性同一性障害(GID)

性同一性障害(GID)とは、簡単にいえば、体の性と、こころの性が一致しないことを指します。最近の研究で、体の性は染色体によって決定されますが、心の性は、染色体とは別のところで決定されるということがわかってきています。
心が女性だが体が男性の場合にはMTF(male to female),逆に心が男性で体が女性の場合にはFTM(female to male)と呼ばれます。

性同一障害(GID)のほとんど方が行う治療は、ホルモン治療です。性ホルモンを摂取するだけで、睾丸切除をおこなわなくとも女性化が期待できたり、豊胸術を行わなくとも胸のふくらみが期待できる治療です。
しかしながら、女性ホルモンを長期摂取していると男性の不可逆の不妊化が起こったりと、治療を開始するにあたり、リスクを理解していただくことが重要です。当院では、ホルモン療法のメリット・デメリットをしっかりと説明させていただき、ほんとにこの治療が必要か考えていただいた上で、治療を行っています。


ホルモン注射療法

心斎橋コムロ美容外科 GID治療の特徴

1.ホルモン血液中濃度の測定できます
適性な量のホルモン投与がされなければ、十分な効果は出ません

2.オーダーメイド治療をこころがけています。
年齢、性別、体重によって、必要なホルモン量は違います。血液検査の結果を参考にしながら、注射を量や回数を増やしたり、内服を追加して皆様それぞれに見合った処方をします。

MTF (男性から女性へ;Male to Female)

適切な量の女性ホルモンの投与が行われた場合、注入開始後1~4ヶ月後くらいから、身体的変化が現れ始め、半年後くらいから不可逆の変化になります。エストロゲン投与でアンドロゲン(男性ホルモン)濃度の低下も起こり、体の女性化が現れてきます。

身体的特徴の変化 (MTFの場合)

1.乳房の増大、乳腺と乳房の脂肪が増加します。
2.体脂肪の付き方の変化 女性的な顔つきになり腰回りの脂肪が増えます
3.勃起力の低下、性欲の低下、精子量の減少
4.筋肉量の低下
5.ハゲの改善、頭髪の女性化
6.生殖能力の喪失(精子の変性)

*声変わりや、骨格の変化は期待できません


ホルモン濃度測定のススメ

年齢、体重、個人差のため、人によっては、ホルモン注射の効果が十分出ない場合があります。上記の身体的変化が、なかなか実感できなかったり、早く効果を出したい場合には、血液検査で女性ホルモン濃度の測定を行い、ホルモン投与量の見直しをお勧めします。
目安としてMTFの場合には、エストロゲンの血中濃度を女性の平均値にもっていくことが、目標になります。


エストロゲン(卵胞ホルモン)濃度が女性の正常値と比べ低い場合

ホルモンの投与量が足りないのが原因と考えられます。注射の頻度を多くしたり、エストロゲン内服薬の処方を追加します。


アンドロゲン(男性ホルモン)濃度が、男性の正常値と比べ、下がらない場合

エストロゲン投与すると、アンドロゲン濃度は通常下降しますが、エストロゲンを増やしても十分な効果が出ない場合には、坑アンドロゲン剤を追加処方する場合があります。


性ホルモンのGID療法における主な役割

エストロゲン(卵胞ホルモン)

MTFでよく使う女性ホルモンです。女性の2次性徴に関係しています。
1)睾丸での、男性ホルモンや、精子の産生の抑制をします。半年以上内服すると、精子形成が永久的にダメージを受けるため、注意が必要です。
2)乳腺の発達を促し乳房のボリュームアップが期待できます。乳房の脂肪量増加と合わせて胸が大きくなりますが、ホルモン療法だけで巨乳になることはありません。
3)卵胞ホルモンは、血液を固まらせるための物質を増加させます。血栓のリスクが増えるため、手術を受ける予定がある場合には、3週間前からの中断が推奨されています。


プロゲステロン(黄体ホルモン)

MTFでは、あまり使用しません。女性の場合には、月経周期を維持させて子宮を妊娠しやすい状態に維持する効果のあるホルモンです。
1)卵胞ホルモンと同じく、睾丸での、男性ホルモンや、精子の産生の抑制をします
2)乳腺の発達を促す作用があります。卵胞ホルモンと同じく、巨乳にまではなりません。


ホルモン療法の注意事項

ホルモン療法を行うと、血液の凝固系、肝機能に影響が出る場合があります。
具体的には、血が固まりやすい、血栓ができやすい状態になったり、疲れやすくなったりするため、3ヶ月に一度血液検査を推奨しています。手術が予定されている場合には、ホルモン療法を一時的に中断する必要があります。


ホルモン療法の注意事項

ホルモン療法が施行できない、あるいは施行時に注意を要する疾患があります。
1血栓性静脈炎や肺塞栓症およびその既往がある場合
2心臓疾患、腎臓疾患およびその既往がある場合
3肝臓障害のある場合
4癌の診断がある場合
5抗凝固剤を服用している場合
6糖尿病患者、血糖下降剤を服用している場合


費用
施術時間 筋肉注射を行います。2~3分程度です。
費用 2.400円 /一本
4.000円 /二本
初回採血/5,250円(肝機能、凝固系)
2回目以降採血/2,100円(肝機能、凝固系)
エストロゲン濃度測定 2.250円
エストロゲン 内服1シート(30日分)6.000円

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備考 血液凝固作用、肝機能障害の検査のため、3ヶ月に一度採血検査が必要

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