BEFORE
AFTER
症例の概要
10年前に他院にて2回のアクアフィリング注入を受けられた患者様です。
ここ1年で左側のアクアフィリングが下方へ流れ落ちてしまったため、他院にて洗浄処置を受けられましたが、完全には除去しきれていない状態でした。また、右側にはアクアフィリングがそのまま残存していました。
「異物をしっかり取り除きたい」という切実なお悩みと同時に、「除去後にバストがしぼむのは避けたい、綺麗な形へサイズアップしたい」というご希望があり、当院にて「アクアフィリングの根治的除去」と「シリコンバッグ(モティバ250cc)挿入」の同時施術を行いました。
症例写真の解説
【術前】
右胸には過去のアクアフィリングが残り、左胸は注入物が下方へ流れた影響(および他院での不完全な洗浄処置の影響)で、アンダーバスト(乳房下縁)の位置が右に比べて不自然に下がってしまっている状態が観察されます。
【術中エコー検査】
当院が他院修正において最も重視している「術中超音波エコー」を行っている様子です。アクアフィリングは組織内で孤立したカプセル(被膜)を数カ所形成して散在していました。エコーを用いてこれらの被膜を一つひとつ正確に見つけ出し、確実に破って洗浄・掻き出しを行うことで、異物の取り残しを防ぎます。
【術後1週間】
抜糸時の状態です。大きな内出血は抑えられていますが、まだ手術特有のむくみや軽度の腫れ、皮膚のツッパリ感が残る時期です。この時点で、下垂していた左胸のアンダーラインが引き上げられ、左右差が整い始めているのが分かります。
【術後1ヶ月】
術後1ヶ月検診時の状態です。炎症、腫れ、内出血はすでに認められず、非常にスムーズな回復を見せています。下垂していた左胸のアンダー位置もピタリと揃い、モティバ特有の自然な丸みと、ハリのある美しいデコルテが形成されています。
担当医の解説・手術のポイント
今回の修正手術において、美しいバストを再建するために特にこだわった技術的なポイントは以下の2点です。
1. エコー下での徹底的な洗浄・掻き出し
アクアフィリングは組織に浸潤しやすく、盲目的な掻き出しでは必ず取り残しが生じます。当院では乳房下縁を切開し、術中超音波エコーを駆使して残存するアクアフィリングを完全にマッピングしました。孤立したカプセルを確実に破り、徹底的な洗浄と物理的な掻き出しを行うことで、将来的な感染やしこりのリスクを根絶する「根治手術」を行っています。
2. 筋膜ー真皮固定によるアンダーバストの再構築
左胸はアクアフィリングの重みと下垂により、本来のアンダーバストの位置が下に伸びてしまっていました。このままバッグを入れると左右の高さがズレてしまうため、モティバ250ccを挿入する際、下がった乳房下縁を適正な位置に引き上げ、数箇所にわたって「筋膜と真皮を縫合固定(筋膜ー真皮固定)」する高度な手技を用いています。これにより、左右対称で美しいアンダーラインを再構築しました。
他院で断られやすい困難な修正手術ですが、正しい診断とエコーを用いた繊細な外科的手技により、異物除去と美しいバストの再建を同時に叶えることが可能です。
本ページ記載の施術費用について
※アクアフィリング除去、およびシリコンバッグ(モティバ)挿入の手術費用が含まれます。
※超音波エコー検査、麻酔費用、血液検査費用などは別途規定の料金がかかる場合があります。