通常ターゲットとなるのは「目尻側(外側)」の眼窩脂肪です。「上まぶたの目頭側が腫れぼったいけれど、他院で診察を受けたら『脂肪を取ると将来くぼむからやめたほうがいい』と断られた」というご相談をよくいただきます。

確かに、美容外科の基本原理として「目頭側・中央の脂肪は温存すべき」というセオリーがあります。しかし、人間の骨格や眼窩脂肪のつき方は千差万別であり、画一的な常識がすべての方に当てはまるわけではありません。今回は、あえてタブーとされる「目頭側」の眼窩脂肪切除を行い、長年のお悩みを解消した50代女性の症例をもとに、特異な適応ケースについて解説します。

なぜ「目頭側の脂肪取り」は一般的に避けられるのか?

眼球の周りにある眼窩脂肪は、加齢とともに重力や支える膜(眼窩隔膜)のゆるみによって、徐々に下へと移動していく性質があります。多くの場合、この脂肪は下まぶた側へ落ち込み、「目の下のふくらみ(黒クマ・目袋)」の原因となります。

そのため、上まぶたの目頭側や中央にある脂肪を若いうちに安易に取りすぎてしまうと、将来的に脂肪が下へ落ちた際、上まぶたのボリュームが不足し「くぼみ目(上眼瞼の陥凹)」を引き起こすリスクが高まります。当院の基本方針として目尻側の除去を推奨しているのも、この将来的なリスクを回避するためです。

症例解説:あえて目頭側の脱脂を行った50代女性のケース

上まぶたの「目頭側」の強い腫れぼったさを改善したいとご相談に来院された50代女性の症例です。診察の結果、下垂せずに局所へ留まっている目頭側の眼窩脂肪が原因と判断し、脱脂の適応としました。 本来の二重のライン上に約4mm程度のわずかな傷を作成し、そこから原因となっている多めの眼窩脂肪を的確に引き出して切除しています。目頭側は切開がやや大きくなるため、術後の仕上がりを考慮し、極細の医療用ナイロン糸で丁寧に縫合しました。

術前 開眼
【手術前・開眼時】
目を開けた状態でも目頭側にぽっこりとしたふくらみがあり、目元全体に重く腫れぼったい印象を与えているのが分かります。

術前 閉眼
【手術前・閉眼時(マーキング)】 
目を閉じると、目頭側に局所的な眼窩脂肪の突出があることがよりはっきりと確認できます。切開する二重ライン(約4mm)と、ターゲットとなる脂肪の位置にマーキングを行っています。下まぶたへの脂肪の下垂は見られません。

眼窩脂肪 摘出中
【手術中の様子】 
二重のライン上に作成した約4mmの小さな切開口から、腫れぼったさの直接的な原因となっていた目頭側の眼窩脂肪を的確に引き出している様子です。周辺組織に負担をかけないよう丁寧にアプローチします。

術後
【手術直後・実際に切除した眼窩脂肪】
術直後の様子です。まぶたの上に載せているのが実際に切除した脂肪で、非常に多めのボリュームを取り除きました。下垂せずに局所に留まっていた脂肪を切除したことで、術直後から目頭側のふくらみがスッキリと平らになっています。約4mmの傷口は細いナイロン糸で縫合しており、約5日後に抜糸を行います。

手術の実際と、目頭側特有のアプローチ

「本来避けるべき部位の手術となると、大掛かりになるのでは?」と不安に思われるかもしれませんが、執刀の難易度自体は一般的な目尻側の脱脂とほとんど変わりません。目頭側の眼窩脂肪は血管が豊富な部位であるため、止血等に丁寧な操作を行いながら的確に脂肪を引き出します。

通常、目頭側は目尻側に比べて二重幅が狭く、ターゲットとなる脂肪の位置から少し離れています。そのため、無理なく安全に脂肪を取り出すために、目尻側の脱脂よりもやや大きめに切開を行いますが、傷跡は二重ラインに隠れ、最終的にほとんど目立たなくなります。

あなたは適応かも?目頭側の脂肪取りセルフチェック

以下の項目に当てはまる方は、目頭側の眼窩脂肪切除が適応となる可能性があります。

  • 上まぶたの「目頭側(内側)」が局所的にぽっこりとふくらんでいる
  • 目の下(下まぶた)には、ふくらみやたるみ(目袋)が全くない
  • 腫れぼったさの影響で、目頭側の二重ラインが被さって隠れている
  • 他院のカウンセリングで「上まぶたの脂肪を取ると将来くぼむ」と手術を断られた

手術の流れ

1. カウンセリング

上眼瞼の腫れぼったさの原因には様々あり、眼窩脂肪を切除できない、あるいは他の手術の方が良い結果が出る場合があります。患者様のご要望をお聞きして最適な手術を提案します。

2. 麻酔

局所麻酔で手術を行います。極細針を使用し痛みを抑えますが、ご希望により吸入麻酔や笑気麻酔などを併用することが可能です。

3. 手術

目頭側の脂肪を切除するのに最適な場所に数ミリの傷を作成します。小さな傷から眼窩脂肪を引き出して余分な脂肪のみ切除します。目頭側のアプローチで傷が大きくなる場合や止血が必要な場合は縫合し、5日前後で抜糸を行います。

4. アフターケア

手術当日は、腫れや内出血が強くなる原因となるアルコールやサウナは避けてください。シャワーは当日から可能です。抗生剤の内服、傷の消毒は3日程度続けていただきます。

施術のリスク・副作用について

腫れ

手術による組織の炎症反応により、多くの場合に腫れが生じます。通常1~2週間程度で徐々に落ち着いていきます。

内出血

施術中に毛細血管が傷つくことで、皮膚の下に内出血が起こることがあります。1~2週間ほどで自然に吸収され、メイクで隠せる場合がほとんどです。

皮下血腫(ひかけっしゅ)

ごく稀に、皮膚の下で出血が続き血液の塊ができることがあります。大きい場合は取り除く処置を行う場合があります。

ツッパリ感

腫れや傷が治る過程で引きつれるような違和感を感じることがありますが、時間の経過とともに軽快します。

左右差

元々の骨格や脂肪のつき方により、わずかな左右差が生じることがあります。経験豊富な医師ができる限り左右対称になるよう丁寧に施術を行います。

上眼瞼の陥凹

脂肪を取りすぎるとまぶたがくぼむリスクがあります。当院では事前の適応診断を厳格に行い、将来的な変化も考慮して適切な量のみを切除します。

よくある質問(Q&A)

Q. まぶたの脂肪取りをして、体重が増えたらリバウンドしますか?
A. 眼球周囲の「眼窩脂肪」は特殊な性質があり、一般的な皮下脂肪とは異なり、体重の増減で量が大きく変わることはありません。一度除去した脂肪がリバウンドすることはほとんどなく、半永久的な効果が期待できます。

Q. 本当に将来目がくぼまないのでしょうか?
A. 手術前の適応診断がすべてです。下まぶたへの脂肪の下垂が見られないなど、解剖学的な条件を満たした方にのみご案内するため、将来のくぼみリスクは極めて低く抑えられます。適応がないと判断した場合は、別の最適なアプローチをご提案します。

Q. 腫れやダウンタイムはどのくらいですか?
A. 一般的な目尻側の脂肪取りと同程度で、泣いた後のような腫れが3日〜1週間程度続きます。目頭側は切開がやや大きくなるため縫合が必要になるケースが多いですが、抜糸(約5日後)を終えればアイメイクで十分にカバー可能です。

【院長からの補足】なぜ50代女性に「目頭側のふくらみ」が多いのか?

今回の症例のように「目頭側の脂肪」が突出する現象は、特に50代以降の女性に多く見られます。医学的な研究(※)でも、加齢に伴い上まぶたの「中央の脂肪」は萎縮する傾向がある一方で、「目頭側(内側)の脂肪」は前方に押し出されやすくなることが分かっています。

特に女性は、脂肪を包み込んで支える膜(眼窩隔膜)が加齢により薄く緩みやすいため、支持力が弱まると目頭側の脂肪がポコッと前に飛び出しやすくなります。「若い頃にはなかった目頭の重み」は気のせいではなく、加齢特有の自然な解剖学的変化なのです。(※参考:Oh SR, et al. "Analysis of Eyelid Fat Pad Changes With Aging", Ophthalmic Plastic and Reconstructive Surgery)

費用と詳細について

本コラムでご紹介した「目頭側」の眼窩脂肪切除にかかる施術費用は、一般的な「目尻側」の上まぶたの脂肪取りと同一料金でお受けいただけます。

詳細な費用(モニター価格など)やその他の関連情報は、以下のページよりご確認ください。

▶[上まぶたの脂肪取り(上眼瞼脱脂)の詳細ページへ]

専門医による的確な診断が解決の第一歩です

一般的なマニュアルだけで「適応外」と諦める前に、経験豊富な医師による見極めがあれば、安全に悩みを解消できる場合があります。他院で断られた方も、ぜひ一度、大阪・心斎橋のコムロ美容外科へご相談ください。お一人おひとりの脂肪のつき方や骨格に合わせて、最適な治療をご提案いたします。

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この記事の監修者
医療法人秀晄会コムロ美容外科 院長 池内 秀行
名前
池内 秀行
肩書
医療法人秀晄会 コムロ美容外科(大阪・心斎橋)院長
保有資格
  • 日本麻酔科学会会員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • 美容外科(JSAS)専門医
  • アラガンボトックスビスタ認定医
  • アラガンジュビダーム認定医
経歴
  • 1996年 神戸大学医学部卒業・同大麻酔科入局
  • 2000年 大手美容外科 入職
  • 2001年 コムロ美容外科入職
  • 2006年 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任

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