みなさん、こんにちは。
今回は、鼻尖縮小術の再手術についてご紹介します。
今回のケースは、1回目の手術の際PDSプレートを使って、
鼻翼軟骨を使って鼻尖に柱を立て高くすることで、
鼻尖を細くする手術を行っていますが、
感染の結果、PDSプレートや縫合糸が外れ、
鼻尖が腫れてしまったという症例です。
患者様には、感染後3か月待っていただき再手術となりました。
術前の写真では、感染の結果左側の鼻尖が膨らんでおり、
1回目は、鼻柱を切らないクローズ法で行いましたが、
鼻尖の癒着のために剥離が困難なことが予想されたため、
患者様の了解を得てオープン法で行うことにしました。
いざ開けてみると、内転させていた鼻尖を支える柱としていた
左右の鼻翼軟骨は、感染のせいか外反し、
元あった位置まで戻っており、
瘢痕組織が新たにできていて凹凸の原因になっていました。
必要のない瘢痕組織を切除し、
再度鼻翼軟骨を内転させ、
PDSプレートを挟み込んで鼻尖に再度柱を立てました。
手術中の写真の紫色に見えるものがPDSプレートです。
再度の感染を防ぐために、抗生剤の点滴を手術前に行い、
抗生剤の内服と傷への抗生剤軟膏の塗布を2週間
続けていただきました。
術後は腫れ予防のため、ギブスも使用していただいています。
幸いにも感染の再発はなく、1か月検診時では、
ピンチノーズにもなっておらず綺麗な仕上がりになっていて、
患者様も特に気になることはないとのことでした。
再手術の際は、出血が少なく腫れが引きやすいのが特徴です。
また、オープン法であっても極度のアップノーズでなければ、
真正面からは傷は隠れて見えません。
今症例は、当院での再手術症例ですが、
他院の鼻尖縮小後の再手術も同様に可能です。
鼻尖縮小の再手術をお考えの方は、当院までご相談くださいませ。