わきが・多汗症・ボトックス
手のひら、ワキボトックス注射で多汗症を解決!|気になる汗のお悩みに
「汗っかきで人目が気になる…」「汗染みが恥ずかしい…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?コムロ美容外科の手のひら、ワキボトックス注射は、メスを使わずに気になる汗の量を大幅に減らし、快適な毎日を取り戻す手軽な多汗症治療です。緊張したときに手汗が大量にでる、そんなお悩みもボトックスで治療できます。
手のひら(手掌)や脇(腋窩)の多汗症とは?
手のひら(手掌)や脇(腋窩)の多汗症は、体温調節の必要がないのに日常生活に支障をきたすほど大量の汗をかく状態です。手のひらでは汗で書類が濡れたり握手ができない、脇では衣服に大きな汗ジミができたり黄ばみや臭いの原因になる、といった悩みに繋がります。

主な原因は、汗の分泌を促す「交感神経」が過剰に活動し、汗腺を過度に刺激してしまうことと考えられています。精神的な緊張で悪化しやすいものの、リラックスしている時にも発汗するのが特徴で、遺伝的な要因が関わっている場合もあります。
手のひら、ワキボトックス注射とは?
手のひらボトックス、ワキボトックス注射は、ボツリヌストキシンAという成分を含む薬剤を手のひらや、ワキに注射することで、汗腺(エクリン腺)の働きを一時的に抑え、汗の分泌量を減らす治療です。
手術と異なり、ダウンタイムがほとんどなく、約10分程度の短時間で治療が完了します。効果は個人差がありますが、約6ヶ月~10ヶ月間持続し、汗の少ない状態をキープできます。
わきボトックス注射はこういった方におすすめです。
- 手のひらの汗、ワキの汗を根本的に減らしたい
- 手術には抵抗があるが、手軽に多汗症を治療したい
- 汗の量は多いが、ニオイはあまり気にならない
- 汗による衣類のシミや不快感をなくしたい
- 日常生活で汗を気にせず過ごしたい
ボトックス(ボツリヌストキシンA型製剤)が多汗症に効果を発揮するメカニズム
汗の分泌メカニズムとは?
私たちの体は、体温調節のために汗をかきます。汗は主に「エクリン汗腺」という汗腺から分泌されます。このエクリン汗腺は、自律神経の一つである交感神経によってコントロールされています。
交感神経の末端からは、「アセチルコリン」という神経伝達物質が放出されます。このアセチルコリンがエクリン汗腺の受容体に結合することで、「汗を出せ」という指令が伝わり、汗が分泌されるのです。多汗症の人は、このアセチルコリンが過剰に放出されることで、必要以上に汗をかいてしまう状態と考えられています。
ボトックスの作用機序:
ボトックスは、この汗の分泌メカニズムに直接作用します。
1.神経終末への結合と取り込み
注射されたボツリヌストキシンは、汗腺に指令を送る交感神経の末端に結合し、神経細胞内に取り込まれます。
2.アセチルコリン放出の阻害
神経細胞内で、ボツリヌストキシンは「SNAP-25」というタンパク質を分解します。このSNAP-25は、アセチルコリンが神経終末から放出される際に不可欠なタンパク質です。
3.発汗信号の遮断
SNAP-25が分解されることで、アセチルコリンの放出が阻害されます。これにより、交感神経からエクリン汗腺への「汗を出せ」という指令が伝わらなくなり、結果として汗の分泌が抑制されるのです。
手のひら、ワキボトックスに使用するボツリヌストキシンの紹介
アラガン社製 ボトックスビスタ
アラガンボトックスは、世界で最も使われている多汗症やしわ治療のお薬です。天然のタンパク質からできており、汗を出す神経の働きを一時的に抑えたり、筋肉の動きを和らげたりする効果があります。厳しい品質管理のもと製造されており、高い安全性と効果が認められている点が特徴です。日本国内では厚生労働省の認可も受けており、安心して治療を受けられます。

韓国デウン製薬 ナボタ(NABOTA)ボトックスのジェネリックです。
NABOTA(ナボタ)は、韓国のデウン製薬が製造するボツリヌス毒素製剤です。米国FDA(アメリカ食品医薬品局)と韓国KFDAの承認を得ており、高い安全性と品質が特徴です。表情ジワやエラの張り、多汗症などの治療に使われ、アラガン社製ボトックスと同等の効果が期待できます。高純度で製造されており、世界中で広く使用されています。アラガンボトックス🄬と同等の成分、効果を持ちながら、比較的安価なのが特徴です。

コムロ美容外科が選ばれる理由|5つのこだわり
「ボトックスの効果はどのクリニックでも同じでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、注射の範囲、ボツリヌストキシンの量、種類など、さまざまな要素で効果は変わってきます。コムロ美容外科では、患者様にご満足いただくために以下の点にこだわり、より高い効果と安全性を追求しています。

1. 個人に合わせた最適な注射範囲
汗をかく部位は人によって異なります。当院では、事前に発汗テストを行い、汗の多い有毛部とその周囲を中心に、患者様一人ひとりの発汗部位を見極めます。さらに、汗の範囲よりもやや広めに注入することで、効果のムラを防ぎ、より広範囲に効果を発揮させます。
2. 独自の「カテラン針」による痛みの少ない、ワキボトックスの注入方法
一般的なボトックス注入では、細い針を使って数十か所に碁盤の目状に注射するため、内出血や薬剤が行き届かない範囲が生じやすくなります。
コムロ美容外科では、非常に長い「カテラン針(約6.5cm)」を使用し、扇状にボトックスを散布します。これにより、針を刺す回数を2~3か所程度に抑えることができ、痛みを大幅に軽減します。また、広範囲に均一に薬剤を届けることができるため、効果のムラを防ぎ、より確実に汗の量を減らすことが可能です。ご希望の方には局所麻酔クリームを併用することで、さらに痛みを和らげます。
3. 業界標準以上の「高配合」ボトックス量
ボトックス注射の効果を左右する重要な要素の一つが注入量です。当院では、多汗症治療において、他のクリニックと比較して多めの「左右各50単位、合計100単位」を標準としています。クリニックによっては、半分程度の量しか使用していない場合もありますが、注入量が少ないと効果の持続期間が短くなったり、十分な発汗抑制効果が得られないことがあります。
「他院でボトックスを受けたが効果が実感できなかった」「効果の持続期間が短かった」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。適切な量で、満足のいく効果をご提供いたします。
4. 安心の「効果保証」制度
注意を払って注入していても、効果が不十分な場合もあります。当院では、一週間経っても十分な効果が出ない場合、診察の結果必要と判断した場合、ボトックスを無料に追加注入します。耐性ができるのを予防するため、初回の注入から2週間以上あけて行います。
5. 手のひらの多汗症にも対応!快適な吸入麻酔を導入
手のひらの多汗症もワキと同様にボトックスで治療可能です。しかし、手のひらは非常に敏感な部位のため、通常の注射では強い痛みを伴うことがあります。
当院では、手のひらのボトックス注入時に吸入麻酔(無料)を使用し、患者様が痛みや意識を感じない状態で、局所麻酔と混ぜたボトックスを注射します。これにより、麻酔を含めて約30分程度で、ほとんど痛みなく治療を完了することができます。

多汗症治療:他の治療方法との比較
多汗症の治療には、上で挙げた外科的治療(反転剪除法)、マイクロ波治療(ミラドライ)、注射治療(ワキボトックス)の他に、外用薬、イオントフォレーシスといった様々な選択肢があります。
これらの治療法を比較検討する際に考慮すべき主な点は、効果の持続性、侵襲性(体への負担)、費用、ダウンタイム、そして保険適用の有無です。以下に簡単に説明します。
治療法名 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
反転剪除法 | 局所麻酔下で皮膚を切開し、直視下で汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)を小さく除去する手術。 | ・永続的な効果が期待できる ・高い満足・減臭効果 ・保険適用が可能 |
・外科手術のため体への負担が大きい ・ダウンタイムが長い(抜糸まで約1週間、固定期間2〜3日) ・傷跡が残る可能性あり ・内出血、皮膚のつっぱり等のリスク ・医師の技量差が出やすい ・わき毛が生えなくなることがある |
ミラドライ | 電子レンジと同じマイクロ波エネルギーを照射し、汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)を破壊する治療。 | ・切開不要で傷跡が残らない ・半永久的効果(複数回でさらに効果向上) ・ダウンタイムが比較的少(数日~1週間程度の腫れ・痛み) ・高い満足・減臭効果 ・再発のリスクが低い |
・保険適用外(自費診療のため高額) ・治療後に腫れ・内出血・しびれが出る可能性 ・腫れが長引いたり、皮膚が硬くなることがある |
ワキボトックス | ボツリヌス毒素をワキに注射し、汗腺の神経伝達を一時的にブロックして分泌を抑える治療。 | ・切開不要、注射のみで手軽 ・ダウンタイムがほぼない(直後から日常生活可能) ・即効性(数日~1週間で効果実感) ・手軽に受けられるので、まず試したい方に適応 ・比較的安価 |
・効果は一時的(3〜6ヶ月程度で効果が薄れる) ・保険適用外(自費診療) ・繰り返し治療が必要 ・効果に個人差がある ・注射に影響を受けにくい筋肉の違和感(一時的) ・抗体産生により効果が薄れる可能性 |
各治療法の選び方のポイント
軽度~中等度の多汗症で、まず手軽に試したい方
外用薬、イオントフォレーシス、内服薬が第一選択肢となります。
汗を一時的にでも確実に止めたいが、手術は避けたい方
ワキボトックスが適しています。効果期間に限りがあるため、定期的な施術が必要です。
切らずに半永続的な効果を期待したい方
ミラドライが有力な選択肢です。ただし、費用が高額になります。
多汗症とワキガを根本的に治療したい、かつ永続的な効果を強く求める方
反転剪除法が最も確実ですが、外科手術に伴うデメリット(傷跡、ダウンタイムなど)を許容できるかが重要です。
手のひらの多汗症で他の治療法が効かない、重度で日常生活に支障をきたしている場合
交感神経遮断術も選択肢に入りますが、代償性発汗のリスクを十分に理解し、医師と慎重に相談する必要があります。
どの治療法も一長一短があり、ご自身の症状の程度、ライフスタイル、求める効果、費用などを総合的に考慮し、専門の医師と十分に相談した上で、最適な治療法を選択することが非常に重要です。
手のひらボトックス、ワキボトックス注射の治療の流れ
- 1.カウンセリング
- 経験豊富な医師が、汗の量、気になる部位、ニオイの有無などを丁寧に診察し、患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。施術の流れやアフターケア、注意点についても詳しくご説明します。多汗症に対するボトックス注射は、当日施術が可能です。
- 2.麻酔
- できるだけ痛みを少なく~麻酔クリーム、手のひらは吸入麻酔使用痛みに敏感な方や、痛みをできるだけ避けたい方には、針を刺す際の痛みを和らげる麻酔クリームを使用します。麻酔が効くまで10~20分程度お待ちいただきます。手のひらは、痛みに敏感なため、吸入麻酔を使ってボトックスを注射します。吸入麻酔中は全身麻酔にかかった状態のため、痛みは感じません。
- 3.マーキング
- 汗の気になる範囲を正確に特定し、サインペンでマーキングします。有毛部以外からの発汗も見落とさないよう、細かく確認します。
- 4.注入
- ワキボトックス注射は、カテラン針という長い針を使い、前後左右に動かしながら扇状にボトックスを注入していきます。局所麻酔が混ざっているため、痛みはほとんどなく、針を刺す回数も少なく抑えられます。注入時間は約10分程度です。
それに対して手のひらボトックスは、皮下組織が硬く、カテラン針ではうまく注射できないため、30Gの針を使用して、1㎝間隔で注射を行います。 - 5.終了
- マーキングを消し、消毒を行います。出血がある場合は、数分間ガーゼで圧迫します。注入後はほとんど痛みがなく、すぐに日常生活に戻ることができます。手のひらボトックスは、吸入麻酔を終了すると数分で目が覚めてきます。
効果は注入後3~4日目から現れ始め、6~10ヶ月間持続します。施術当日からシャワーや入浴が可能です。
手のひらボトックス、ワキボトックスの施術費用
アラガンボトックス | ナボタ | |
---|---|---|
ワキボトックス初回 | 71,500円 | 55,000円 |
ワキボトックス2回目 | 55,000円 | 44,000円 |
ワキボトックス3回目以降 | 55,000円 | 33,000円 |
手のひらボトックス初回 | 71,500円 | 55,000円 |
手のひらボトックス2回目以降 | 55,000円 | 49,500円 |
局所麻酔クリーム | 1,100円 |
*ボトックスの標準使用量は、ワキ、手のひらともに左右各50単位 合計100単位です。
*手のひらボトックスの吸入麻酔は、無料で行います。
手のひらボトックス、ワキボトックス施術の概要
|
内容 |
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麻酔 | 塗る麻酔クリーム(希望に応じて) ※手のひらボトックスは吸入麻酔で行います |
施術時間 | 約10分程度(麻酔時間は除く) |
痛み | 個人差があるが、麻酔使用でほとんどなし。チクッとする程度 |
ダウンタイム | ほとんどなし。内出血が出ても数日で改善 |
効果発現 | 施術後3~4日目から徐々に、1~2週間で安定 |
効果持続期間 | 約6ヶ月~10ヶ月(個人差あり) |
シャワー・入浴 | 当日から可能(長風呂・サウナは当日避けることを推奨) |
運動・飲酒 | 施術当日は控えることを推奨 |
主な副作用 | ごく稀に内出血、代償性発汗(他の部位の汗が増えること) |
治療頻度 | 効果の持続期間に応じて定期的な再施術が必要 |
手のひらボトックス、ワキボトックスを受けれない方
下記のような方は施術を受けられませんのでご注意ください。
- 重症筋無力症などの神経・筋疾患をお持ちの方
- 筋弛緩作用のある薬を服用されている方
- 過去にボツリヌストキシンの注射でアレルギーの出た方
- 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、近々妊娠の予定のある方、授乳中の方
手のひらボトックス、ワキボトックス注射の特徴・副作用、注意点
内出血について
手のひらやワキに注射する際、ごく稀に血管に針が当たってしまい、アザのような内出血が出ることがあります。しかし、細い針を使用しているため、数日で自然に吸収され改善します。内出血を早く引かせたい場合は、軟膏や漢方薬の使用で早期回復が可能です。
痛み・違和感
注射時にチクッとした痛みを感じることがあります。また、注入後数日間、軽い圧痛や違和感を覚えることがあります。
赤み
注射部位が一時的に赤くなることがあります。
代償性発汗について
ボトックスの効果が現れると(2~3日後)、今まで汗をかいていなかった他の部位から発汗が増える「代償性発汗」がごく稀に起こることがあります。
しかし、交感神経節切除などの外科的手術と違い、ボトックス注射の効果が切れてくれば代償性発汗も収まりますのでご安心ください。
ボトックスの効果の持続期間と限界
1回の注入で約6ヶ月~10ヶ月程度効果が持続しますが、個人差があります。定期的な注入が必要となる場合もあります。
※根本的な多汗症の治療をご希望の場合は、外科的手術も選択肢となります。詳細については医師にご相談ください。
手のひらボトックス、ワキボトックスのよくある質問
Q.多汗症は遺伝しますか?自分が多汗症なので、子供に遺伝しないか心配です。
A.多汗症は、遺伝する可能性が高いと考えられています。特に、特定の原因がないのに汗が多く出る「原発性局所多汗症」の場合、約30〜50%の人が家族にも同様の症状を持つという報告があります。
これは、多汗症になりやすい体質が遺伝子によって受け継がれるためと考えられています。
ただし、家族に多汗症の人がいないからといって、多汗症にならないわけではありません。
もし多汗症でお悩みであれば、遺伝の有無にかかわらず、適切な治療法について専門医に相談することをおすすめします。
Q.ボトックス注射は安全ですか?
A.ボトックス注射は、適切に用いられれば比較的安全性の高い治療法と言えます。
世界中で30年以上の臨床使用実績があり、多くの国で医療目的としても承認されています。
<安全性のポイント>
・適応と用量:適切な部位に、適切な量を注入することが非常に重要です。
・高品質な製剤:アラガンボトックスは特に品質が安定しておりおすすめです。
・可逆性:万が一、想定外の効果が出たとしても、時間とともに効果は消えます。
ただし、どのような医療行為にも100%の安全は存在しないため、リスクを理解しておくことは大切です。
Q.ワキボトックス注射後に気をつけることはありますか?
A.ワキボトックスはダウンタイムが少ない治療ですが、より安全に効果を高めるために以下にご注意ください。
・注射部位をこすらない、揉まない
・激しい運動は当日は避ける
・飲酒は控える
これらは薬剤の拡散や内出血を防ぐために重要です。
Q.手のひらボトックス注射後に気をつけることはありますか?
A.注射後の過ごし方によって効果の出方が変わります。以下の点にご注意ください。
・注射部位をこすらない・揉まない(特に重要)
・重いものを持つ、細かい作業は当日〜翌日まで控える
・効果は数日~1週間で現れ始めるため、焦らず様子を見る
Q.妊娠中や授乳中でも受けられますか?
A.妊娠中・授乳中の方は、安全を考慮しボトックス注射をお断りしています。
Q.ワキボトックス注射は、未成年でも受けられますか?
A.中学生以上であれば可能です。
思春期でホルモンバランスの変化により発汗が増え、生活に支障が出ている場合は治療を検討できます。
保護者の同意書が必要です。
Q.ワキボトックス注射で、脇のにおいを抑えることはできますか?
A.ワキボトックスはエックリン汗腺に作用し、汗ジミには効果的です。
しかし、わきがの原因であるアポクリン汗腺にはあまり効果がありません。
わきがの場合は、手術による治療が基本となります。