患者様の希望としては、今入っているBagの動きが悪いので
改善したいというものです。
他院さんで手術をされたため、
サイズや形状、中身の種類(生理食塩水、シリコンジェルなど)
が不明でしたが、術前の超音波エコーにて
大胸筋下に入っていることを確認しました。
治療方針は、
1.傷を目立たないようにするため、ワキから手術をおこなう
2.Bagのうごきをよくするため、
現在の大胸筋下から乳腺下への入れ替えをおこなう。
3.入れ替えにあたり、少し大きくしたいという希望があったため、
推定180ccから235ccへという3点を重視して行いました。
手術は硬膜外麻酔下にて行い、
途中まで痛みを訴えられることなく順調でしたが、
大胸筋下に入っているバックがどうしても抜けません。
10分くらい試行錯誤の挙句、何とか抜去できましたが、
その際Bagがやぶれてしまいました。
通常大胸筋下にはスムースタイプと呼ばれる
表面がつるつるしているバックを使うことが多いのですが、
今回のケースではラフタイプと呼ばれる表面がざらついている
バッグが入っていて周囲の組織と固くくっついていたのが原因でした。
大胸筋下のスペースを生理食塩水にて洗浄し、
乳腺下にMotiva 235cc(ラウンドタイプ ラフタイプ)
を挿入しドレーンを留置して手術が終了しました。
手術時間は1.5時間程度でした。
motibaは最新のタイプで薄く柔らかいこともあって
格段に柔らかくなりました。完成が楽しみですね、A様。