皆さん、こんにちは。
今回は、埋没法、マイクロカット法(埋没法+脱脂)の
ダウンタイムについてお話をします。
皆さんが手術を受けられる際によく聞かれるのが腫れや、
内出血などのダウンタイムの期間です。
お仕事を休めない方が増えてきたのか、昔と比べて埋没法や、
マイクロカット法を選択される方が増えてきました。
ただし、埋没法であっても、腫れてしまうことを避けることはできません。
症例写真を目にすることは多いと思いますが、
手術後一か月以上たっているものが多く、
直後の写真をホームページ等で見ることはあまりないと思います。
そこで最近手術された方の術後経過をご紹介します。
1.埋没法(4点固定)
患者様本人の希望により狭め平行型にてデザインしています。
二重幅は8mm程度内出血することなくおわりました。
平行型は腫れの影響を受けやすいのですが、
今症例の腫れは、やや少ない目です。
2.マイクロカット法(埋没法+脱脂)
患者様希望の平行型で行っています。
内出血は軽度で済み、眼窩脂肪が平均の3倍くらいの量が摘出できました。
脱脂量が多いということは、むくみやすい体質なため、
埋没法と比べると腫れは強くなっています。
しかし、脱脂したおかげで開眼幅が広がっているため、
本人はあまり気にされていませんでした。
マイクロカット法術後としては、あまり腫れていないほうですね。
埋没法やマイクロカット法は手術直後から腫れ始めます。
埋没糸がリンパの流れをブロックしてしまうため、
二重のライン周囲にむくみを生じるためです。
自分でできる腫れを少なくする方法とは、
瞼を適度にクーリングし、新たな出血をさせないようにすること、
リンパの流れが良くなるようなアルコールや入浴を手術当日は避けるようにしてください。
最近は、ダウンタイムが長い手術は好まれない傾向にあり、
切開法よりも埋没法を選ばれることが多くなっています。
しかし埋没法でも、出血させてしまったり、
埋没糸を強く縛りすぎると腫れが数倍にもなります。
できるだけダウンタイムが短くなるよう、
腫れてしまう患者様が少なくなるよう、
まだまだ技術を向上させる必要があると考えています。