手のひらの多汗症ボトックス治療
手のひらの汗(手掌多汗症)ボトックス注射で解決!|書類が濡れる、握手できないお悩みに

「緊張すると手汗が止まらない…」「汗で書類やスマホが濡れてしまう…」そんな手のひらの汗(手掌多汗症)でお悩みではありませんか?コムロ美容外科の手のひらボトックス注射は、メスを使わずに気になる手の汗の量を大幅に減らし、快適な毎日を取り戻す手軽な多汗症治療です。
手のひら(手掌)の多汗症とは?
手のひら多汗症(手掌多汗症)とは?
手のひら多汗症(手掌多汗症)とは、気温の高さや運動といった体温調節のためではなく、日常生活に支障が出るほど手のひらに過剰な汗をかいてしまう病気です。
「テスト中に答案用紙が濡れて破れてしまった」「大事な書類に汗が垂れてしまう」「人と握手するのが怖い」「スマートフォンの画面がうまく操作できない」など、学業、仕事、対人関係といった様々な場面で深刻な悩みやストレスの原因となります。
この症状は決して珍しいものではありません。2020年に行われた日本の調査によると、日本人の約2.9%が手のひら多汗症であると報告されています。これは約35人に1人という計算になり、多くの方が同じ悩みを抱えていることを示しています。
また、発症年齢にも特徴があり、発症のピークは15歳から29歳と、思春期から若い世代に多く見られます。
なぜ汗が止まらないのか?
手のひら多汗症の主な原因は、汗の分泌をコントロールしている自律神経の一種、「交感神経」が過剰に活動してしまうことにあると考えられています。
何らかの理由で交感神経が過敏になると、汗を出す指令を送る神経伝達物質(アセチルコリン)が過剰に放出されます。その結果、手のひらにある汗腺が過度に刺激され、必要以上の汗が出てしまうのです。
特に精神的な緊張や不安を感じた時に症状が悪化しやすいですが、リラックスしている時にも汗をかくのがこの病気の特徴であり、ご自身の意思で汗をコントロールすることは極めて困難です。
手のひら多汗症は、単なる「汗っかき」という体質の問題ではなく、適切な治療によって症状を大幅に改善できる病気です。もし長年、手のひらの汗でお悩みであれば、一人で抱え込まずに医療機関へ相談することをおすすめします。
手のひらボトックス注射とは?
手のひらボトックス注射は、ボツリヌストキシンという成分を含む薬剤を手のひらに直接注射することで、汗の分泌を指令する神経の働きを一時的にブロックし、汗の量を減らす治療法です。
手術と異なり、ダウンタイムがほとんどなく、短時間で治療が完了します。効果は個人差がありますが、約6ヶ月~10ヶ月間持続し、汗の少ない快適な状態をキープできます。
ボトックスが多汗症に効くメカニズム
1.私たちの体は、交感神経から放出される「アセチルコリン」という神経伝達物質が汗腺を刺激することで汗をかきます。
2.多汗症の方は、このアセチルコリンが過剰に分泌される状態にあります。
3.手のひらにボトックスを注射すると、このアセチルコリンの放出がブロックされます。
4.その結果、汗腺への「汗を出せ」という指令が伝わらなくなり、過剰な発汗が抑えられます。
コムロ美容外科のこだわり|手のひらボトックス治療
効果を最大限に引き出し、患者様のご負担を最小限にするため、当院では以下の点にこだわっています。

1. 痛みに徹底配慮した「吸入麻酔」を無料でご提供
手のひらは非常に敏感で痛みに感じやすい部位です。そのため、当院では手のひらのボトックス治療を行う際に吸入麻酔(無料)を使用します。患者様が眠っている間に施術を行うため、痛みや意識を感じることはありません。麻酔を含めて約30分で、リラックスした状態で治療を終えることができます。
2. 個人に合わせた最適な注射範囲と丁寧な注入
汗をかく範囲は一人ひとり異なります。事前に発汗範囲を丁寧に見極め、最適な場所にマーキングします。手のひらの皮膚は硬いため、極細の針(30G)を使用し、約1cm間隔で丁寧に薬剤を注入することで、効果のムラを防ぎ、確実な効果を目指します。
3. 業界標準以上の「高配合」ボトックス量
当院では、十分な効果と持続期間を実現するため、左右合計100単位を標準の注入量としています。他院で効果を実感できなかった方も、ぜひご相談ください。
4. 安心の「効果保証」制度
万が一、施術から1週間経っても効果が不十分な場合、医師の診察により必要と判断されれば、無料で追加注入を行います。(※初回注入から2週間以上あけて実施)
手のひらの多汗症ボトックス治療に使用するボツリヌストキシンの紹介
アラガン社製 ボトックスビスタ
アラガンボトックスは、世界で最も使われている多汗症やしわ治療のお薬です。天然のタンパク質からできており、汗を出す神経の働きを一時的に抑えたり、筋肉の動きを和らげたりする効果があります。厳しい品質管理のもと製造されており、高い安全性と効果が認められている点が特徴です。日本国内では厚生労働省の認可も受けており、安心して治療を受けられます。

韓国デウン製薬 ナボタ(NABOTA)ボトックスのジェネリックです。
NABOTA(ナボタ)は、韓国のデウン製薬が製造するボツリヌス毒素製剤です。米国FDA(アメリカ食品医薬品局)と韓国KFDAの承認を得ており、高い安全性と品質が特徴です。表情ジワやエラの張り、多汗症などの治療に使われ、アラガン社製ボトックスと同等の効果が期待できます。高純度で製造されており、世界中で広く使用されています。アラガンボトックス🄬と同等の成分、効果を持ちながら、比較的安価なのが特徴です。

手のひらボトックスの治療の流れ
- 1.カウンセリング
- 医師がお悩みを伺い、最適な治療法をご提案します。
- 2.麻酔
- 吸入麻酔を行います。眠っている間に施術が進むため痛みはありません。
- 3.マーキング
- 発汗部位にマーキングし、極細針で丁寧にボトックスを注入します。
- 4.終了
- 麻酔から覚醒したら終了です。すぐに日常生活に戻れます。
手のひらボトックス施術の概要
項目 | 内容 |
---|---|
麻酔 | 塗る麻酔クリーム(希望に応じて) ※手のひらボトックスは吸入麻酔で行います |
施術時間 | 約10分程度(麻酔時間は除く) |
痛み | 個人差があるが、麻酔使用でほとんどなし。チクッとする程度 |
ダウンタイム | ほとんどなし。内出血が出ても数日で改善 |
効果発現 | 施術後3~4日目から徐々に、1~2週間で安定 |
効果持続期間 | 約6ヶ月~10ヶ月(個人差あり) |
シャワー・入浴 | 当日から可能(長風呂・サウナは当日避けることを推奨) |
運動・飲酒 | 施術当日は控えることを推奨 |
主な副作用 | ごく稀に内出血、代償性発汗(他の部位の汗が増えること) |
治療頻度 | 効果の持続期間に応じて定期的な再施術が必要 |
手のひらボトックスの施術費用(税込み)
アラガンボトックス | ナボタ | |
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手のひらボトックス初回 | 71,500円 | 55,000円 |
手のひらボトックス2回目以降 | 55,000円 | 49,500円 |
局所麻酔クリーム | 1,100円 |
*ボトックスの標準使用量は左右合計で100単位です。
*手のひらボトックスの吸入麻酔は、無料で行います。
手のひら多汗症の外科的治療とは?
てのひらの外科的治療は「胸部交感神経遮断術(ETS: Endoscopic Thoracic Sympathectomy)」というものがあります。胸部交感神経遮断術(ETS)は、手のひらの発汗をコントロールしている「交感神経」を物理的に遮断する外科手術です。
手術方法 は全身麻酔下で、ワキの下など胸の側面を小さく(1〜2cm程度)切開し、そこから胸腔鏡(きょうくうきょう)という細い内視鏡を挿入します。モニターで胸の中を確認しながら、手のひらの汗の原因となっている交感神経の節(神経の集まり)を特定し、特殊な電気メスで切除・焼灼するか、チタン製のクリップで挟んで神経の伝達を止めます。
特徴としては、半永久的な手のひらの汗の減少と、即効性があるのがメリットですが、問題は代償性発汗です。代償性発汗とは、手のひらの汗が止まる代わりに、今まであまり汗をかかなかった他の部位(背中、胸、お腹、太もも、お尻など)から大量に汗が出るようになる現象です。確率としては、50~90%の確率といわれ、手のひらからの発汗が止まった代わりに、背中から滝のような汗が出るようになったという症例も報告されています。
メリットと、デメリットを考慮して決めていただくことが重要です。
手のひらボトックスのよくある質問
Q.手のひらボトックスは痛いですか?
A.手のひらは感覚が鋭く、痛み止めクリームでは十分な鎮痛ができません。そのため当院では吸入麻酔を使用し、意識と痛みを和らげた状態で注射を行っています。
Q.手のひらボトックス注射後に気をつけることはありますか?
A.薬剤を安定させるため、注射部位を強くこすったり揉んだりしないでください。また、施術当日は重い物を持つことや、指先を使う細かい作業は控えることを推奨します。効果は数日から1週間ほどで現れます。
Q.妊娠中でも受けられますか?
A.安全性を最優先するため、妊娠中や授乳中の方への施術はお断りしております。
Q.ボトックス注射は安全ですか?
A.適切に用いれば、非常に安全性の高い治療です。当院では高品質な製剤を使用し、経験豊富な医師が適切な適応と用量を守って施術を行いますのでご安心ください。