エラボトックスの小顔効果はいつから?何単位が正解?論文から読み解く「量」と「頻度」の秘密【医師監修】
エラボトックスの小顔効果は「投与量」と「頻度」で決まる?筋肉減少率40%を導く医学的根拠
エラボトックス注射を検討される際、「何単位打てばいいのか」「すぐに元に戻らないか」という不安を抱く方は少なくありません。 大阪・心斎橋のコムロ美容外科では、標準投与量を「80単位」と設定していますが、これは単なる経験則ではなく、過去の医学的知見に基づいた、小顔効果を最大化・定着させるための戦略です。 本記事では、咬筋(エラの筋肉)の萎縮とボトックスの相関関係について、医学的視点から解説します。
エラボトックスの小顔効果はいつから?1ヶ月後・3ヶ月後の変化と持続期間
エラボトックスは、注入直後に顔が小さくなるわけではありません。薬剤が神経に作用し、筋肉が動かなくなり、その結果として筋肉が痩せていく(廃用性萎縮)という段階を踏むためです。
医学的な経過に基づく、一般的なタイムラインは以下の通りです。
1. 【注入後〜3日目】筋肉の「力こぶ」が弱まり始める
注入後2〜3日経過すると、奥歯をグッと噛み締めたときに、これまでエラの部分に浮き出ていた硬い筋肉の盛り上がり(力こぶ)が作りにくくなります。
自覚症状: 「なんとなく奥歯に力が入りにくい」「硬いものを噛むと疲れやすい」と感じ始めます。
2. 【1週間後】力こぶがほぼ消失する
1週間ほど経つと、薬剤が咬筋全体に行き渡り、強く噛み締めてもエラの部分がポコッと膨らむ現象がほぼなくなります。
ポイント: この時点では「筋肉の動き」が止まっただけで、まだ「筋肉の厚み(ボリューム)」自体は大きく変わっていません。
3. 【1ヶ月後】見た目の変化がピークへ
動きを止めた筋肉が少しずつ細くなり(萎縮し)、見た目にも「顔がスッキリした」と実感できるようになります。多くの臨床データにおいて、小顔効果の最初のピークは1ヶ月後に現れるとされています。
4. 【2ヶ月〜3ヶ月後】ボリューム減少が最大化
ここが最も小顔効果を実感できる時期です。エラの張りが目立たなくなり、フェイスラインがシャープになります。
医学的根拠: 咬筋のような太い筋肉は、完全に痩せるまでに時間がかかります。24単位などの少量投与ではこの時期に効果が切れ始めますが、80単位という十分な量を投与することで、3ヶ月目以降も高い満足度を維持することが可能になります。
💡 医師からのアドバイス:効果を「定着」させるには
初めての方は、3ヶ月〜半年ほどで筋肉の動きが回復し始めます。完全に元のボリュームに戻る前の「3〜6ヶ月おき」に3回ほど継続していただくと、筋肉減少率が約40%で安定し、より後戻りしにくい理想の小顔ラインをキープできるようになります。
咬筋の「体積減少」に関する医学的データ
ボトックス(ボツリヌストキシン)は、筋肉の動きを司る神経伝達物質をブロックすることで、筋肉を休止状態にします。使われなくなった筋肉が細くなる現象を「廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)」と呼びます。 複数の臨床研究において、咬筋へのボトックス投与による筋肉の変化が報告されています。
- 1回の投与による変化: 投与から約1ヶ月後には筋肉の厚みが減少し始め、ピーク時には約20%〜30%の体積減少が認められることが多い。
- 反復投与による累積効果: 最も注目すべきは、3ヶ月〜6ヶ月おきに3回以上の反復投与を行ったケースです。この場合、元の体積から約40%の筋肉減少が維持されやすくなるというデータがあります。
つまり、「1回打って終わり」にするよりも、筋肉が元の力を取り戻す前に適切な量を再投与することが、小顔を「定着」させる鍵となります。
20~40単位の「少量注射」が招く3つのデメリット
費用を抑えるために、あるいは「打ちすぎが怖い」という理由で20~40単位程度の少量を選択されるケースもありますが、実は医学的には以下のようなデメリットが生じるリスクがあります。
① 「芯」まで効かず、小顔効果が不十分になる
咬筋は非常に厚みがあり、力の強い筋肉です。少量のボトックスでは筋肉の表面(浅層)にしか薬剤が届きません。深層の筋肉が元気に動き続けてしまうと、筋肉全体のボリュームを減らす「廃用性萎縮」が十分に起こらず、期待していたほどの小顔効果が得られないまま終わってしまいます。
② 「噛み締めた時のボコつき(力こぶ)」の原因に
少量の薬剤を注入すると、ボトックスが効いている部分と効いていない部分の差が激しくなります。その結果、食事などでグッと噛み締めた際に、効いていない一部の筋肉だけが異常に盛り上がり、顔の表面に不自然な凹凸(力こぶのような膨らみ)が出てしまうことがあります。これは十分な量(単位数)を分散して打つことで防げる現象です。
③ 効果の持続が短く、結果的にコストが高くなる
ボトックスの持続期間は、注入した「量」にも依存します。少量では筋肉を動かせない期間が短くなるため、すぐに元の太さに戻ってしまいます。 「安く済ませるために少量打ったが、すぐ戻ってしまったので、結局短いスパンで何度も打ち直すことになった」というケースは多く、長期的に見れば、1回でしっかり効かせる「80単位」の方が、時間的にも費用的にも効率が良いと言えます。
【医師が解説】失敗しないための「80単位」小顔術 医学的根拠に基づき、リバウンドしにくい小顔を形成する当院の「エラボトックス注射」。症例写真や詳細な費用については、以下のメインページで詳しく解説しています。
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エラボトックスは何単位が正解?40単位と80単位の効果・リバウンドの違い
一般的に多くのクリニックでは、左右合計で40〜50単位を標準としています。しかし、日本人のように咬筋が非常に発達し、エラが張っているケースでは、この量では不十分な場合があります。
深層への浸透と拡散
咬筋は単なる薄い筋肉ではなく、表層・中層・深層の3層構造からなる非常に厚みのある筋肉です。
- 低単位(少量)のリスク:
筋肉の表面にしか薬剤が作用せず、深層の筋肉が動き続けてしまうため、十分な萎縮(小顔効果)が得られず、戻りも早くなります。 - 高単位(80単位)のメリット:
80単位という十分な量を使用することで、厚みのある咬筋の全層に薬剤を浸透させることが可能です。これにより、筋肉全体の活動を一時的にしっかり休止させ、医学的データが示す「効率的な萎縮」を導き出すことができます。
医学論文が示す「ボトックスの投与量」と「変化」の相関関係
咬筋ボトックスにおいて、投与する「単位数」が結果にどう影響するかについては、世界中で多くの研究が行われています。 例えば、ボツリヌス療法の有効性を検証した比較研究(※)では、24単位、48単位、72単位と投与量を段階的に変えた際の結果が報告されています。この中で、24単位(両側合計)のような少量投与では、特にエラの張りが強いケースにおいてスクエアフェイス(角張った顔)の改善には不十分な場合があると明確に指摘されています。
一方で、48〜72単位、あるいはそれ以上の十分な量を投与したグループでは、筋肉の厚みの減少率が高く、患者様の満足度も有意に向上することが示されています。
当院が左右合計「80単位」を標準としているのは、こうした臨床データに基づき、日本人の発達した咬筋に対して確実に全層をカバーし、一回で最大級の小顔効果を引き出すためです。
80単位でも不足するケース? 100〜120単位が推奨される「重度の咬筋肥大」
80単位は、多くの日本人にとって十分な萎縮効果を得られる「標準的な高用量」です。しかし、患者様の骨格や咬筋の厚み、そして長年の食いしばり習慣(ブラキシズム)の状態によっては、80単位では「あと一歩」の改善にとどまるケースが存在します。
当院では、診察時に「筋肉の厚み」と「硬さ」を厳密に触診し、以下のケースにおいては100単位〜120単位の増量を提案することがあります。
なぜ「100〜120単位」が必要なのか:3つの特殊ケース
筋肉のボリュームが極めて大きい場合、薬剤の「総量」が不足すると、どうしても筋肉の深層部まで十分に作用が及ばないことがあります。
- ① 重度の「咬筋肥大」がある方 咬筋が極端に発達している方は、筋肉の層が非常に厚く、通常の量では薬剤が筋肉全体の芯まで行き渡りません。100〜120単位を用いることで、筋肉の深部まで薬剤を確実に浸透させ、効率的な「全層萎縮」を促します。
- ② 強力な「食いしばり・歯ぎしり」の癖がある方 就寝中の食いしばりや、日中の無意識な噛み締めが極めて強い方は、筋肉の活動エネルギーが非常に高いため、通常の投与量では「筋肉が動こうとする力」に薬剤の効果が負けてしまう(または持続期間が短くなる)傾向があります。十分な量で筋肉を完全に鎮静化させる必要があります。
- ③ 男性や骨格が大きく筋肉量が多い方 骨格の大きさに比例して筋肉の体積も大きいため、80単位では「単位面積あたりの薬剤量」が不足しがちです。体格に応じた適切なボトックス量を投与することで、初めて満足のいく小顔ラインが形成されます。
高用量だからこそ求められる「麻酔科医の技術」
100単位を超える投与は、単に「薬剤を多く注入すればよい」という単純な話ではありません。量が増えるほど、以下のリスクに対する高い解剖学的知見が不可欠となります。
- 頬コケの回避: 注入位置が適切でないと、咬筋の上部や頬の脂肪層に影響し、頬がこけて見える原因になります。当院では麻酔科医の視点から、筋肉の層を精密に把握し、必要な部位にのみピンポイントで薬剤を配置します。
- 笑顔の不自然さの防止: 笑う時に使う筋肉(笑筋)に薬剤が拡散すると、口角が上がらなくなるリスクがあります。100〜120単位といった高用量であっても、細かく層を分けて注入する技術(多層注入法)により、表情を損なうことなく咬筋のみを狙い撃ちします。
【不安解消】高単位(80〜120単位)で打つと「たるむ」「老ける」って本当?
80単位や100単位といった十分な量で筋肉をしっかり萎縮させる(約40%減少させる)と聞くと、「中身が減った分、皮膚が余ってたるんでしまうのでは?」「頬がコケて老けて見えそう…」と不安に感じる方も少なくありません。
この疑問に対する医学的な結論から言うと、「筋肉のボリュームが大きく減る分、事前の骨格・皮膚の見極めを誤れば、たるみや頬コケのリスクは高まる」というのが事実です。
たるみや頬コケのリスクに注意すべき方の特徴
とくに以下のような特徴を持つ方は、筋肉が萎縮した後の「皮膚の余り」や「骨格の目立ち」が出やすいため、慎重なアプローチが求められます。
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年齢による皮膚の弾力低下(主に40代以降の方)
筋肉が小さくなった後、皮膚が収縮して引き締まるスピードが追いつかず、口元やフェイスラインにたるみ(余った皮膚)が出やすくなる傾向があります。 -
頬骨が横に強く張り出している骨格の方
下のほうにあるエラ(咬筋)のボリュームだけがスッキリすることで、相対的に上部の「頬骨」が目立ってしまい、頬の下がこけて(貧相に)見えてしまうリスクがあります。 -
もともと顔の皮下脂肪が少ない方
クッションとなる脂肪層が薄いため、筋肉の萎縮がダイレクトに顔表面の凹凸(頬のコケ)として現れやすくなります。
「老け見え」を防ぐ的確なデザインと注入技術
当院では「80単位」という高用量を推奨していますが、それはただ闇雲に全量を入れているわけではありません。高単位だからこそ、美しい小顔をキープしつつ「たるみ・頬コケ」を防ぐための厳密なコントロールを行っています。
上部を避け、下部(エラの角)を狙い撃ちする
咬筋は縦に長い筋肉です。頬骨に近い「上部」にボトックスを効かせてしまうと、頬コケの原因に直結します。そのため、たるみやコケの原因になりにくい「筋肉の下部(エラの角の最も張っている部分)」に薬剤を集中させ、シャープなVラインだけを作るようにデザインします。
不自然さを防ぐ「多層注入法」
麻酔科専門医としての解剖学的知識を活かし、厚みのある咬筋の「深層」と「浅層」を的確に見極めます。ターゲットとする層へバランスよく散らして注入することで、表面の不自然な段差や凹凸を防ぎます。
正直な「適応判断」と代替案の提示
診察の時点で、患者様の皮膚のたるみ具合や骨格を見て「ボトックス単独ではたるみリスクが非常に高い」と判断した場合、無理な高用量の投与はお勧めしません。必要に応じて注入量の調整を行ったり、HIFU(ハイフ)や糸リフトなど「引き上げ治療」との併用をご提案するなど、将来の仕上がりを見据えた誠実な診断を行います。
高単位のボトックスでリバウンドのない小顔を作るには、「減らすべき筋肉」と「残すべき筋肉」をミリ単位で判断する医師の技術が不可欠です。「老けて見えるのが怖い」という方も、まずは一度ご自身の骨格や筋肉の厚みについて専門医の診断を受けてみることをおすすめします。
「量」はあくまで手段であり、目的は「安全に、確実に小顔を形成すること」です。当院では、カウンセリング時に患者様の咬筋の厚みを測定し、80単位で十分か、あるいは100〜120単位が必要か、医学的根拠に基づいてジャッジいたします。
「他院で打ったが効果が薄かった」「エラの張りがかなり強く、不安がある」という方も、一度専門医による精密診断を受けてみてください。
麻酔科医の視点:安全に「高単位」を打ち分ける技術
単に量を増やすだけでは、頬がコケたり、笑顔が不自然になったりするリスクが生じます。ここで重要になるのが解剖学的知識に基づく注入技術です。 当院の池内院長(麻酔科標榜医)は、以下のプロセスを徹底しています。
- 精密な触診: 噛み締めた時の筋肉の厚み、付着部の位置、左右差をミリ単位で診断。
- セーフティゾーンへの注入: 笑う時に使う筋肉(笑筋など)を避け、咬筋の最も厚い部分に的確に薬剤を配置。
- 多層注入法: 深さを変えて分散注入することで、表面の凹凸を防ぎつつ、筋肉全体を効率よく痩せさせます。
まとめ:根拠のある「80単位」が小顔への近道
エラボトックスは、ただ打てば良いというものではありません。 十分な量(80単位)で筋肉の芯まで効かせて適切な頻度で繰り返す。このロジカルなアプローチこそが、医学的データに裏打ちされた、後戻りしにくい小顔を形成するための最短ルートです。

