皆さん、こんにちは。
朝から、雨が降ったり止んだりと・・・
スキっとしませんが、如何お過ごしですか?
昨日、70歳の女性のAさんが
二重の手術を受けに来られました。
今まで二重の手術をしたことはなく、
彼女の口癖は
「死ぬときは綺麗な顔で、棺桶に入りたい」なんです。
瞼の状態は左右ともにたるみが多く、
両側一重で、特に眼瞼下垂のある左目は、
開眼の幅が小さく、
眉毛も思いっきり上がっています。
このくらいのたるみになると、
本来であれば、皮膚切除を伴う上眼瞼切開や、
上眼瞼リフトが最適なのですが、
本人曰く、
「初めての二重手術だと、切るのはやっぱり勇気が・・・」
とのことで、埋没法で行うことになりました。
ご年配の患者様に埋没法をおこなう場合、
以下の点に気を付けています。
1.あまり二重の幅を広げ過ぎない。
まつ毛から10mm位までが理想です
二つ理由がありまして、
①あまり広い幅だと、腫れぼったい二重になり不自然
②二重が取れやすくなる
③周囲に手術したことがばれやすくなる
2.眉毛挙上の癖があるか確認し、
ある場合は目尻の二重幅を広げる
二重瞼の手術を行うと、眉毛が下がり、
腫れが引いたあとの目尻の二重幅が狭くなります。
3.上眼瞼の皮膚の厚さを考慮する
埋没法は、あまり目尻には糸をかけられません。
上眼瞼の皮膚が柔らかい方は、埋没法だと、
目尻まで綺麗にラインが出ず、
途中で二重のラインが折れ曲がって
三角目になることがあります。
Aさんの場合は、もともと一重だったので、
二重を控えめ幅にし、
左の眼瞼下垂が中程度あり、
眉毛挙上の癖が強かったので、
目尻の二重幅はやや広く取りました。
わざと左右で二重幅を変えてデザインしています。
二重を取れにくくするため4
点固定にし、
埋没法の針穴を、やや目尻側に寄せて
デザインしました。
20分程度で手術が終わり、
Aさんが鏡で自分の眼を見て一言「別人のべっぴんさんになったわ~」でした。
Aさんには、腫れが引いて、
眉毛挙上の癖が解消すると
もっと自然になりますよと説明しました。
最近大病を手術で克服されたAさんですが、
きれいになると生きていくための元気が出てくると
おっしゃっていました。
当クリニックで全力をあげで
応援させていただきまので今後ともよろしくお願いします。