皆さん、こんにちは。
7月、8月が忙しくブログの更新が途絶えてしまいました。
最近になり仕事が落ち着き始めたので、
頑張って更新したいと思います。
今回は、レーザーを使った入れ墨除去のお話です。
入れ墨除去の際、
レーザー照射部位にはやけどのような痛みがあります。
照射する範囲が狭い場合には、局所麻酔クリーム、クーリング、
広い場合には局所麻酔注射を行います。
ただし、上腕全体や背中一面など非常に広い場合には
痛みを取り切れない場合があります。
そこで8月に行ったクリニック内の改装の際、
手術室に入れ墨除去レーザー用の専用電源を設置してもらい、
全身麻酔下でレーザー照射を行えるようにしました。
今日は、そのデビューの日です。
今日の患者様は、今までに3回入れ墨レーザー照射をしていますが、局所麻酔注射をしているにも関わらず毎回、
痛みで冷や汗をかきながら、
レーザー照射を3時間かけて行っていました。
今回は全身麻酔のみで、局所麻酔注射はせず
レーザー照射を行いました。
結論から言うと、全身麻酔中には
痛みに伴う大きな血圧変動はほとんどなく、
半分程度の時間で照射が終わり麻酔からの覚醒間際に
鎮痛剤を投与しただけで、
一時間程度の休憩で帰宅することができました。
レーザーの照射範囲によって痛みの程度は変化し、
範囲が狭ければ局所麻酔入り軟膏やクーリングで
鎮痛が期待できますが、
手のひら程度の入れ墨になると少なくとも局所麻酔なしでは、
鎮痛が困難になります。
今回の患者様は、照射部位が肩から肘までに及び
当然局所麻酔注射を行っていましたが、
長い治療時間やその際痛みは、医師、患者ともに苦痛でした。
それがレーザー照射の際に全身麻酔を行うことで、
一気に解決しました。
入れ墨の範囲が少ない場合でも全身麻酔を使うことができますので、今までレーザー治療の際の痛みが問題で入れ墨除去を
あきらめてしまったような方も一度ご相談ください。