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幼児の全身麻酔による重瞼術~埋没法~

 
 
皆さん、こんにちは。
4月に入りましたが、先月の手術について書きたいと思います。

 

3月末に、4歳の女の子の埋没法での二重手術を行いました。
2月のブログ記事をみてきていただいたとのこと。

以前のお子さんは逆マツゲ治療目的で埋没法をおこないましたが、
今回は、兄弟全員二重で自分が一重なのがいやで
手術を受けたいと本人の希望だったとのこと。

やはり女の子は、精神年齢が高いですね。
局所麻酔の手術は不可能と判断し、
今回も全身麻酔での埋没法となりました。

成人の埋没法との違いは、
小児の場合瞼のタルミが少ないため、
幅の広い二重、例えばパッチリ平行型はまず不可能です。
くせの付きやすい幅を診察しながら選んで
今回は4.5mmの幅でデザインしました。

手術は、お母さんに付き添っていただき、
マスクからの吸入麻酔で全身麻酔をかけます。

2分程度で麻酔にかかってしまい、
ラリンジアルマスクという特殊な器具を使い自発呼吸
を残したままで手術を始めました。




埋没法は20分程度で終わり、
吸入麻酔薬の投与を終了し、酸素を吸入させます。

手術終了後5分程度で目が覚めてリカバリー室へ
移動していただきます。

麻酔から覚めた直後は不機嫌だった女の子も、
30分もすれば元気にお菓子を食べていました。

ラリンジアルマスクを使った全身麻酔のメリットは、
筋弛緩薬を使わないため術後に
呼吸抑制や気分不良が生じにくいこと、
点滴を必ずしも確保する必要がないことです。




今回も、血圧などのバイタルサインに急激な変動があれば、
点滴や投薬ができるよう準備しましたが、
必要ありませんでした。

埋没法の場合、小児期の上眼瞼の成長に影響を
与える心配はありませんので安全な手術方法といえます。













 

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