今日は、昨日に引き続き
『耳に関するトラブルのお話②』です。
耳介裏側にできた大きな腫瘤ですが、
ケロイドではありません。
これは、他院にて耳介軟骨採取術を行った後、
抜糸までの間に皮下血腫を生じ、
そのあとの処置が不十分だったため、
吸収されず瘢痕組織という
繊維質の組織ができてしまったケースです。
このような症状を耳介血腫といって、
皮下出血するような怪我をすることの多い、
柔道やボクサー選手などの
格闘家に多くみられます。
こういったケースでも、
昨日のブログにもありました
トリアムシノロン注射の
効果は期待できますが、
注射だけでは治療期間が長くなったり、
完治させるのは難しいため
耳介形成を行いました。
局所麻酔下で行い、
瘢痕組織と余剰皮膚をメスで切除し
再出血を予防するため、
ボルスターによる圧迫を行ってもらいました。
術後1か月には、傷跡もほとんど残らず
綺麗に治癒しています。
当院では、手術をするだけではなく、
術後の傷の経過が思わしくない場合には、
治療や修正手術を行う体制を整えています。
耳に限らず、
美容施術後の経過が思わしくない場合には、
治療できることが多いので、
お悩みの方は、一人で
お悩みにならずに、ぜひご相談ください。
ご参考までに、
耳介血腫についてのページです。
ご覧くださいね↓