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豊胸手術後の乳がん検診

豊胸手術 術後検診

 

豊胸手術後の検診・乳がん検診について

令和3年に超音波エコーを新型に入れ替えました。

GE healthcare製 versana balanceになります。より超音波エコーの解像度が上がり鮮明になりました。

乳がん検診はもちろん、コヒーシブシリコンバッグの破損の有無のチェックや、感染の診断にも活躍しています。現在では日本の女性のうち、9~10人に一人は、一生のうちに乳がんに罹ると言われています。

治療には、早期発見、早期治療が必要です。豊胸術を受けられた後は、定期的に超音波エコー診断を受けましょう。

乳がん検診というと、マンモグラフィーが主流ですが、豊胸術術後だと、検査の際バッグを破損させる恐れがあるためマンモグラフィーは行えません。あるいは、医療スタッフに豊胸術がばれるのがいやで、乳がん検査を全く受けていない方も多いようです。

コムロ美容外科では、開院直後から超音波エコーを導入し、バッグの破損の有無のチェックはもちろんのこと、乳がん検診も行っていますのでお気軽にご相談ください。

豊胸手術後の注意点

超音波エコー

従来の生理食塩水バッグやシリコンジェルバッグなどは破損があれば外観上に変化が生じますが、現在、豊胸術に使われているコヒーシブシリコンは、バッグ本体に傷がついても流れだしたり吸収されることがないため、異常を自覚しにくいといった問題点があります。

そこで乳がんも含めて、胸に入っているバッグの状態を詳しく調べるのに役立つのが超音波エコーです。
マンモグラフィーと違い、バッグを傷つける心配がないので、問題なく検査を行うことが可能です。

超音波エコーとマンモグラフィーの違い

一般病院では、マンモグラフィーで乳がんのスクリーニングを行い、疑わしい場合は、あらためて超音波エコー検診を行うことが一般的です。マンモグラフィー検査の大部分は臨床技師と看護師が行い、得られた画像データを医師が診断します。そのため数多くの患者さんを短時間で診察するのに適しています。それに対して超音波エコー検診は、経験のある医師が一例一例、時間をかけて診察を行うため、たくさんの患者さんを一度に診察するには向いていません。

 

あなたが豊胸術を受けたクリニック、超音波エコーはありますか?

小さな胸を大きくしたい、胸に張りを持たせたいというのは女性共通の希望だと思います。手術方法として、インプラントを使った豊胸術以外に、脂肪注入、ヒアルロン酸注入等がありますが、安定して胸を大きくできること、インプラントの耐久性の向上、被膜拘縮などの合併症率の低下により、インプラントが再び注目されています。

 しかしながら他の方法に比べ、乳がん検診の方法が限られるなど注意点があります。その際役立つのが超音波エコーになります。痛みなどがなく簡単に皮膚の下の病変を鮮明に描きだすことができ、保険医療機関には必ずおいてある機械ですが、自由診療を主に行っている美容外科で超音波エコーを置いているところはごく一握りです。今回は超音波エコーが診断と治療に役立った、豊胸術後の症例について説明します。

■乳がん■

乳がんは女性が一生のうち、約10%で発症すると言われています。定期的にマンモグラフィーなどでの検査が推奨されていますが、胸を挟み込んでレントゲン撮影する際にインプラントを損傷する可能性があるため、基本的に行えません。豊胸術を受けられた方の場合、手術を受けたクリニックで検査ができれば、プライバシーを守ることができます。

写真は、10数年前にコヒーシブシリコンバッグを入れられた患者様のエコー画像ですが、しこりと圧迫時の痛みを主訴に来院され、超音波エコーを行ったとるころ乳がんが見つかりました。

 

 

■血腫■

血腫とは、出血が皮下にたまる症状で、豊胸術でもみられる合併症です。この患者様は他院にてインプラントを使った豊胸術を受けられましたが、7日後くらいから胸の腫れと強い痛みが出たため、当院にて超音波エコーを行い血液と思われる数百ccの液体の貯留を認めています。 手術を受けた美容外科では超音波エコーがなく、すぐには診断できなかったようです。

 

 

 

 

■インプラントの破損■

他院にて十数年前に豊胸術をされ、インプラントの破損が見つかった症例です。

インプラントの種類、サイズ、乳腺下大胸筋下どちらに入っているかもわからないが、最近小さくなってきたとのことですが、超音波エコーのある当院で受けられました。

結果左右ともにインプラントが破損しており内容物が外に出ていました。おそらくシリコンジェルバッグと思われます。破損したインプラントの抜去と入れかえを行うことになりました。

超音波エコー検診を行うメリット

1. 放射線被ばくが少ない

マンモグラフィー一回当たりの被ばく量は0.1mSv/回と言われています。

・人間が年間に浴びる自然放射線世界平均(宇宙線0.38、大地0.46、食べ物0.24、空気中のラドン1.3)2.4mSv
・ニューヨーク~東京間一回の飛行機搭乗時の被曝0.2mSV
・胸部X線検査0.05mSV
・腹部X線検査0.4mSV
・胃X線検査8mSV
・胸部CT検査10mSV
・PET1回 4mSv

マンモグラフィーの被ばく量は、決して多いものではありませんが、超音波エコーの場合、X線を使用しないため、被ばくの心配は一切ありません。

2. バッグが入っていても、検査可能
マンモグラフィーの場合、バッグが胸に入っていると、破損するリスクがあるため、検査はできません。超音波エコーでしたら、問題なく行えます。
3. 痛みが少ない
マンモグラフィーは2枚の板で胸を挟み込んでレントゲン撮影を行うのですが、やはり痛みが問題ですね。超音波エコーの場合、痛みは一切ありません。

超音波エコー検診後の注意点

超音波エコー

当院では年に1回の超音波検査を進めていますが、毎年受けていれば大丈夫というわけではありません。
前年の検査では異常がなくても翌年の検査で異常が見つかるといったケースを経験しています。

豊胸術後のしこりを触れる場合、多くはバッグの外周部分であったり、バッグ周囲の被膜をしこりと間違えるケースがほとんどです。
超音波検査に当たって気になる部分があれば、医師に申告をしてください。その部位を重点的に調べていきます。

検査に異常がなかった場合でも、それで終わりではありません。
入浴中に胸を触って、しこりが新たにできていないか、今まであったしこりが大きくなってきていないかを調べてください。1週間に一度でも構いません。

ご自身のお胸に関心を持っていただくのがとても重要なのです。
乳がん発見しにくく病気の進行が早いため、早期発見、早期治療がとても重要です。

 

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